プラネマン便り☆

１０月２８日に元プロレスラーの木村浩一郎さんが４４歳の若さで亡くなりました。好きなレスラーだったので若すぎる死にショックを受けました。木村浩一郎さんの追悼でかつて木村浩一郎さんが主力で活躍をしたプロレス団体Ｗ☆ＩＮＧをブログアップしたいと思います。


世の中がバブル期だった１９８９年に大仁田厚氏がプロレス団体フロンティア、マーシャルアーツ、通称ＦＭＷを設立しました。５万円と電話１台で旗揚げしたＦＭＷは思いの外にファンに受けて盛り上がっていました。


２匹目のドジョウを狙ったのか大仁田厚氏とトラブルがあったのかファンの僕には分かりませんがＦＭＷでヒールだったミスターポーゴ選手とその配下のプエルトリコ軍を中心に１９９１年夏にプロレス団体Ｗ☆ＩＮＧが設立されました。


Ｗ☆ＩＮＧはＦＭＷに参戦した事がある若手柔道家徳田選手と当時新日本マットで暴れていた空手家の青柳政司氏の弟子だった斎藤彰俊選手とポイントより関節技主体で相手を服従させるレスリングスタイルのサブミッションアーツレスリングの木村浩一郎さんの３人が主力でした。


３選手のバックボーンが違う事もあり兄弟の契りを結んでいると思わせる位に力を合わせないと戦国マットで生き残れない…という意味でプロレス雑誌の記者が格闘３兄弟と名付けたそうです。


僕は当時大阪に住んでいて帰省のついでに塩尻興業に行きました。知名度がある選手が少なく観客はまばらでしたがミスターポーゴ選手やプエルトリコ軍に蹴散らされながらも勇敢に向かって行く斎藤彰俊選手や木村浩一郎さんに魅せられて行くようになりました。


長野市に滞在したのは１日だけにして夏休み中だったので愛知県の豊橋と津島に観戦に行きました。翌シリーズは和歌山県の新宮に観戦に行きました。観客動員は少なく日本人レスラーはプエルトリコ軍に蹴散らされそれでも自分が応援しなければダメになる…という思いが強くなりました。


結局Ｗ☆ＩＮＧは翌シーズン丸子町に興業に来ましたがそのシーズンで一度潰れました。僕は当時社会人だったので限られた試合しか見れませんでしたが試合開始前に斎藤彰俊選手と木村浩一郎さんが熱心に練習していたのが印象的でした。

その後Ｗ☆ＩＮＧは社長が代わり新体制で再開しました。新生Ｗ☆ＩＮＧを何度か観戦しましたが木村浩一郎さんや斎藤彰俊選手が抜けた後のＷ☆ＩＮＧは遠方まで応援に行きたいとは思えませんでした。


試合開始直前までリング上でトレーニングしていた木村浩一郎さんや斎藤彰俊選手の熱さや強さへの思いに反応して僕にサポーター精神を持たせ遠方まで足を運ばせたのだと思いました。

木村浩一郎さんや斎藤彰俊選手が抜けた後の新生Ｗ☆ＩＮＧがＷ☆ＩＮＧの原点だった塩尻市体育館に興行に来て見に行きました。


帰りの車の中で何か違うな…別物だな…と思いながら一抹の寂しさを感じながら長野市までの帰り道が長く感じました。和歌山県の新宮に観戦に行った時は会場の体育館は郊外にありペーパードライバーだった僕は鳥獣保護区の中を歩いて帰りましたが損をしたとか失敗した…とか思わずＷ☆ＩＮＧの盛り上がりを願っていました。


木村浩一郎さんや斎藤彰俊選手がいた第１次Ｗ☆ＩＮＣが潰れてから１年後個人的には父親が倒れ長野市に戻り自分でも格闘技を始めるとプロレス観戦の機会が減り木村浩一郎さんがいたＷ☆ＩＮＧが最後に熱くなったプロレスでした。


木村浩一郎さん、夢と感動をありがとうございました。木村浩一郎さんのご冥福を祈っています。