松代藩に伝わる武術/長野市立博物館博物館まつり2014
今週の火曜日9月23日に長野市立博物館さんで開催された博物館まつり2014に行ってきました。家族連れを中心に盛り上がり各ブースには長い列が出来ていました。
今年の博物館まつりで楽しみにしていたのは「松代藩に伝わる武術」という内容でした。
江戸期信州松代は武術の宝庫と呼ばれるほど三百余藩に知れ渡っていた…といいます。しかし廃藩置県により伝承が途絶えて行きました。
この日4名の武道家が演舞しましたが年輩の方も少し前まで松代藩が武術の宝庫とは知らずに育っていました。近年藩士子孫宅に多くの資料が残されていることが確認出来ました。
この日松代藩の武術というプリントが配布され29流派の武術が松代藩で学ばれていた事が分かりました。
塚原卜傳流や北辰一刀流など僕が聞いた事がある流派も学ばれていました。松代生まれの松林左馬之助氷吉が祖の願立流という流派も興味深いです。
この日演舞された武術は「信州伝、無雙直傳流」でした。詳しい伝承や解説は長くなるのでネットで調べて欲しいと思いますがルーツをたどれば歴史的に著名な武術家長谷川蔵之介英信に縁があります。
黒い道着を着た4名の武道家が演舞しました。1対1での棒術、鎖鎌の演舞や居合いや剣術など気迫にあふれる武術を見せていただきました。
博物館内のエントランスで演舞しましたが即席の足場で動くとすぐにずれて普段練習している道場の板の間と違いやり難かったと思いますが迫真の演舞でした。
特に印象的だったのは礼に始まり礼に終わる、礼節を重視していた事でした。粗暴な振る舞いを嫌い稽古仲間を尊び家族や主君など本当に守りたい何かのために自己を研き稽古していたのではないか…と想像しました。
松代藩が武術の宝庫だった事やそれを伝承したい人がいた事を知り感動的でした。どうか武士の作法が末長く伝承して欲しいと思いながら帰りました。これからも武道家の皆様の活躍を願っています。
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