僕は40代になってからクラシック音楽に興味を持つようになり200以上演奏会に出かけるようになりましたが何回か足を運ぶうちにその演奏会の時期が来れば季節を感じるようになる風物詩的な演奏会が出るようになりました。その中の1つが今回紹介する信州大学教育学部音楽教育コース定期演奏会です。
この演奏会は箏、ミュージカル、吹奏楽、合唱といろいろなジャンルがあり文字通り音を楽しめる音楽の原点に近い演奏会だと思います。学校の授業で習ったリコーダーやアコーディオンも登場して堅苦しくない雰囲気の中で音楽を楽しめるのも魅力だと思います。
毎年12月の第2土曜日頃開催されますがこの演奏会の開催を知ると今年も師走だな…と感じ風物詩的な演奏会になっています。そして昨年の定期演奏会で50回目を迎え素晴らしいと思いました。
信州大学教育学部音楽教育コース定期演奏会は1965年頃始まり学内での発表会から数年後には長野県勤労者福祉センターで開催されるようになったそうです。1974年の定期演奏会の音声記録残っているそうです。
個人的な話で申し訳ありませんが僕が小学校3年生の1975年に担任が代わりました。その先生は信大教育学部を卒業して配属になりました。先生と同年代の学生の演奏会を聞いてみたかったです。その先生も定年を過ぎたと思いますが先生のことを思い出すと足ばかり引っ張り悪い子だったと申し訳なく思います。
1975年頃邦楽ステージが始まり箏や三味線の授業がスタート、教員系の大学では珍しい試みになるそうです。
1977年頃オペラを公演した年もあったそうです。1977年の定期演奏会プログラムにはカヴァレリア、ルスティカーナとあり定期演奏会でオペラのみを公演した年があったそうです。1978年のプログラムには邦楽、個人演奏、混声合唱が演奏されたそうです。
僕の中学時代の音楽の先生は卒業後僕の出身中学に配属になりました。僕が中学に入学したのが1980年で中学時代の音楽の先生はオペラに出演した可能性があり先生がどんな役を演じたのか?どんな個人演奏をしたのか?興味があります。その先生に音楽の楽しさを教えてもらいましたが転勤後音楽の先生が代わると音楽の授業がつまらなくなり当時金曜日夜8時に放送されていたプロレス中継にハマり20代は格闘技に夢中になり音楽と無縁になり先生によって科目の好き嫌いがおきることを知りました。
1983年のプログラムには第1部邦楽、第2部アンサンブル、第3部合唱となり現在の形に近い3つのステージが定着したそうです。
昭和61年(1986年)のポスターが紹介され「この感動をあなたと…」というテーマが記されていました。この年は僕は19歳で高校を卒業したばかりでしたが大学受験に挫折したり十二指腸に潰瘍が出来て引きこもりになり写真が1枚もない辛い時代でしたが同年代の学生の演奏会を聞いてみたかったです。
この頃は平日18時から開催されていました。タイムマシンがあったら賑やかだった権堂や中央通り界隈を楽しみ長野ロキシーさんで映画を見て定期演奏会を観賞後亀の湯さんに行ってみたかったです。
2000年頃から教員養成系大学に相応しい演奏会が検討されるようになり2001年には学生たちが中心となって企画するミュージカル等の学生企画、付属学校との共演ステージがスタート、1999年まで使用していた勤労者福祉センター閉館に伴い2000年からは若里市民文化ホールに会場が変わったそうです。21世紀を境により開かれた定期演奏会になった感じがしました。
2003年から4年生による研究室演奏がスタートしたそうです。2年生は演奏、3年生は運営、4年生は研究室による演奏発表という流れができたそうです。謡曲と弦楽合奏がこの年最後の演奏になり非常勤講師の枠が大幅に削減されたことが理由だったそうです。
2007年から会場がホクト文化ホールになり来場者が600人を越えるようになったそうです。出場者全員で歌う全体合唱もこの年に始まったそうです。
2013年に北校舎の耐震工事が終わり校舎が全面リニューアルしたそうです。いろいろな試行錯誤があり歴史の深さを再認識しました。
50回の定期演奏会開催おめでとうございます。9月から新学期が始まり学生の皆様も張り切って勉学に励んでいると想像します。51回目からの定期演奏会の新しい歴史と学生の皆様のキャンパスライフの充実と長野県の学校音楽教育の振興と発展を願っています。