花の生涯梅蘭芳愛を舞い愛に散る

プラネマン

2009年11月12日 06:06


長野ロキシーさんで公開中の中国映画、花の生涯、梅蘭芳(メイランファン)を見てきました。

サブタイトルは愛に舞い愛に散る、で京劇を世界に広めた天才女形のメイランファンの生涯を描いた2時間27分の長編作品で見ごたえがありました。


メイランファンは1919年、1924年、1956年と3回日本に来日しましたが芥川龍之介や与謝野晶子などの当時の文化人たちを魅了していたそうです。
歌舞伎界とも交流をもち、歌舞伎俳優の坂東玉三郎がメイランファンの演目牡丹亭を京都と蘇州で公演してそのカリスマ性は現代にも語り継がれているそうです。


才能を持って生まれてしまった人間の栄光と孤独、波乱万丈の人生が描かれています。

伝統を重んじる師匠との対立、時代はメイランファンを受け入れようとしているのにそれを認められずにすべてを無くしてしまう師匠の哀れみとメイランファンの優しさ‥そのやりとりが目頭を熱くさせます。


メイランファンは京劇界の男形女優と恋におちますがメイランファンの側近はあらゆる手段を使い二人を引き離そうとします。メイランファンと愛人の強い結びつきにメイランファンの妻は愛人の自宅を訪れて‥


日本軍の中国進行で時代の波に飲み込まれるメイランファンですが、一流の人は孤独であったり闇が深いから輝く事が出来ると感じてしまいました。

2時間27分が苦にならない見ごたえのある作品でした。

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