プラネマン便り☆

昨日１月６日にNHK、Eテレビで放送された♪らららクラシックを見ました。

今年初放送のテーマは「苦難を明るい音にこめて」〜遺言の年にベートーベンが書いた喜びの交響曲〜でした。


初めにベートーベンのエピソードから始まりました。同年代に活躍したハイドンやモーツァルトは貴族のお抱えだったのに対してベートーベンはフリーの作曲家でした。

ベートーベンはナポレオンを尊敬していましたがナポレオンに捧げるつもりの曲を作りましたが奥さんが皇帝になり取り止めたり恩人が敵国の人にベートーベンの曲を聞かせてやって欲しいと頼んだ時に「侯爵はたくさんいるがベートーベンはただ１人だ！」と言い椅子を投げた事があったそうです。

ベートーベンはフリーの作曲家故に曲に値段がつき現代の価値にして第９は３００万、最高傑作と言われるミサ曲が５００万の値段がついた等のエピソードが紹介されました。


ベートーベンは耳の病気がありながらも交響曲第２番という明るい曲を作りましたがベートーベンが辛い時期に作った交響曲第２番が今回のテーマでした。


ベートーベンは２９才の頃交響曲第１番を初演して好調のようにみえましたが１８０１年耳鳴りがするようになり１８０２年にウィーン郊外のハイリゲンシュタットに療養に行きました。しかし耳鳴りは止まず音楽家としては耳が聞こえないのは致命傷でその年の１０月に遺書を書きました。

耳が聞こえなくなる不安と生きたいという苦しみが綴られ自分の事を忘れないで欲しいと書いてあったで解説の加羽沢美濃さんが実際に遺書を見た事があると言っていましたがショックを受けてその場に立ち尽くしたと語っていました。


しかし苦難の時代ピアノソナタ１７番テンペストを作曲しました。いろいろな新しい工夫がされていたそうで加羽沢美濃さんと広上淳一さんが連弾で詳しい解説をしてくれましたが僕はにわかなので上手く文章に出来ず申し訳なく思います。テンペストが演奏されましたが素晴らしい曲でした。


ベートーベンは遺書を書いてから新しいスタイルの交響曲にチャレンジしたそうです。それが交響曲第２番で第３楽章は第９のタマゴと言われ第２楽章は美しく綺麗なメロディだと広上淳一さんから解説がありました。

ベートーベンは気難しい顔をしているが本心は優しかったのではないか‥一番大事な事を音楽にしたのではないか‥新しい音楽を作るまで死にきれなかったのではないか‥など広上淳一さんがベートーベンの人間像について解説がありました。

そしてバイエルン放送交響楽団さんの演奏で交響曲第２番が演奏されましたが素晴らしい演奏でした。当時の批評家はこの曲はいつまでも残るだろう‥と絶賛したそうです。


ベートーベンは遺書を書いてからウィーンに戻り飛躍を重ねて行きました。耳の病気は生涯続いたそうですが遺書は机の中にしまいその後２５年生きて第９を完成させました。


苦難を乗り越えたベートーベンの人間像を知ると尊敬の念が強まっていきクラシックについてさらに知りたくなりました。小話でベートーベンは生涯独身だったそうですが３回熱愛をしたそうです。全て振られたそうですがもしもベートーベンが幸せになっていたら曲があっただろうか‥と締めくくっていました。

僕も独身です。ベートーベンと一緒にすればあの世からイスが飛んで来そうで同じに語っては罰が当たると思いますが独身の淋しさや虚しさ、１人で生きて行く苦難を音楽や芸術や文学に振り代えて生きて行きたいな‥とベートーベンから勇気をもらった気持ちでした。ベートーベンの神髄に触れ１年の初めから素晴らしい出来事があったようでした。