真武館 全日本格闘技選手権回想

年末も近く押し入れの中を整理していたら懐かしいパンフレットを発見しました。毎年11月の最終日曜日に開催されていた真武館さん主催の全日本格闘技選手権のパンフレットです。

真武館さんは福岡県を中心に九州で活躍している空手団体ですが空手の枠にとらわれず総合格闘技の概念がなかった1986年から掌による顔面攻撃や投げ技、関節技を認めた大会を開催していた総合格闘技のパイオニア的な空手団体でした。

排他的なところがなく他流派の参加が大歓迎でパンフレットの表紙の写真に書いてあるように「ロシアの格闘技サンボ対空手」「空手対ボディービル」「レスリング対空手」「空手対シューティング」「古武道対ムエタイ」「空手対イラン拳法」など各格闘技の猛者が集まり公開他流試合とか格闘王前田日明さんが主催していたリングスとルールが似ていたのでアマチュアリングスと呼ばれ実戦志向の格闘家に名前が知れていました。


僕も九州の方で過激な大会が開催されていると聞き怖いもの見たさで参加した事がありました。94年と95年の第9回〜第10回大会に参加しました。


真武館さんの当時の主なルールは掌の顔面攻撃を含め反則箇所以外の打撃技、1ラウンドに25秒の寝技の攻防が認められたルールでした。第9回大会は僕は軽量級に参加、45名がエントリーしました。僕は九州の空手家と対戦しました。相手は違う大会で上位入賞した事がある強豪でしたが相手ペースで試合が進み判定負けでした。組技系の選手が上位に進出して技術体系が変わってきた印象がありました。


第10回大会も軽量級で参加、同じく45名がエントリーしました。今大会よりグランドでのボディ攻撃が認められました。僕は柔道の選手と対戦しました。グランドの攻防では終始亀になりスタミナの温存を計り打撃に活路を見いだす作戦にでました。手応えがある攻撃が何発か入りましたがグランドでの消極的さがマイナスにとられたのか2対3で判定負けでした。


第10回大会に参加してみて組技系の選手の優位が目立ち打撃技オンリーでは総合格闘技の試合に勝てない事やオリンピック関連の特需で仕事が多忙になりトレーニングに時間がとれなくなりこの試合を最後に格闘技を辞めて行く事になりました。


2大会とも負けたけど何か爽やかで数日夢を見ているようでした。真武館さんの大会は純粋に強さを求める若者が集い男のロマンが漂う素敵な空間でした。真武館さんの門下生の中には僕より強く真面目に練習に打ち込んだ門下生がいたと思いますが他流の僕に実戦の機会を与えてもらい真武館さんには感謝しています。真武館さんのホームページを見ましたが11月最終日曜日恒例だった全日本格闘技選手権は開催されていなかったようで寂しく思いました。僕が現役当時と違い技術体系や総合格闘技を取り巻く環境も変わってきましたが総合格闘技のパイオニアとして格闘技界の底上げとして真武館さんには期待しています。


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2010年11月28日 Posted byプラネマン at 13:20 │Comments(0)格闘技の話題

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