昨日11月12日の読売新聞経済欄に消費者金融大手各社の中間決算の結果が出ていました。
各社ともに貸出残高の減少に伴い利息収入が減少して売上高にあたる営業収益は全社で大幅減収になったそうです。
来年6月から貸金業者からの借入残高を年収の3分の1以下とする総量規制が始まるのに備え審査を厳しくして新規の融資を抑えているそうです。
アコムの陸上部の廃部、アイフルは再建中で2823億円の赤字など大手各社は厳しい経営環境におかれているようです。
2002年頃のデフレ不況の時、高額所得者の多くはパチンコか消費者金融関係者だったような気がしましたが、あの頃K-1のスポンサーの多くは消費者金融でしばらくはK-1を見ていませんでした。それを思うとわずか数年で消費者金融各社の立場がすっかり変わってしまった感じです。
2002年頃、給料10%カット、残業代、交通費、冬のボーナスカットと経済的に大打撃を受けた時期がありました。
資金の穴埋めに消費者金融に手を出しました。返済額の原資が無いのに先送りしてしまったので借入額が増えて50万円で1万、100万円で2万ずつ利息を払うようになり自転車操業を繰り返しているうちに最後は6社から借入するようになりました。
司法書士に調停をしてもらい支払い利息無しで元本だけ返済する形をとり無事に完済しました。
僕が借りた6社のその後ですが、テレビのCMでよく見かける大手A社は大幅な赤字。
その子会社B社は債権譲渡して最後は違う会社に返済しました。中央通りにあった店舗はテナント募集になっています。
関西に本社のあるC社は長野県から撤退した事を完済の確認の電話をした時しりました。中央通りにあった店舗は違う店になっています。
外資系のD社は各県に1店舗と業務を縮小しました。僕が契約した南長野の店舗は閉店になりました。
芸能人で宣伝していたE社は大手に吸収合併されるそうで長野県から撤退、最後は名古屋の支店に払いました。南長野で契約した店舗はもちろん閉鎖です。
関西系のF社、最後は大阪にいた頃借りて完済済みのF社に泣きつきました。F社は現在新規の貸出はしておらず返済のみ受け付けているそうです。契約した支店に完済の確認の電話をしましたが支店はすでに閉鎖されていたようで電話はつながらず本店に確認しました。
契約した時は地獄に仏だと思いました。対応してくれた事務員が神様のように思えました。現在どうしているか気になってしまいます。
僕が調停をして完済までの3年ちょっとの間に消費者金融業界は激変したのは6社の動きを見てもらえればわかると思いますが、消費者金融各社の中間決算大幅な赤字という記事を見て、現代は3年一昔になってしまう事、他人からお金を借りない生活が幸せだと思った事、消費者金融の怖さなど高い授業料を払って学んだ事を思い出しました。