怪盗銀鼠/劇団空素公演
更新が遅くなり2ヶ月前になってしまいますが6月12日に長野市芸術館アクトスペースで開催された劇団空素さんの公演「怪盗銀鼠」を見に行きました。
個人的には空素さんに思い入れが深く旧市民会館閉館イベントの演劇の祭典でステージの上に客席を設営して「アール」という劇を上演しました。最初は正直期待していませんでしたがストーリーと演技にぐいぐい引き込まれて旧市民会館の建物は無くなっても長野市の演劇文化は廃れないな!と感激しました。
あれから月日は流れ工期が遅れていた芸術館も完成してその開館記念共催事業に空素さんが出演すると知り小躍りしたくなり6月12日が楽しみでした。
主人公は先日定年退職した元サラリーマンでした。第2の人生をどうするか?迷っていた時に子供の頃ルパンに憧れ盗人になりたかったことを思いだしネットで情報を調べ盗人デビューしました。
主人公は初めて入った家で大切に保管されていた地図を盗みました。その時に家主が戻って来て見つかりましたがその家は鼠小僧の流れを継ぐ泥棒一家でした。後継者がいなかった家主は主人公に盗人のイロハを教え素質があった主人公は頭角を表してきました。主人公は初めて鼠小僧一門に盗人に入った時に参上!と書いていましたが足がつく名前でダメだ!と言われシルバー世代から銀をとり鼠一門に合わせ銀鼠と名乗るようになりました。
頭角を表して来た主人公に鼠一門の関係者で刑務所から出てきた男が盗んだ地図について宝があるものだと話し主人公は地図について調べることにしました。
その頃鼠一門と関わりがあった石川ごえもん一族が代が代わり若い女性が跡を継ぎました。彼女は先代のように盗人のようなことはせずにインターネットを使い個人情報の悪用に目をつけました。
主人公は盗人稼業に夢中になっていきましたがその代わり警察に目をつけられたり石川一家のネットビジネスも大きくなるにしたがい次第に巻き込まれて行きました。主人公は宝をみつけられるのか?石川一家との抗争は…
笑いの中にも老人が増えて行く時代を鋭い視線で描き盗人はさておきシルバー世代の生きるヒントになりそうな場面がたくさん出ていました。他にインターネットの個人情報についても描き時事問題も鋭く描いているので笑いの中にも説得力や斬新さがあり空素さんワールド全快でした。
石川一門とのやり取りで筋を通す大切さを感じましたがこれはサラリーマン生活で身についたもので若い時代に盗人になっていれば盗人人生は違った形になっていたと思い遠回りも時として悪いことばかりでないと思いました。
僕は後10年ちょっとで定年になります。その頃は年金もなく辛い時代になっている可能性が強いですが何故か定年が待ち遠しくなりインパクトが強いストーリーや演劇で観賞に行って正解だと思いました。
空素さん素晴らしい公演をありがとうございました。アールから更に進歩して年輪が大きくなったと思った空素さん、更なる活躍と長野市の演劇文化の振興に期待しています。
関連記事