世界最強伝説ラスベガス世紀の一戦

プラネマン

2013年01月31日 23:58

昨日1月30日にNHKで放送された世界最強伝説、ラスベガス、世紀の一戦を見ました。1月27日にNHKスペシャルとして放送された番組の再放送でした。

始めにプロボクシングのプロモーターボブ、アラム氏が登場しました。ユダヤ系アメリカ人のアラム氏は弁護士として活躍していましたが47年前にモハメッド、アリ選手と出会いプロモーターの仕事をするようになりました。モハメッド、アリ選手には抜群の強さとストーリーがありましたが今一番のお気に入りはフィリピンのパッキャオ選手だと言っていました。パッキャオ選手にはアリ選手と通ずる強さとストーリーがあると言っていました。


2006年パッキャオ選手は4階級を制したモラレス選手に勝ちました。2008年には3階級上のデラホーヤ選手に勝ちデビューの頃よりも20キロ重いクラスに勝ち6階級を制覇しました。パッキャオ選手は国や人種を超えたスターになりました。アメリカのスポーツ収入の番付ではタイガー、ウッズ選手を超え55億円稼いだそうです。アメリカのプロボクシングはペーパービューといって1試合60ドルを払い好きな試合を見るスタイルが主流になり1試合で何十億円のお金が動くそうです。


カメラはパッキャオ選手の出身地フィリピンのミンダナオ島を映していました。パッキャオ選手の幼なじみであるトレーナーにインタビューしていました。パッキャオ選手は父親がいなくて貧しい暮らしをしていて賭けボクシングのリングに上がりました。現在では故郷に学校や道路を作る社会活動をして感心しました。そして社会活動のためにもまだまだ負けてはいられない立場にありました。


パッキャオ選手の対戦相手として4階級制覇のメキシコの英雄マルケス選手が候補に上がりました。中南米系のヒスパニックの票がオバマ大統領の勝敗を左右したようにマルケス選手はヒスパニック系のペーパービューの売上を左右するドル箱で期待も高まってきました。


2004年にマルケス選手とパッキャオ選手は初対決で引き分け、2008年の対戦ではパッキャオ選手ダウンを奪いましたが判定勝ち、3回目の対戦はパッキャオ選手判定勝ち、因縁の対決でマルケス選手にはファイトマネー5億円、パッキャオ選手20億円と目玉が飛び出そうなくらいに凄い金額が動いていました。

去年10月、試合2ヶ月前、ジムにパッキャオ選手の姿はありませんでした。パッキャオ選手は身体に違和感があり試合の度に足がけいれんしてスピードに陰りが見えるそうです。身体の大きな相手と戦ってきたため増量をしてふくらはぎの筋肉が固くなっているそうです。


ミンダナオ島はフィリピンでは貧しい地域です。国民の10人に1人は海外に出て稼がなければいけない出稼ぎ国家ですがパッキャオ選手は国民の拳と呼ばれ出稼ぎ国家の希望と呼ばれていました。パッキャオ選手がアメリカに向かった後台風がミンダナオ島を襲い国が非常事態宣言をしました。パッキャオ選手はますます負けられなくなりました。

カメラは12月8日のラスベガスで行われた試合を写していました。第3ラウンドマルケス選手の右のロングフックでダウンを奪いました。第5ラウンドパッキャオ選手は左ストレートでダウンわ奪い返しました。6ラウンド終了間際にマルケス選手が右カウンターを打ちパッキャオ選手は前のめりに倒れマルケス選手がKO勝ちをしました。この試合はペーパービューで76億円の売上をしたまさしくビックビジネスになっていました。


パッキャオ選手を迎えるために沿道にはたくさんの人々が集まっていました。パッキャオ選手はどれだけ人々に愛されているか分かる出来事でした。最後に我々は立ち上がる‥と締めてあっという間に特番は終了しました。


スーパースターの生き方にただ感激するばかりでした。パッキャオ選手もう一度立ち上がってくる事を期待してます。ボクシングは男のロマンだと感じました。

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