第53回信州大学ギターマンドリンクラブ定期演奏会

プラネマン

2016年01月04日 13:05

更新が遅くなり申し訳ありませんが昨年の11月21日にホクト文化ホールで開催された信州大学ギターマンドリンクラブさんの第53回定期演奏会に行ってきました。


第1部のオープニングは舞踏会の乙女が演奏されました。作曲者のルロイ、アンダーソンはアメリカ出身でクラシック音楽にジャズやポピュラーの要素を取り入れたセミ、クラシックと呼ばれるジャンルの曲を多く作曲したそうですが今回の曲は1951年に発表したそうです。舞踏会のイメージの素敵な曲でした。


続いて風のいざないが演奏されました。作曲者の遠藤秀安氏はマンドリンオーケストラの世界で幅広く活躍する作曲者でこの曲は幸田ミュージカル星の降るまちのナンバー「風さん風さん」をマンドリンオーケストラにアレンジしたそうです。星の世界から来た主人公と風のスケールの大きな曲でした。


1部最後に坂野嘉彦氏の「RSvol6、月の記憶より第3楽章、トッカータ古代舞曲」が演奏されました。

作曲者の坂野嘉彦氏は1965年名古屋生まれ、作曲家としてクラリネット奏者として多方面で活躍しています。

RSとはランダムサンプリング曲集という意味で全6作品あり2、4、6番がマンドリンオーケストラにかかれた曲になるそうです。トッカータとは急速な音形の変化を伴う即興的要素の強い曲…という意味になるそうですが現代作曲家も凄いな!と思わせる1曲でした。


第2部は1年生48名が参加しての演奏でした。となりのトトロより風の通り道がオープニングで演奏されました。


続いてスウィングジャズの代表曲のSing,Sing,Singが演奏されました。マンドリンで奏でるジャズの名曲は味わい深かったです。

3曲目にHONESTYが演奏されました。この曲はアメリカのミュージシャンビルノエルが1978年に発表したバラード曲でした。

4曲目は残酷な天使のテーゼでした。新世紀エヴァンゲリオンの主題歌です。1995年に発表され昨年でちょうど20年でした。昨夏水野美術館さんでエヴァンゲリオン展が開催され盛会だったと聞きます。演奏している学生さんが生まれた頃の作品かと思うと隔世の感を感じました。


2部最後に「風が吹いている」が演奏されました。いきものがかりさんの曲で2012年のロンドンオリンピックNHKメインテーマ曲で聞き覚えがありますが今年はオリンピックイヤーで時の流れを感じました。


第3部オープニングはNISHIKATA,JUNICHI氏が2009年に東京家政大学マンドリンクラブの要望で作曲した曲でマンドリン特有のなめらかさがあった素敵な曲でした。

続いてマンドリンオーケストラの為の「叙情組曲」が演奏されました。2010年に作曲者長谷川武宏氏が初演、翌年和歌山大学マンドリンクラブにより改訂版の初演が行われたそうです。どこかしら郷愁を感じる素敵な曲でした。


最後に星の航路PHANATASMAL,OVERTURE,VOL5が演奏されました。作曲者長谷川柴崎利文氏は1974年生まれで入院中に病院の屋上で見上げた夜空にインスピレーションを受け作曲したそうです。入院中の自由への憧れから大航海時代に夜空の星の位置を頼りに大陸を目指した船乗りの姿をモチーフに作曲したそうです。緩急に富ながらも自由や希望を感じた素敵な曲でした。


今回は現代作曲家の作品が多かったですが会場に来なければ知らなかった名曲で足を運んだ甲斐があった素敵な演奏会でした。


マンドリンの繊細な音色が深まる秋にマッチして癒しや安らぎをいただきました。出演した皆様素晴らしい演奏会をありがとうございました。出演された皆様の音楽がさらに深まることとキャンパスライフの充実を願っています。

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