更新が遅れ2ヶ月前になりますがNHK、Eテレで12月5日に放送された♪らららクラシックという番組を見ました。
毎回クラシック音楽の名曲を1曲ピックアップして放送されますが今回はショパンの幻想即興曲でした。番組あてに届いたリクエストの中でNo.1に輝き人々に愛されている名曲で楽しみでした。
毎回クラシック音楽ファンのゲストが出演しますが今回は元AKB48の松井咲子さんでした。4才からピアノを始め現在は音大で学んでいるそうです。
エリーゼのために、乙女の祈りなどピアノが上達して行くうちに弾きたいと憧れるのがこの幻想即興曲だと言われています。タイトルにある即興とはアドリブのことでアドリブとは自由に思うままに演奏することです。
クラシック音楽での即興とはあたかも即興で作られたかのような曲のことでインスピレーションを大事にして短くまとめた曲をいうそうです。
ショパンは即興曲を4曲作り最初に作曲したのがこの曲になりますが譜面通りの中でどう自由に弾くのか?ショパンは世にこの曲をだしたくなく生きている間は楽譜が出版されることはありませんでした。
2、陰で支え続けた友
ショパンは24歳で幻想即興曲を作曲しましたが当時即興曲モスレシュにそっくりだと言われショパンは失敗作だと思っていたようでした。
ショパンは自分の間際に残した楽譜は全て焼却して欲しいと遺言しました。しかし無許可の楽譜が世にあふれショパンの親友で法律家であり音楽家でもあり楽譜の清書や出版社との交渉までまかされていたショパンが信頼していたユリアン、フォンタナという人物が遺族の了解を得て遺作を公式遺作集として発表しました。
フォンタナはピアニストとして披露したそうですが最初はシンプルに即興曲と名付けられたようでしたがフォンタナが幻想とつけたようでした。
譜面を預けることは音楽家からすれば命を預けるに等しいと司会者が語っていましたがショパンがフォンタナを信頼していたことで後世に作品が残ったのは奥深いと思いました。
3、計算された即興、
曲の冒頭で右手と左手は違うリズムを刻み松井咲子さんは小指の動かし方で苦労したと語っていました。このリズムのズレが割りきれない気持ちや複雑な心のひだを現していると語られ異名同音について解説がありました。
最後に小山実稚恵さんの演奏がありました。流れる風や空気を想像して演奏していると話していました。
名曲のエピソードにクラシック音楽の深さを感じました。