中島みゆきさん・長野ロキシーさんのスクリーンに登場

中島みゆきさんは言わずと知れた日本を代表するトップシンガーソングライターで幅広い年代から愛されているアーティストだと思います。
以前見た番組で100年後は中島みゆきさんとビートルズはクラシック音楽に昇華して未来の人々に受け継がれていくだろう…と言われていましたがまさしくその通りだと思います。
僕個人としては中学生だった80年代前半に悪女などをリアルタイムで聞いていましたが桜田淳子さんの「幸せ芝居」、研ナオコさんの「あばよ」、工藤静香さんの「黄砂にふかれて」など良い歌だな…と感じる作品のほとんどが中島みゆきさんの作品で感性多才さや引き出しの多さにリスペクトしています。
日本最古級の映画館長野ロキシーさんで中島みゆきさんのライブの様子が映画になり公開されると聞き中島みゆきさんの名曲が百年続く劇場に流れ映画史の1ページに刻まれると知り嬉しくなりました。
映画は最後の方であいさつがある位でほとんどが中島みゆきさんの歌で綴られていました。僕がリアルタイムで聞いた「悪女」や「あばよ」や個人的に一番好きな「恋文」が流れず残念でしたが僕が初めて聞く曲を中心に約20曲熱唱しました。
大きなスクリーンでのド迫力の映像や歌をファンの方も聞き逃がしたり見逃さないようにスクリーンに集中して飲食しているお客さんが誰もいなく一体感は最高でした。自宅でDVDを見たりCDを聞く以上のインパクトがあった…と思います。
初めて聞く歌も多かったですが言葉の魔術が広がり圧倒されっぱなしでした。サプライズで嬉しかったのは「世情」が流れた時でした。3年B組金八先生で生徒が暴れる場面で流され当時中学生だった僕はこの場面に大泣きしました。リアルタイムに聞いた歌というのは時空を超えた良さがあると思いました。
素晴らしい歌が聞けて見に行って良かったです。中島みゆきさんと関係者の皆様、素晴らしい映画をありがとうございました。これからも素晴らしい歌を出し続け人々を癒し励まして欲しいと思います。中島みゆきさんのますますの活躍を願っています。
2015年02月12日 Posted by プラネマン at 12:54 │Comments(0) │音楽がメインの映画
加羽沢美濃さん音楽担当作品/映画、4日間の奇蹟

その中の1本に「4日間の奇蹟」を借りてきました。
この作品は閉館になった長野東映劇場でリアルタイムで見ました。
2005年公開で今から9年前の作品で詳しいストーリーは忘れてしまいましたが海の蒼さと音楽の美しさが印象的な作品でした。
この映画の音楽担当は現在NHK、Eテレで放送されている♪らららクラシックの司会の加羽沢美濃さんが担当しています。加羽沢美濃さんの9年前の音楽を改めて聞きたいと思いレンタルしてきました。
吉岡秀隆さん演じる如月敬輔は将来を期待されていたピアニストでしたが留学先で傷害事件に巻き込まれました。
その時尾高杏奈さん演じる楠本千織を助けましたが指を失いピアニストとしての生命は失いました。
両親を亡くした楠本千織は知的障がい者だったために如月は千織を引き取る事にしました。
しかし千織には優れたピアノの才能があり頭角を現し如月は千織を連れて各地に演奏旅行をしていました。
招かれた医療センターで如月は高校時代の後輩の石田ゆり子さん演じる岩村真理子と出会いました。
真理子は高校では吹奏楽部にいましたが如月は練習漬けでピアノ以外には無頓着で真理子を覚えていませんでした。
人見知りをする千織は真理子にはなつきました。千織と真理子は表で遊んでいましたが落雷があり建物が崩壊して真理子は千織をかばい下敷きになりました。
目が覚めた真理子は自分の身体が千織と入れ替わっている事を知りましたが…
9年ぶりに見た作品でしたが千織と入れ替わった真理子が如月に自分語りをする場面や老舗旅館に嫁いだものの子供が出来ずに追い出され駅にたたずむ場面に泣かされました。
人が入れ替わる映画は多々ありますがバックミュージックの美しさがその類の他の作品と違う余韻を与え加羽沢美濃さんの音楽が映画に素晴らしさを与えていました。
真理子が危篤になり別れた元夫が会いにきましたが後妻には子供がいた時の真理子の気持ちを思うと泣けてきました。
教会での真理子と如月の会話が涙を誘い劇中に登場したショパンの別れのワルツなどクラシックの名曲も登場して美しい仕上がりになっています。
生きて行く事とは何か…を石田ゆり子さんや尾高杏奈さん他出演者が語りかけた映画でクラシックの名曲やそれに負けない現代の作曲家加羽沢美濃さんの音楽が完成度を高くした名作でした。
2014年05月11日 Posted by プラネマン at 18:42 │Comments(0) │音楽がメインの映画
光を知らない天才ピアニスト、ホアン、ユィシアンの物語/台湾映画、光にふれる

台湾の台中に住むユィシアンは生まれた時から目が見えませんでした。しかしユィシアンにはピアノの才能があり頭角をあらわしてきました。
あるコンクールで入賞したユィシアンは同じくコンクールに参加した子供から「目が見えないから同情で優勝を貰った。」と陰口を言われトラウマになりました。
ユィシアンの将来を心配した母親はユィシアンを台北の音楽大学に進学させ自立させようとしました。
故郷を離れての生活やクラスメイトに意地悪されたりと戸惑いの日々を過ごしていましたが寮のルームメートと意気投合したユィシアンは音楽サークルを作る事になり新入生の勧誘を始めました。
人が集まらない中でユィシアンとルームメートは目を瞑り女性の声を聞いて好みの女性を探して時間を潰そうという話になりました。
ユィシアンは素敵な声の女性がいる…と言いましたがルームメートはブスッとしているぞ…といいました。
その女性がヒロインでした。彼女はダンスが好きでダンサー志願でしたが経済観念のない母親にふりまわされてドリンクの配達のバイトをしていましたがダンスが上手い彼氏が二股をかけたり自分の好きなダンスが出来ずに常にイライラしていました。
ドリンクの配達にきたヒロインの声を偶然ユィシアンが聞いて印象に残っていましたがある日ユィシアンが盲学校に音楽を教えに行く途中道に迷い困っていたところをヒロインが助けてくれました。
ヒロインはそのまま授業を見学していましたが彼氏と違い誠実な性格のユィシアンに魅せられて行きました。
ドリンクの配達先がダンススタジオで無料体験をしたヒロインは生き生きしている自分を発見しました。
その頃ユィシアンはクラスメイトから意地悪されコンクールには違うピアニストに依頼した…と言われました。教員にはコンクールに出るつもりはないと話すユィシアンでしたが…
この映画は実際にプロのピアニストとして活躍するホアン、ユィシアンの実話を基に描かれユィシアン自身が自ら主人公を演じています。
自分のやりたい事が出来ずに常にイライラしていたヒロインがユィシアンと知り合いユィシアンと同じ立場で目が見えない状態で歩いてみたら今まで見えなかったものが見えた…という場面が良かったです。
けしてイケメンではないユィシアンですが甘いささやきがあるわけでもなくベタベタするわけでもありませんがお互いに影響しあう姿が眩しかったです。
劇中ユィシアンのピアノの旋律が美しかったです。
この映画がアカデミー賞の外国語映画賞の台湾代表作品になった映画です。
台湾映画では「言えない秘密」「海角七号」「ラストコーション」に等と共にお気に入りの台湾映画になりました。
2014年05月09日 Posted by プラネマン at 06:24 │Comments(0) │音楽がメインの映画
「月の光」に祈りをこめて…/映画、さよならドビュッシー

これを機会に音楽系の映画を借りて見ようと思いました。その第1弾として「さよならドビュッシー」を借りてきました。
橋本愛さん演じる香月遙と相楽樹さん演じる片桐ルシアは従姉妹でした。ルシアの両親が海外で失踪して行方不明になりルシアは金持ちの祖父のもとで遙と仲良く暮らしていました。
2人は幼い頃からピアノを習っていましたが遙はピアノは趣味にして看護学校に行きたい…と言いました。
遙はルシアにルシアがコンサートで演奏するときは自分の事を思い「月の光」を弾いて欲しい…とお願いしました。
ある日祖父の自宅が火事になり祖父とルシアは亡くなりました。遺体が炭化して身元が判明しない大火事でしたが遙は大火傷をしたものの奇跡的に助かりました。
遙は移植手術をして回復の兆しがありましたがそれでも厳しいリハビリをしなければならない痛手を負いました。
祖父は5年前に遺言状を残し財産分与として遙にピアニストになる事を条件づけました。
遙の母は5年前と現在とは条件が違う…と顧問弁護士に抗議しましたが受け入れられませんでした。
遙はルシアの分までピアノを頑張ろうと思いましたが音楽学校では冷たくされピアノの大家にレッスンのお願いに行きましたが「1日休めば取り戻すのに3日かかるというのにケガをしていたら話にならん!」と門前払いをされました。
ピアノの大家の部屋で協調していた清塚信也さん演じる岬洋介は遙たちの話を一部始終聞いて「それならば僕がレッスンしましょう!」と遙のレッスンを引き受けました。
指がほとんど動かない遙でしたが岬洋介はリハビリを兼ねて「熊蜂の飛行」を練習させました。
これが成功して遙は病院のロビーコンサートで好評を得ました。
遙は音楽学校から推薦でコンクールの予選に出場する事になりました。
コンクールの本戦は課題曲がドビュッシーのアラベスクと自由曲でしたが遙はもちろん自由曲に月の光を選びました。
指が思うように回復しない事に悩みながらもレッスンを続ける遙でしたが遙の松葉杖のピンが抜かれたり階段に細工がされていて何者かに嫌がらせを受けていた遙でした。
遙の母親が階段から転落して意識不明になる事故がありました。刑事が事件、事故の両面で調査を開始しました。遙には2人の兄がいましたが共にお金が必要な事情がありました。
刑事は家族以外に自宅に出入りしている人はいないか聞きましたが岬洋介の名前が上がりました。刑事は岬洋介の名前に聞き覚えがあり…
予備知識なく題名だけ見て借りましたがサスペンスとピアノのヒューマンドラマが同時進行して見応えがありました。
岬洋介演じる清塚信也さんは本格的なピアニストですが遙がどうしたらピアノが上手くなるのか…聞かれて答える場面や遙が指の使える時間に限度があり月の光を弾きたいがためにアラベスクを速く弾いた場面で怒る場面などピアニスト故のリアリティーがあり作品の出来を良くしていました。
遙の月の光に対する想い…ルシアの月の光に対するエピソード…いろいろなものが重なりあった月の光の演奏は意を乗せた祈りであり感動的な響きでした。
僕は若い頃は音楽とは無縁な生活を送っていて40代半ばからクラシック音楽に興味を持ち始めた完全に聞く側の人ですが誰かのために弾く素晴らしさなど違ったピアノの素晴らしさを教えて貰った名作で見応えがある映画でした。
2014年05月03日 Posted by プラネマン at 23:40 │Comments(0) │音楽がメインの映画
2013アカデミー賞、長編ドキュメンタリー部門受賞作/バックコーラスの歌姫たち


マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダーなど音楽界のトップを支え続けてきたバックコーラスのメンバーたち…そんな彼女たちにスポットを当てたドキュメンタリー映画で第86回アカデミー賞、長編ドキュメンタリー部門を受賞した作品が長野ロキシーさんで上映されました。
プロデューサーに干され一時は家政婦をしていましたが見事にカムバックを果たしたダーレン、ラヴ、
ミック、ジャガーらの大物と共演して実力を認めソロデビューを果たしながらも現実の壁に泣いたメリー、クレイトン、
グラミー賞を受賞するほどの実力を持ちながらもあえてバックシンガーとしての道に専念したリサ、フィッシャー、
マイケル・ジャクソンの追悼式でヒール、ザ、ワールドを歌った事で世界から注目を集めたジュディス、ヒル、
今回は4名のバックコーラスの実力者にスポットを当てました。
僕は洋楽は全く聞かず予備知識はなかったのですがメンバーの歌声や生き方に圧倒されスクリーンに引き込まれていきました。
歌の上手い人はたくさんいてその世界で生きて行く大変さ…
プロとして生きて行くには実力以外のプラスアルファも必要だという事…
バックコーラスは自分の個性を抑える事で良さが出るがソロの歌手は個性が強くなければ生きて行けない…されどあえてバックコーラスに専念してそれを誇りに思う歌姫に感動しました。
彼女たちは歌を本当に愛している事…そしてソロで生きて行く厳しさ…
1990年代になるとバックコーラスを必要としないアーティストが増えてきて時代に翻弄されている事…
歌で生きて行く厳しさと歌を歌う誇りが伝わってきた圧巻の映画でした。
最後にアーティストたちのライブの様子が上映されましたが劇場内の一体感が最高で劇場で見て良かったと思った映画でした。
好評につき上映が1週間延期された映画でしたが音楽の素晴らしさを体感できた素晴らしい映画でした。
2014年04月19日 Posted by プラネマン at 12:24 │Comments(0) │音楽がメインの映画
36才で生涯を終えたジャズピアニスト

この映画の主人公であるフランス人のミシェル、ペトルチアーニは全身の骨が折れた状態で生まれました。ガラスのような骨を持ち幼少時代は歩く事も出来ず成人になっても身長が1メートルほどしかありませんでした。
ミシェルの父親はミュージシャンでしたがミシェルは音楽に対して飲み込みが早い事が分かりました。表に出て遊べないミシェルでしたが父親が幼少よりマンツーマンで音楽を教え持って生まれた桁外れの音楽の才能が育っていきました。特にジャズに対しての才能が素晴らしく頭角を表してきてフランス国内では留まらずジャズの本場アメリカで評価されるようになりました。
ヨーロッパ出身のアーティストで初めて名門ブルーノートレコードと契約、フランス最高のピアニストと讃えられましたが36才で生涯を閉じたピアニストを描いたドキュメンタリー映画でした。
ミシェルは成人しても1メートルほどしか身長がないので常に誰かに抱えられていないと生きていけませんが外見からくる偏見を感じさせない明るい性格が素晴らしいと思いました。才能があるという事は凄い事で行く先々で女性に愛されたプライベートから通常の人より骨が弱いので骨折をしながら演奏を続けていたプロ魂までミシェルの魅力に惹き付けられて行きました。
ミシェルは自分の子供に障害が遺伝するかもしれない‥と悩みながらも子供を授かりますがやはり障害を持って生まれました。しかし子供はハンディを嘆かない芯の強い子供に育ちました。ミシェルの生き方が反映されているのだと感じピアノのテクニック以上に感動的でした。
ピアノ曲も難易度が増していくとペダルを使う曲があるそうですがミシェルはペダルを使いこなす機器を発明したり通常の人より何十倍も速く手首を動かすなどいろいろな工夫をしてハンディを乗り越えていった事が素晴らしいと思いました。
年間220回のツアーで世界中を駈け巡り結果的に寿命を縮めた事や骨折をしながらも演奏を続けてマネージャーなど関係者がミシェルの痛みを知って泣いた話などハンディを乗り越えて人生を駆け抜けたミシェルに圧倒された103分間でした。
ドキュメンタリー映画なので地上波で放送されたりレンタルビデオ店に置かれる可能性は少ないと予想されます。天才ジャズピアニストの短くも劇的な人生を劇場のスクリーンで体感してみて下さい。
2013年02月27日 Posted by プラネマン at 06:04 │Comments(0) │音楽がメインの映画
不良女子高生がフルートを奏で‥

千葉県浦安市に住む永江家は300人のオーディションを勝ち抜いた映画初主演の新人高杉真宙さん演じるバイオリンの才能を持つ少年開、細川茂樹さん演じる父親、鶴田真由さん演じる母親、剛力彩芽さん演じる姉美咲の四人家族です。
音大で知り合った両親は美咲を妊娠した時学生結婚をして音楽の道を諦めましたが姉の美咲にはフルートを弟の開にはバイオリンを習わせて自分の叶えられなかった夢を託しました。父親は自宅にバッハの部屋と名付けた音楽室を作り子供が小さかった頃には祖母の誕生日に家族で演奏会をする音楽一家でした。
時は流れ永江家は父親は会社をリストラされ求職中で家事をしていて実質専業主夫で母親がパートに出て家計を支えています。姉美咲は父親に反抗して才能ある弟にコンプレックスを持ちフルートを辞めて不良仲間と付き合い警察に呼ばれる事もあり一家はバラバラな状態でした。
ある日専業主夫の父親が久しぶりにバッハの部屋に入り埃を被ったピアノを弾いているのを開が見つけました。開はそこにあった祖母の誕生日の家族演奏会の写真を見つけもう一度あの頃のように家族が1つになりたいと思いました。
開は家族でもう一度演奏会を‥と両親に話ますが母親に自分はパートに出て忙しく楽器を弾いている場合ではなく父親も無職で楽器を呑気に弾いている場合ではない‥と一喝されました。しかし開の熱心な願いに母親は折れて祖母の誕生日に一度限定で美咲を抜かした3人で演奏する事になりました。
祖母はせっかくだからと自分が出入りする老人ホームで永江家の演奏会を開きましたが祖父母と親交があった音楽好きのレストランのオーナーが開の才能を認めて自分のレストランでお客さんの前で演奏しないか?と話を持ちかけてきました。母親は開に正当な音楽の道を歩んで欲しいので大反対でしたが父親と開は話だけ聞きにレストランに行きました。
そこでオーナーから開と父親で演奏してみないか?と言われ実際にやってみると好評になりました。その頃美咲は不良仲間の先輩から美咲がフルートを演奏するのが見たい‥不良女子高生がフルートデビューすると話題になると言われ不良仲間と開と父親の演奏会を見に行って自分ももう一度フルートを演奏したいと思いました。美咲は天性の人を引きつけるパフォーマンスを持っていて永江家の演奏は好評になりますが両親の音大時代の仲間が永江家の演奏会を見ていて開を有名指揮者のオーケストラにスカウトしました。
開は内心嬉しかったですが本格的なオーケストラでは中途半端な気持ちでは通用しないのが分かっているので姉思いの開はせっかく美咲がやる気になって家族がまとまってきたのに自分が抜ける事で姉が元に戻るのではないか‥と心配してオーケストラに行く事を悩みますが‥
映画を彩る数々のクラシックの名曲や世界的指揮者秋山和慶氏や中学三年生で日本音楽コンクールバイオリン部門1位になった山根一仁氏がチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を演奏して素晴らしい出来になっていました。
夫が妻にサン=サースンの白鳥を編曲してプレゼントします。音楽の道を諦めてそのままになっていましたが自分の子供達と白鳥を演奏する事が出来て思わぬ形で願いが実現したのが素晴らしいと思いました。夢とか願いは忘れた頃に思わぬ形で叶う事があるんだな‥と思いました。
開のバイオリンの先生と開の母親がお茶をしていて母親が先生に「先生は音楽で生活していて自分の夢を叶えて羨ましい」と言う場面がありましたがバイオリンの先生は「お母さんも音楽の元家族が1つになれて羨ましい」と言っていました。お互いに相手の事は良く見えるんだな‥と思いましたが開の両親の音大時代の友人が音楽のプロとして生きながらも自分の思っていた音楽が出来ずに永江家の活動が羨ましいと言っていました。その道のプロになれるのが一番いいのでしょうがプロになれなくても自分の今いる環境の中で頑張っていればいい事があるんだな‥と感じさせてくれた映画でした。
この映画のロケ地は千葉県浦安市ですが市政30周年の記念に市民が一丸となって制作しようとしたのがこの映画でしたが去年の東日本大震災で浦安市も多大な被害をうけたそうです。一時は制作も危ぶまれましたが復興を願う気持ちが映画に吹き込まれ素晴らしい出来になっています。多くの人々がカルテットを見て家族のあり方を考えたりクラシックの名曲に癒されクラシックを見直す機会になってくれれば嬉しいと思います。
千葉県浦安市から発信された復興の息吹きを劇場の大スクリーンで感じて欲しいと思いました。
2012年02月13日 Posted by プラネマン at 06:21 │Comments(0) │音楽がメインの映画
モーツァルトの音楽がステキです

現在も世界中の人々に愛されるオペラのドン、ジョバンニの誕生秘話を劇作家ダボンテを中心に創作過程を描かれています。
ダボンテはかつては聖職者でありながらも放蕩生活を送りベネチアを追われウィーンに新天地を求めそこでモーツァルトと知り合います。モーツァルトのイマジネーションを刺激さ鼓舞した劇作家ダボンテとは‥
作品の中で劇として登場するドン、ジョバンニの名シーンとモーツァルトの音楽がふんだんに散りばめられていて普通の映画と違う世界を描いています。普段の生活の中ではあまり縁のないオペラの歌声が心に残り心地よかったです。18世紀のヨーロッパの華麗な世界が再現され歴史的ロマンも感じる事ができます。。
今週いっぱいの公開になります。楽器をやっている人には通ずる世界があると思いぜひ見て欲しいと思います。ドン、ジョバンニ制作3年後にモーツァルトは亡くなったそうですがモーツァルトが身を削った世界を見て欲しいと思います。
2010年08月25日 Posted by プラネマン at 06:11 │Comments(0) │音楽がメインの映画
クラッシックファン必見映画です

ロシアのボリショイ交響楽団で劇団清掃員として働くアンドレはかつてはオーケストラで活躍した天才指導者でしたが共産主義時代に時代の波に飲まれるように絶頂期に解雇されてしまいます。
清掃中のアンドレは演奏を取り止めたサンフランシスコ交響楽団に代わりにパリで演奏するオーケストラを2週間以内に見つけて欲しいというFAXを発見します。
アンドレはかつての交響楽団の団員を集め偽の楽団を作りパリに行こうとします。かつての団員の中には楽器を処分してしまった人もいたりアンドレ自身も30年のブランクがあります。果たしてアンドレは失った時間を取り戻せるのでしょうか‥
チャイコフスキーバイオリン協奏曲二長調OP35が素晴らしかったです。そしてチャイコフスキーの悲話もこの曲の良さを引き出してくれて素晴らしかったです。
パリのシャトレ座の全面協力を得て撮影されたコンサートシーンは圧巻であり感動的でした。パリではこの作品がマイケルジャクソンのTHIS IS IT をおさえオープニングナンバーワンを記録したそうです。
フランス映画といえば最近見た「幸せはシャンソニア劇場から」ドキュメンタリーでしたが「パリオペラ座のすべて」が印象的でしたが今回の「オーケストラ」でフランス映画の素晴らしさやフランスの芸術の深さに触れたようでフランスという国の印象がだいぶ良くなりました。
作品の中でモーツァルトやドビュッシーの作品も出てきますのでクラッシックファンの人はお薦めです。
チャイコフスキーの素晴らしさとフランス映画の奥の深さを感じて劇場を後にしましたがフランス映画が長野市で上映されれば劇場に関係なく行ってみたいと思いました。
千石劇場さんは「アイガー北壁」と「孤高のメス」の予告編が面白そうでした。千石劇場さんにはまだまだ頑張ってもらい長野市の市街地を盛り上げて欲しいと思いました。
2010年05月04日 Posted by プラネマン at 12:19 │Comments(0) │音楽がメインの映画
ショパン生誕200年 別れの曲

前半は日本ショパン協会長野支部長の奥村美佳さんによるショパンの曲6作品の演奏会が行なわれました。
幻想即興曲と英雄ポロネーズとマズルカとワルツ3曲が演奏されました。ワルツの中には先日ロキシーさんで見た「戦場のワルツ」で機関銃を撃つときのバックミュージックの「ハ短調作品64ー2」も演奏され映画の事を思い出しながら聞いていました。世界中の人から愛される理由が解った演奏会で感動的な曲が多かったです。
後半は映画の上映会で1934年のドイツ映画「別れの曲」が上映されました。
名曲「別れの曲」にのせて描かれる若きショパンの青春と悲恋が描かれていてエチュード第3番が「別れの曲」と呼ばれる由来となった伝説の名画です。
ショパンの祖国ポーランドはロシアの支配にあり若きショパンは革命組織に所属してロシアと戦う決意をしています。ショパンの師匠は3日後に革命組織が決起する事を知りますが、その頃パリで演奏会が決ったと連絡がきます。
ショパンの師匠はショパンの恋人コンスタンティアにショパンに演奏会に行くように説得してくれ‥と哀願します。コンスタンティアはショパンは頑なまで国粋主義で革命に行ってしまうのを知っているので自ら別れを言いだしショパンがパリに行くように仕向けます。
パリに行っても酷評されたり祖国ポーランドで決起があった事を知り動揺するショパンですが売れっ子の女流作家に認められたりリストと知り合いパリ社交界で頭角を表してきます。
その頃、ショパンの師匠がポーランドにいるコンスタンティアにショパンが認められたと手紙を送ります。パリに向かうコンスタンティアですが…
バックミュージックはショパンの曲が全て使われています。モノクロですが現代の売れっ子の俳優がいないので先入観がなく中世のヨーロッパを忠実に再現したイメージがありストーリーに入って行かれました。
泣いている人もたくさんいて見ごたえのある映画でした。映画とはいえ天才の苦悩や悲恋、祖国ポーランドに対する思いを知りショパンの人間像に触れると作品共々ショパンに対して知りたくなりました。素晴らしい演奏会と上映会の機会を与えてくれた主催者の皆様ありがとうございました。ショパンの音楽の元、多くの人が安らかな気持ちで暮らせますように願っています。