太陽系8番目の「幻の惑星」ケレスの謎/NHK サイエンスゼロ

昨日10月3日にNHK、Eテレで放送されたサイエンスゼロを見ました。この番組は9月27日に放送された番組の再放送でしたが「太陽系8番目の幻の惑星ケレス」で天文の話だったので楽しみでした。


今年3月にNASAの探査機がケレスに到着しました。不思議な光の発光現象や平坦な表面に不思議な地形がありピラミッドか?とネット上で話題になりました。

太陽系の8番目の惑星は海王星ですが18世紀海王星が発見される前にケレスが発見されました。

1801年に火星と木星の間にケレスを発見しました。次々と惑星が発見されましたがこれらは後に小惑星と呼ばれケレスも惑星から小惑星に降格になると忘れられていきました。


2007年にNASAが探査機DWAN(夜明けという意味)を打ち上げました。

7年後ケレス近くでトラブルがありましたが何とかクリアしました。

ケレスから950キロの距離から送られてきた80枚の写真を調査、ほぼ球形でクレーターで覆われていたことが分かりました。

ケレスは自転9時間、4・6年で太陽系の回りを公転、発見から約200年幻の惑星が現れました。


どうして今ケレスが注目されたのか?小惑星帯は太陽系の化石と呼ばれ惑星の材料がたくさん残されケレスはその最大級になります。2006年には準惑星に登録され惑星に準じる天体になります。


15年1月、高度38万キロ(月と地球の距離)で自転に伴い光を発見、火山?太陽の光を反射、宇宙人説?まで天文関係者や愛好家の間で盛り上がりました。

2月4万6千キロから撮影、光の点は2つあり1ヶ所にまとまっていました。ケレスの内部活動か?と考えられましたがケレスの温度差を測ると周りと温度差がなく火山ではないと思われました。


4月ケレスの裏側を観測、光は映らず表面の物質が太陽に反射してか?と思われました。

6月光は直径90キロのクレーターの中に複数発見されました。
8月大きな光は直径9キロになることがわかりました。
NASAの関係者も現時点では光の原因が分からないそうです。


ケレスの不思議は光だけでなく高さ6千メートルの山が発見されました。平坦な表面に突き出ていました。

ある研究者はケレスの地形でクレーターが浅く平らなことに注目しました。これは内部構造を考える手がかりになり内部に大量の氷があるのではないか…という仮説が浮かびあがりました。

ケレスの中心には核があり回りはマグマではなく氷のマントルがあり液体の水が存在するのではないか?と考えました。


明るい部分はクレーターの中にあり隕石が当たり壊された部分に地下からの水が固まったのではないか?という説が考えられました。
氷以外にも塩ではないか?と考えられましたが生物のいる可能性は低いようです。

ケレスは水気かあるのに対して近くにあるペスタは金属主体の乾いた天体で水や氷がなく近いのになぜ対極なのか調査のあたらしいテーマになりました。

水星、金星のように太陽に近ければ岩石や金属質の天体になり遠いほど氷の天体になりますがなぜケレスとペスタが同じ小惑星帯にあるのか?


ある研究者の説としては太陽系誕生時に太陽になりかけていた木星に土星が接近して巨大惑星は共鳴して太陽から遠ざかり通り道にあったケレスがかき混ぜられたのか?


ケレスは小惑星にしては大きく氷があり異質、違う場所でできて小惑星帯に移動したのか?と考えられました。

宇宙の奥深さを感じた番組でした。ケレスの全貌が明かされる日を楽しみにしています。  


2015年10月04日 Posted by プラネマン at 18:36Comments(0)天文、宇宙

皆既月食観望会/長野市立博物館/15年4月4日

今日4月4日に長野市立博物館さんの前庭で皆既月食観望会が開催されました。昨年10月以来半年ぶりの皆既月食で楽しみでした。

今回の皆既月食は19時15分に欠け始め月食が終わるのは22時45分ですがクライマックスは20時54分〜21時6分までの12分間になるそうです。


日中は日差しが差す時間もありましたが夕方からは雲が多くなりました。暗くなり始めた6時半頃には山の上に月が見え期待が膨らみました。


6時半からプラネタリウム内で今夜の星空の解説のあとで国立天文台の月食に関する動画と長野市立博物館さんのスタッフの方が撮影した前回の月食の動画を見て月食の仕組みや今回の皆既月食の特長など解説がありました。


欠け始める19時頃から野外に出て観察をしました。生憎雲が多くなり見えたり見えなかったりを繰り返していました。


7時半頃を境に月が雲に隠れほとんど見えなくなりました。開始の頃はプラネタリウム内は満員で100人近くいましたが諦めた人が多く8時頃にはかなりの人が帰りました。


特に寒くはなかったですが花粉症と風邪が混ざったようなダルさがあり8時15分頃まで粘りましたが諦めて帰りました。このブログを更新している時間帯がクライマックスですが風がビュービュー吹いて観測には不向きで諦めがつきました。


自然現象なのでこのようなこともあり仕方ないと思いますが4月19日に長野市立博物館館長さんが撮影したオーロラ特集と4月25日に半月と金星の観望会がありそちらに期待したいと思います。


とまれ長野市立博物館さんの天文のイベントに期待しています。写真は観望会の案内、放送された月食の案内から2枚、前回10月8日の皆既月食の様子と6時半頃の月の様子です。  


2015年04月04日 Posted by プラネマン at 21:27Comments(0)天文、宇宙

謎だらけの惑星、水星の正体に迫れ/NHK サイエンスゼロ

2月1日にNHK、Eテレで放送されたサイエンスゼロを見ました。この日は太陽系の第1惑星水星の特集でした。


10年前の高校の科学の教科書に載せられた水星の写真の解説がありました。当時は水星の表面の4割りしか撮影されておらず分からないことが多い惑星でした。

当時は火星に25機探査機が飛んでいましたが水星は2機だけでした。


1962年から75年にアメリカで行われた惑星探査マリナー計画で水星に探査機を送りました。水星の軌道に入るのに速度を落としますが火星の2倍の加速が必要になりエネルギーや手間暇がかかります。


1974年3月に水星に接近しましたが水星の軌道を通りすぎてしまい全体の4割しか撮影ができませんでした。


マリナー計画から30年後メッセンジャーが地球と金星2回水星3回計6回減速して打ち上げから7年2014年3月18日に水星の軌道に入り全体の撮影に成功しました。


水星の南極や北極では数千億トンの氷が何十億年も手じこめられているのが分かりました。表面温度が400度といわれる水星に氷がありました。


火山と思われる場所があり月より火星や地球に近く現在の場所に移ってきたのではないか…と考える学者もいるそうです。


水星には磁場の反応があり学者は驚いたそうです。火星や金星は地球のような磁場がなく水星内にエネルギーがあるのか…


水星の地軸の中心は北に20度ずれているそうですが意味があるのか?新しい謎が深まったそうです。


次回の水星探査は2016年日本とユーロが協同で2機打ち上げるそうです。日本は磁場について周辺環境の調査をするそうですが2024年1月1日に水星に入る予定で成果が楽しみです。新事実の発見を期待しています。  


2015年02月15日 Posted by プラネマン at 11:48Comments(0)天文、宇宙

2015年初めから宇宙の話題が続々登場

今年2015年は日本が有人宇宙開発に乗り出してから30年の節目になります。節目の年を飾るように1月1日の読売新聞では川上村出身の油井亀美也さんが10人目の宇宙飛行士として訓練している他宇宙関連の記事が3つありました。

他に…新たに3記事が読売新聞で紹介されました。


宇宙航空研究開発機構JAXAが電気を使って飛ぶ次世代の電気飛行機の有人試験を2月から始めるそうです。


電気飛行機開発は欧米が先行し約400キロメートル飛行した例があるそうですが早ければ数年以内にスカイスポーツ用の機体が普及、20〜30年後には100席程度の大型機が登場すると想定しているそうです。早期の実現を願っています。


JAXAは金星探査機あかつきを12月上旬に金星の周回軌道に投入することを決めたそうです。

2010年の失敗から5年ぶりの再挑戦で燃料が少なくチャンスは1回限りになるそうです。金星を吹き荒れる秒速100メートルの暴風スーパーローテーション観察に期待しています。

八十二銀行が航空宇宙分野の事業を手がける県内企業を対象に技術開発や人材育成等の専門家を紹介する新サービスを始めたそうです。

飯田市と下伊那地域の4町村が税制優遇や設備投資の助成金が受けられるアジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区に指定されたそうです。県内企業が宇宙開発に携わると聞いて胸熱です。成果を期待しています。


最後に僕の地元長野市立博物館さんの天文イベントの紹介をしたいと思います。長野市立博物館さんは長野インターに近い川中島古戦場内にあります。長野県北部地域で普段から投影しているプラネタリウムは2つしかなく貴重なプラネタリウムになります。


1月24日は「夜のプラネタリウムと星空観察」として「月とオリオン」の観望会があります。プラネタリウムで解説後屋上の望遠鏡で観察します。

25日は季節の星空と天文トピックスとして「冬の星座でめぐる星の一生」が投影されます。通常の投影とは違い生解説になります。

17日よりプラネタリウム新番組江戸時代の星図…中国星座の世界が始まります。2015年の宇宙開発からプラネタリウムまで天文に関することで盛り上がって欲しいと思います。  


2015年01月13日 Posted by プラネマン at 22:25Comments(0)天文、宇宙

川上村出身、油井亀美也さん日本人としては10人目の宇宙飛行士へ…

1月1日の読売新聞特別面に宇宙に関する特集がありました。今年は1985年に日本がISS(国際宇宙ステーション)計画に参加して30年の節目になるそうです。


日本が有人宇宙開発に乗り出してからこれまでに9人の日本人が宇宙に旅立ちました。今年日本からは10人目となる油井亀美也さんが初飛行に向けて訓練に励んでいるそうです。


今回チャレンジする油井亀美也さんは長野県川上村出身で美しい星空を見て育ち天文学者や宇宙飛行士に憧れた…と新聞記事にありました。


2009年2月に過去最高齢の39歳で宇宙航空研究開発機構の飛行士候補に選ばれたそうです。前職は自衛隊パイロットで宇宙に行く夢を追い求め手にするところまで来たのはあっぱれだと思います。


1985年といえば僕が高校3年生で筑波で万博があった頃でした。僕はその頃いろいろな夢を描いていましたがいつしか日々流されていますが日本の宇宙開発はあの頃から格段に進歩してISS計画でアメリカの対等なパートナーとして役目を分担する時代になった…と聞くと胸が熱くなる思いです


油井亀美也さん、日本の宇宙開発30年の節目として日本人10人目の節目として活躍を期待しています。

他に読売新聞1月1日の記事に…

はやぶさ針路変更…
民間チーム「ハクト」月探査いよいよ…

アジア最大3・8メートル口径望遠鏡、京大が岡山に建設…などの宇宙に関するニュースがあり今年は宇宙開発が熱いな…と思いました。

とまれ油井亀美也さん活躍と日本の宇宙開発の発展を願っています。  


2015年01月06日 Posted by プラネマン at 22:45Comments(0)天文、宇宙

皆既月食観察会/長野市立博物館/2014年10月8日

今日10月8日は皆既月食があり長野市立博物館さんで観察会が行われ行ってきました。


午前中は天気が良かったものの夕方は厚い雲に覆われるようになりました。僕はぺいぺいのサラリーマンなので皆既月食を見たいから早く帰りたい…とはいえず気が気でなく仕事をしていました。


厚い雲の合間から夕方6時頃と6時半頃に月が見えました。しかし僅かな時間で雲に隠れてしまいました。

7時半頃に仕事が終わると長野市立博物館さんに向かい8時頃着きました。


中庭に望遠鏡や双眼鏡がたくさん出ていましたが雲が多かったのか帰る人と何人もすれ違いました。


僕が着くと厚い雲間から月が見えました。肉眼で見るとぼやけていましたが望遠鏡で覗くと真っ赤な月が見えて感激でした。


しかししばらくしてまた雲ってきました。会場の一角には皆既月食について解説されたスライドがありました。


皆既月食の仕組みや2011年12月の皆既月食の様子の解説、お月様は何に見えるのか?日本ではウサギが有名ですが海外のお月様が何に例えられているか解説がありました。


望遠鏡の順番待ちをしている間に並んでいる子供たちと話す機会がありました。デジカメを見せてもらったり小学生が作った望遠鏡で月を見たり楽しい時間を過ごせました。


8時20分頃にもう一度月が見えました。皆既月食のピークで赤い月が感動的でした。サプライズで天王星が見えました。緑系の神秘的な色をしていました。


曇り8時40分頃に月が見えましたがすでに明るくなりかけてきました。観察会は9時で終了しましたが子供たちとの世代を超えたふれあい、専門知識の解説、個人では持っていない望遠鏡や双眼鏡での観察、天王星を見たことなど1人で観察していては感じる事がない出来事がたくさんあり行って良かったと思いました。


人間関係がギクシャクしたり何かとストレスがたまりやすい今日この頃ですが多くの人と空を見上げ宇宙について考える事も現代人には必要なことだと思いました。


長野市立博物館のスタッフの皆様や観察会に参加した皆様素晴らしい一時をありがとうございました。長野市で一番宇宙に近い長野市立博物館さん、これからも宇宙や星についていろいろな発信を期待しています。  


2014年10月08日 Posted by プラネマン at 23:43Comments(0)天文、宇宙

ゼログラヒティーがひらく科学の未来/NHK サイエンスZero

昨日1月12日にNHK、Eテレで放送されたサイエンスZeroを見ました。

2週連続で国際宇宙ステーションの特集がありその後編が放送されました。先週に続き宇宙飛行士の古川聡氏がゲストで出演しました。

先週の放送では国際宇宙ステーションは実験室だった…という内容でしたが今週は日本が国際宇宙ステーション内の研究で世界でリードしている分野は3つありその内容の紹介がありました。


1、解明、未知の流体現象、

味噌汁を見ると流体が見える事がありますがこれを熱対流というそうです。これは重力があるから起こる現象です。


マランゴニ対流は19世紀のイタリアの科学者によって発見されましたが地上では熱対流によってマランゴニ対流は見る事ができません。


上手く文章に出来ませんが無重力故にマランゴニ対流を調べる事が出来てこれを生かせば高度な半導体を作れると言われています。


2、目指せ難病の治療薬、

デュジェンヌ、筋ジストロフィーという難病は3500人に1人の割合で男子のみが発病する難病で現時点では治療薬がありません。

専門家が筋ジストロフィーの患者の尿を調査したところプロスタブランジンDという部質が普通の人の10倍含まれている事が分かりました。

筋肉を委縮させる部質の可能性がありこれを調べました。


体内にあるタンパク質に鍵がかかるとプロスタブランジンDが出来る事が分かりました。治療薬が偽の鍵の役割をしてプロスタブランジンDを作らせない研究をする事になりました。


しかし地上では重力の影響でタンパク質が歪んでしまい研究が出来ない状態でした。


宇宙の無重力状態で作ったタンパク質はきれいな形をしていて地上のタンパク質と比べると白黒テレビとハイビジョンほどの違いがあると専門家は話していました。


現在偽の鍵(治療薬)の開発中ですがサンプルを筋ジストロフィーの犬に投与してみました。投与した犬としなかった犬では11ヶ月後に大きく差が開きました。

人でも使えるように新薬を開発中との事です。


地上で研究すると何百種類の部質を当てはめながら研究しますが宇宙でタンパク質の正しい形が分かるとコンピューターで絞り出せ効率良く研究が出来るそうです。


3、変わる未来の食料事情、

人類が将来宇宙に進出するとき食料の調達が大問題になります。

火星の重力は地球の1/3で弱い重力で食物を育てられるかが重要になります。

1998年に宇宙空間で稲を栽培する研究が行われました。根や茎が全く別の方向に育って行ったそうです。

調べてみると細胞壁が弱い事が分かりました。細胞壁が植物を支えるので真っ直ぐに育ちますが細胞壁が弱いため真っ直ぐに育たない事が分かりました。


宇宙で育った芽を持ち帰り研究したところジフェルラ酸という細胞壁を丈夫にする補強材が地上と宇宙を比べると4日目までは同じですが5日目から宇宙産はジフェルラ酸が弱くなるのが分かりました。


重力が生物に与える影響を調べて宇宙で適用出来る食物が育つ日も近いと思いました。


最後に古川聡氏の話がありましたが宇宙飛行士に求められるものはチームの中で最大限にパフォーマンスを出せる力と協調性だと話していたのが印象的でした。

宇宙で殴り合いのケンカをすると相手を殴った力の量で自分も吹っ飛ばされる…と話していました。


古川聡氏は自分は日本人だと思っていましたが宇宙に滞在しているうちに自分は地球人だと感じるようになったそうです。

世界中で紛争が絶えませんが国を預かる人は宇宙から地球を見て欲しいものだ…と思いました。


とまれ人類の未来を背負った宇宙飛行士に頑張って欲しいと思った番組でした。  


2014年01月14日 Posted by プラネマン at 00:08Comments(0)天文、宇宙

国際宇宙ステーションは実験室だった/NHK サイエンスZero

今日1月11日にNHK、Eテレで放送されたサイエンスZeroを見ました。この番組は先週の土曜日1月6日に放送された番組の再放送でしたが2週連続に渡り国際宇宙ステーションの特番があり楽しみでした。


東京都は隅田川のある場所が映りました。ここは東京スカイツリーの近くですが絶好のカメラスポットで多くの人が集まっていました。

雲の隙間に一筋の光が見えました。それは国際宇宙ステーションで天気が良ければ夜空を一直線に飛ぶ国際宇宙ステーションが東京スカイツリーと映る場所でした。


今回の放送にはゲストで宇宙飛行士の古川聡さんが登場しました。古川聡さんは宇宙に165日連続滞在したベテラン宇宙飛行士でした。

昨年11月7日カザフスタンの宇宙基地から若田さんが宇宙に飛び立ちました。同月23日にはアイソン彗星を宇宙から撮影しました。この日の放送は宇宙飛行士が勤務時間の8時間の間に何をしているかの特集でした。

60年前にファンブラウン博士が宇宙で人が暮らせるように研究して丸い宇宙ステーションを描きました。遠心力が重力ね代わりをする事を計算してでした。


30年前に世界が国際宇宙ステーションを共同で研究する事になり2011年に国際宇宙ステーションを設立しました。

当初の計画にあった丸い形ではありませんでしたが無重力を研究する事になり現在の形になったそうです。無重力の影響で宇宙酔いがあり訓練した宇宙飛行士でも乗り物酔いのような症状になる人がいるそうです。

この日の放送のテーマは国際宇宙ステーションは実験室だった…でしたが宇宙飛行士は企業や大学から委託された研究を無重力の中で行っていました。


ゲストの古川聡さんも宇宙飛行士の時は無重力の中で25の研究をしていました。宇宙飛行士になる前は若田さんは飛行機の整備士、古川聡さんは医者で科学者に通ずる仕事をしていました。

宇宙飛行士は専門外の勉強もしなければならず若田さんが宇宙に行く前に大学の方と打ち合わせする場面が映されました。


研究には年月や手間がかかっていますが無重力の中で専門外の研究をしなければなりません。打ち合わせは細かく行われました。


1つの失敗や勘違いによって関係者の努力や莫大な費用、その研究が与える将来の影響が全て水の泡になってしまう重大な任務で僕が思っていた宇宙飛行士のイメージとは違い凡人には出来ない大役だと思いました。

1994年にスペースシャトルが2週間宇宙に滞在した時に活躍したのが「メダカ」でした。

その透き通った身体は骨が丸見えで無重力における骨の変化を調べるには最適な動物でした。


メダカは無重力ではストレスを感じる動物で宇宙に行く前にチェックを受けて300匹中16匹が宇宙に行きました。


メダカは宇宙では人間の次に長く滞在した動物でメダカの水槽があるのは日本だけで宇宙飛行士も孤独な宇宙空間ではメダカに癒されるそうです。


宇宙飛行士は丈夫な身体が求められほとんどの時間を訓練にあてているイメージがありましたが科学の知識も求められ知識も必要だと感じイメージが変わりました。


この番組を見て日本の未来のために頑張っている宇宙飛行士の方々を尊敬するようになりました。より良い未来を創る任務を背負い頑張っている宇宙飛行士の皆様の活躍に期待したいと思います。続編も楽しみです。  


2014年01月11日 Posted by プラネマン at 17:52Comments(0)天文、宇宙

夏のオーロラ、カナダ、イエローナイフ/地球絶景紀行

先週の金曜日11月22日にBSーTBSで放送された地球絶景紀行を見ました。


今回は世界的なオーロラ観測地のカナダのイエローナイフ特集でした。


日本から丸1日飛行機を乗り継ぎカナダ北部のイエローナイフにカメラはやってきました。


まずは空港からの絶景ポイントに行きました。パイロットモニュメントといわれる場所でイエローナイフ1の見晴台で岩山からイエローナイフの町が360度の角度で見渡せました。


続いてグレートスレイブ湖といわれる北米大陸で一番深い湖に行きました。ハウスボートと呼ばれる家の底に浮き輪がついていて湖上に浮かんでいる家がたくさんありました。


イエローナイフは3ブロックからなる小さな町でした。ギャラリーオーロラといわれる画廊にカメラは行きました。オーロラの絵がたくさんあり湖に映ったオーロラを描いた絵がありオーナーから湖に映る夏のオーロラは素敵だ…という話がありました。


カメラはオーロラビジターセンターに行きました。4日間のオーロラ予報が見られこの日はレベル5で絶好の観測日和だと職員から言われました。


続いてカメラはその日に泊まるホテルを写しました。窓からオーロラが見れるという売りでした。

日没になり夜の10時にオーロラが出現しました。


翌日水上飛行機に40分乗りブラッチフォード湖に行きました。

前日は街中でオーロラを見たのでこの日は湖に映るオーロラ観測に行きました。

イエローナイフは世界中の人がオーロラを見に来る場所でこのロッジのスタッフはオーストラリア人でした。

このロッジはオーロラが出現すると起こしてくれるのが売りでした。


夜の7時でもまだ明るく夕食はバイキングでした。


夕食から2時間後オーロラは音もなく現れ神秘的な光を放っていました。


翌日は湖に釣りに行きパイクという魚を釣りました。
夜9時湖にあるロイヤルアイランドと呼ばれる島に行きました。湖に映るオーロラが写し出されていました。

冬場はマイナス40度になることもあるとガイドが話していました個人的に見るなら夏のオーロラの方がいいな…と思いました。


生涯に1度は行ってみたいと思ったイエローナイフでした。そこにはカメラでも写しきれなかった神秘のオーロラがあると思いました。  


2013年12月01日 Posted by プラネマン at 09:26Comments(0)天文、宇宙

火星は灰色だった…火星生命と人類移住計画

先週の土曜日10月12日にNHK、Eテレで放送されたサシエンスZEROを見ました。この番組は10月6日に放送された番組の再放送でしたが火星について放送された番組でした。


火星探査機キュリオシティが撮影した火星の写真が映しだされました。

そこには赤い砂漠というか荒野が広がっていました。
赤さは鉄やサビを意味し火星は大気が薄く地球の1/100で活性化炭素が火星の岩の鉄分を酸化させ赤い火星=生物が不毛の地でした。


キュリオシティの着陸地から100メートルほどの場所に丸い小石がたくさんあることがわかりました。

それは河原で見かける丸い小石そっくりで昔は河があったと思われました。

キュリオシティが火星に到着してから120日後泥が乾いてひび割れた湖の跡のような場所がありました。
そこはイエローナイフ湾と呼ばれキュリオシティは40日ほど窪地を調査しました。

そこを掘ると灰色の土が出てきました。これは新発見で今年の3月12日にNASA本部が生命に必要な条件が揃った…と発表しました。

岩の深い部分ほど酸化していなくて赤く錆びついた火星とは別世界が隠れていました。

酸化物質から電子が奪われますが電子の流れをエネルギーにする微生物が存在する可能性があるそうです。
生命の誕生には液体の水、エネルギー源、有機物が必要ですが火星の灰色の岩石の中に有機物が発見されたそうです。


クロロメタンという物質が発見されましたが単純な部類で複雑さが足りない…と言われました。


しかし火星にある過塩素酸塩に砂糖を混ぜて加熱すると過塩素酸塩が活性化して消えてしまい過塩素酸塩があると複雑な有機物があっても検出出来ないそうです。

キュリオシティは6センチの地層から発掘しましたが数メートルの深さが必要だと言われています。



火星を住みやすく改造させる…

2010年にオバマ大統領が火星に有人探査機を到着させる計画を発表させました。

しかし火星の平均気温はマイナス55度の世界で人間が住むには過酷な地です。

火星を地球のように出来ないかティラフォーミンク計画が発表されました。


火星に工場を作りフロンガスを大量に作り大気中に放出、温室効果で火星の気温が20度上がる…両極のドライアイスが溶けて二酸化炭素が出て温室効果でさらに気温が上昇、地下の氷が溶けて海になる…という計画です。


火星移住計画、マース、ワン計画が発表され今年の8月時点で世界中から20万人の応募があったそうです。

火星を通じて地球を見直す機会になっているのと温暖化を利用しようとしている事に興味がありました。

火星の新発見がさらに続いて行く事を願っています。  


2013年10月15日 Posted by プラネマン at 12:53Comments(0)天文、宇宙

天文将軍、徳川吉宗

一昨日9月26日にNHK、BSで放送された宇宙専門チャンネルのコズミックフロントを見ました。

今回のテーマは天文に理解があった江戸幕府8代将軍の徳川吉宗についてでした。

歴史学者が江戸城の絵図の中に天文台がある事を発見しました。

1700年代初頭の絵図には天文台は無く1800年代の絵図にも天文台は無く徳川吉宗の時代に作られたものだと分かりました。


理系将軍のこだわり…

徳川吉宗は将軍になると数学者をブレーンにおきました。

徳川吉宗はブレーンに正確な日本地図を作らせ人口調査をしました。

徳川吉宗は物事を調べ数字で記録するのが得意な理系将軍でした。

日時計で影の長さを測り6年になったそうです。木星食を記録していたそうです。

天文将軍、改暦への執念…

徳川吉宗は1684年に紀州藩に生まれました。他の将軍候補のように城内に閉じこもる事なく野山を駆けめぐり海で釣りをして科学者としての素質を鍛えられました。

江戸城内には動物園を作りオランダ人に質問攻めにしていました。


平安時代から800年近く改暦が行われず人々は暦を信頼しなくなりました。暦の良し悪しは日食、月食が当たるか否かで判断されました。

徳川吉宗は自ら江戸城内に天文台を作り改暦に務めました。

徳川吉宗がある日北極星を観察しているとブレーンが動かないから意味がない…と言いました。徳川吉宗はブレーンに長い時間観測させ北極星が僅でも動いている事を発見させました。自分の目で確かめるまでは認めない徳川吉宗でした。


国産望遠鏡の誕生

徳川吉宗が生まれる100年前にガリレオが木星の衛星や土星の輪を発見した事は日本に伝わっていました。

幕府はオランダに木星の衛星が見える望遠鏡が欲しい…と注文した文献がありました。

長崎にメガネ作りの職人がいて彼が作った望遠鏡が残っていました。

唐草模様が素晴らしく工芸品のようでした。レンズは直径9センチ、筒が5段に伸びて全長3、4メートルありました。

これと同等品の望遠鏡を再現して現代の東京の夜空を見ました。レンズの関係で虹色かかっていましたがその分趣がありました。


徳川吉宗は天文に限らずキリスト教以外の西洋の科学分野の書物の輸入を認めました。

科学の世界へ日本が開国しました。

杉田玄白の解体新書

国友一貫斉の反射望遠鏡の開発、

等徳川吉宗の意志を継ぎ日本の科学分野が飛躍的に伸びました。


江戸幕府の将軍の中で一番尊敬する将軍に変わった番組でした。  


2013年09月28日 Posted by プラネマン at 05:59Comments(0)天文、宇宙

月の神秘、知られざる45億年の隣人

昨日9月19日にNHK、BSで宇宙専門番組コズミックフロントを見ました。今回のテーマは月の神秘、知られざる45億年の隣人でした。


月の直径は3476キロあります。太陽系の惑星で一番大きいのは木星のガニメデ、次いで土星のタイタン、月は5番目になります。惑星の大きさから見た比率はガニメデが3%、タイタンは4%、それに対して月は25%になります。

月は地球の周りを回っているイメージがありますが共通重力といい地球も月と共に回っているそうです。

もしも月がもっと地球に近ければ…月までの距離が現在の1/20近ければ引力が400倍になり潮の満ち引きで海抜20メートルのロンドンは海の下になってしまいます。この距離は月と地球が2万キロの距離になります。


46億年前に原始惑星のテイアが地球に衝突しました。これをジャイアントインパクトと呼びますがマントルが宇宙空間に出て飛び散った物質で月になりました。この時地球から2万キロの位置に月が出来たと言われています。その時に中心核、マントル、大気が出来て水蒸気が雨になりそれが海に広がり生命の誕生につながりました。月の強力な引力が生命誕生に結びつき現在では同じ距離からの引力で文明が滅んでしまうかもしれない…とは不思議な話だと思います。

カメラは月面ツアーに行きました。月面では明るい部分を高地、暗い部分を海と呼びます。

ティコクレーター…84キロあり中央丘と呼ばれる山があります。

静かの海…ウサギの頭の部分で1969年にアポロ11号が月面に着陸した場所です。

アルプス山脈…高さ3600メートルの山があります。

雨の海…虹の入り江という場所があり古いクレーターの上に隕石が落ちた場所です。

マリクスヒル…溶岩洞窟で日本の探査機カグヤが見つけました。将来的には宇宙線を遮るシェルターの役割が期待されています。


珊瑚は満月の夜に産卵します。月の明るさに関係があると言われています。珊瑚の中には木の年輪に値する満月毎に輪が刻まれて行く珊瑚があります。

4億年前の珊瑚の化石を調査したら1年が400日あることが分かりました。1日が21時間55分で地球の自転が過去ほど速い事が分かりました。


ある科学者が月の土壌を調査したところ地球と成分が等しい事が分かりました。原始惑星のテイアが地球に激突したなら月にはテイアの土壌が含まれているはずです。

地球の1日を2時間と仮定すると原始惑星のテイアが激突したジャイアントインパクトの時に高速で回転する地球に飲み込まれ地球の破片が月になった…と仮定されました。


アポロが月に行った時に月面に反射板を置いてきました。地球からレーザー光線を発射して跳ね返ってきた時の時間から地球と月の正確な距離が分かりますが月は1年に3・78センチ遠ざかっている事が分かりました。


月が遠ざかって行くと皆既日食が見れなくなります。
地球の地軸はジャイアントインパクトの時に23度傾きましたが月の引力で固定されています。これによって地球上には季節やいろいろな気候が生じ多様な生物が生まれました。

もしも月がもっと遠かったら…引力が及ばなくなり地軸が0度〜85度で揺れ極地の氷が溶けて砂漠が寒冷化して生命が絶滅の危機になります。


月面探検ツアー裏側編…

月の裏側は海がなくクレーターが多い。

アポロクレーター…クレーターの中に隕石が衝突、

ガガーリンクレーター…宇宙飛行士ガガーリンにちなみ名付けられました。

モスクワの海…噴火が繰り返され成分の違う土が混じりあう。

ヘルツシュプリングクレーター…月で最大のクレーター

旧ソ連が先に裏側に行ったのでソ連に馴染んだ名前が多い

NASAのグレイルは双子の探査機ですが350日をかけて月の重力を調べました。
月の重力は表が強く裏が弱い事が分かりました。地殻は表が30〜50キロ、裏は地殻が100キロ、地殻の違いが重力の違いをつくりました。


表と裏でなぜ違うのか?ある科学者はジャイアントインパクトで月が2つ誕生して第2の月の直径は1000キロで従来の月の1/3と仮定しました。

その後2つの月が衝突、月の裏側が出来た…という仮定でした。


何気に見ていた月は偉大なのだと知りました。月に生かされていると思うとありがたい事だと思いました。いつまでも変わらないでいて欲しいと思いました。  


2013年09月20日 Posted by プラネマン at 06:23Comments(0)天文、宇宙

人類は火星に行けるのか?

先週の日曜日6月16日にNHK、Eテレで放送された地球ドラマチックという番組で「人類は火星に行けるのか?」という特集を見ました。


お隣の天体月に人間が行ってから時間が過ぎましたが次のステップ火星に人間がいつ行けるのか?という期待が高まってきます。

この番組ではいろいろな角度から人類が火星探査に行く取り組みを放送していました。


まず人間が火星に行くまでの危険を検証していました。
危険1、宇宙空間はガランとしているのではなくメテオロイドと呼ばれる彗星の破片が無数に存在しています。数センチのものでも宇宙船にぶつかれば多大な被害を与え数多くの宇宙船が被害を受けてきました。柔らかい断熱材を使用した研究で成果が出始め期待したいと思います。


危険2、宇宙は無重力ですが人間の身体は使わないと退化して筋肉が衰えたり骨が脆くなったりします。宇宙飛行士が地球に帰ってきてからのケアが大切だと言っていました。

危険3、宇宙空間ではアイマスクをしても光が目に入ってくるそうです。地球上では大気と磁場がバリアになり宇宙線から身体を保護してくれますが宇宙空間では宇宙線が直撃してDNAが破損して癌になりやすいそうです。


宇宙服は現在のもので一式八億円するそうです。気圧を一定に保つためにコストがかかるそうです。

もしも宇宙服を着用せず裸で宇宙空間に放り出されると人体は膨らんで行きやがて消えてしまうそうです。
新しいタイプの宇宙服が必要でその取り組みが放送されていました。キリンの首をヒントに伸縮性の糸が張り巡らされた宇宙服を開発していました。


現在の最高水準のロケットで火星に行くと2年半かかり往復で約5年、狭い宇宙船の中に閉じ込められる宇宙飛行士にとっては食事が数少ない楽しみになるそうです。

レトルト食品風に完全密封しても時間が過ぎれば密封状態の中でも劣化が始まり味が落ちてきたり賞味期限にも限界があり宇宙食の問題も火星に行くにはクリアしなければいけない問題だと思いました。

人間の身体では行かれない場所もあるので火星探査機の取り組みも紹介されていました。


宇宙空間に行く大変さを感じた番組でした。この番組はアメリカで製作されたようでしたが宇宙服や探査機の開発に携わっていたのは女性で凄いな…と思いました。人類の宇宙開発がさらに進化して行く事を願いながら見終わりました。


写真は以前プラネタリウムで見た火星特集から借りました。

1659年にオランダの天文学者ホイヘンスの火星を観察したメモ、

アメリカの火星探査機ローバー、

日本の火星探査機のぞみ

火星にある高さ25000メートルあるオリンポス火山の写真です。  


2013年06月22日 Posted by プラネマン at 11:51Comments(0)天文、宇宙

ロシア隕石落下の全貌に迫る

昨日6月13日にNHK、BSで放送されたコズミックフロントという宇宙専門番組を見ました。

今回のテーマは今年の2月15日にロシアのチェリャビンスクという街に落下した隕石の特集でした。


カザフスタンの国境に近いロシアのチェリャビンスクという街は人口約100万人、日本でいえば仙台と同じ規模になり2つの総合大学を持つ学術都市です。

ロシアは冬場に交通事故が多く車にカメラを付けているのが当たり前のようになっていたのでたくさんの映像を残す事が出来ました。

今回の被害総額は約30億円、7400棟に被害があり被害範囲は約75キロで関東平野がスッポリ入る規模でした。隕石は東から西に移動、チェリャビンスクから西70キロのチェバルクリ湖に隕石の一部が墜落しました。

チェリャビンスクにある南ウラル大学も被害を受け千枚以上のガラスが割れました。校内に120の防犯カメラがありその映像から2つの特長が分かりました。

1、視界を真っ白にする閃光、
2、人を吹き飛ばす爆風が閃光から2分30病後にきました。


1、閃光の謎…
隕石が大気圏に入り熱で粉砕され一時的に表面積が大きくなります。3千度以上の高温になり隕石の白い雲は岩石が高温で気体になったもので隕石が熱で爆発して光ったものでした。


2、遅れてきた爆発…
隕石の速度はマッハ50で衝撃波は物体が空気の中で音速より速く動くと爆風を生じるそうです。大学の警備員は爆発音を3回聞き飛行士も途中で3つに分かれた隕石を見たと言っていました。


火星近くを楕円形の軌道で回っていた隕石が地球の軌道に接近、カザフスタンとロシア国境近くで大気圏突入、空気と衝突した事で3つに分裂したのが真相のようでした。


隕石の正体はコンドライトという物質でした。

国立極地研究者という場所にカメラは行きました。17000個の隕石が保管され地球上で確認された隕石の3割に当たるそうです、ほとんどが南極で発見され白い大地に黒系の隕石は発見しやすいそうです。


隕石の種類は3種類あり鉄隕石、鉄と石が半々の石鉄隕石、石質隕石の3種類に分かれコンドライトは石質隕石になるそうです。

今回の隕石は45億年前のものと判明、すべての始まりに迫れるタイムカプセルみたいなものだと分かりました。


千葉県いずみ市には核実験を監視する施設がありますが隕石墜落6時間後に衝撃波が記録されたそうです。
墜落地点から4400キロ離れたグリーンランド、6500キロ離れたアラスカ、1万キロ離れたサンディエゴでも衝撃波が観測され地球規模での影響がありました。


広島型原爆の30個分の威力があったと言われています。


NASAは隕石の大きさは15〜20メートル、11000トンの重さがあったと言いますが地元ロシアの科学者はもっと小さく1000トンと発表しました。


まだ分かっていない事も多いですが隕石を通じて宇宙の事が広がっていくように願っています。

  


2013年06月14日 Posted by プラネマン at 05:56Comments(0)天文、宇宙

775年のミステリー、宇宙で何が起きたのか?

NHK、BSプレミアムで放送されたコズミックフロントという宇宙の番組を見ました。

今回のテーマは「775年のミステリー、謎の宇宙巨大イベント、宇宙で何が起きたのか?」でした。


今から1200年ほど前に天に赤い十字架が現れた…という文章が発見されました。言い伝えかと思われていましたが774〜5年頃宇宙線が降り注いだ…という事を日本の女子大学院生が発見しました。


国立科学博物館に宇宙線を体感出来る装置があるそうです。宇宙から地球に飛んできた放射線は大気を通り抜けて常に地上に届いている事が分かった実験でした。

名古屋大学の女子大学院生が屋久島の杉を使って調査をしました。

木の年輪に含まれる炭素14は二酸化炭素の状態で樹に付くそうです。年輪に付いた炭素14を1年毎に調査しました。年輪の1年分は0・5ミニでその中に微量ですが炭素14があるそうです。普通の炭素と炭素14をふるい分ける作業を4年続けたところ炭素14が775年頃通常の20倍観測されました。


原因は分かりませんでしたが科学雑誌に研究結果を載せました。スイスの科学者がドイツの木材を調査したところ775年にかけて炭素14が急上昇している事を発見、ヨーロッパでも同じ条件があり局地的な現象で無いことがわかりました。
南極大陸でも8世紀後半の氷に含まれるベリリウム10という宇宙線が窒素や炭素とぶつかり作られ雪について地上に降る物質が775年の含まれる氷でベリリウム10が上昇していて775年に宇宙線が降り注いだのは地球規模の話だと分かりました。


775年の古文書を調査しました。イギリスの古文書では天に赤い十字架が現れ大地に見事な蛇が現れた…と記してありました。超新星爆発と仮定すれば超新星爆発なら痕跡が残るはずですがそれらしきものはありませんでした。


別の古文書では赤く燃え上がる2枚の盾が教会の上を動いて行った…とありました。オーロラか?と仮定すれば775年頃に太陽フレアの爆発がなければならずキャリントンフレアの10倍は必要となります。キャリントンフレアとは観測史上最大のフレア爆発だと言われ1854年に観測、黒天に閃光が走り異常な電流が流れ火災が発生したそうです。


オゾン層は宇宙線を吸収していますが宇宙線が大量に降るとオゾン層が破壊され皮膚がんになる人が続出します。太陽フレアが現代社会を襲ったら地上の送電線トラブル、マスコミや金融のトラブルなどが予想されキャリントンフレアがアメリカを襲うと1兆ドルの損失が出るそうです。その10倍規模のフレア爆発があったとは考え難くオーロラ説は説得力がありませんでした。


ガンマ線バーストと仮定すれば炭素14とベリリウム10の比率については説明が出来るそうです。エネルギーが低いとベリリウム10が高いと炭素14が多く存在します。炭素14とベリリウムの比率に合うそうですがガンマ線バーストはまれにしか起きず14万年に一度起こるか起こらないか?の話で説得力はないそうです。


992年〜993年に炭素14と南極大陸のベリリウム10は同じ時期に増えていてガンマ線の可能性は低くなりました。

結局775年のミステリーの答えは分かりませんでした。最後に名古屋大学大学院の女子大学院生が屋久島に行くところで終わりましたが世界を驚かせる研究をしてあっぱれだと思いました。この女子大学院が775年のミステリーの答えを出してくれる毎に期待したいと思いました。  


2013年06月12日 Posted by プラネマン at 01:11Comments(0)天文、宇宙

UFOは科学的に見て「あり」?「なし」?

昨日6月9日にNHK、Eテレで放送されたサイエンスZEROという番組を見ました。

今回のテーマはUFOは科学的にあり?なし?というテーマでした。

1947年にアメリカのロスウェイという場所で米軍が空飛ぶ円盤を回収した…というニュースが流れました。翌日軍は誤報と発表しましたが住民から新たな証言が出ました。

「米軍は宇宙人の遺体を回収、解剖した…」というニュースでした。軍は情報を隠している…市民運動がおこりました。

50年後に再調査がありました。当時は米ソが核開発中で米軍は調査用の気球を開発中でレーザー反射板のついた気球が墜落した…との事でした。宇宙人の遺体と言われたものは飛行用のダミー人形でした。

当時は核開発真っ只中で軍事機密としてこの事を公に出来ず憶測が先走った…というのが真相のようでした。

1990年にベルギーでUFOが目撃されました。自分もUFOを見た…という人が続出しましたが撮影者は偽物だった…と発言しました。噂が噂を呼ぶパターンが多いという一例でした。


フランス国立宇宙センターの一部でUFOの目的情報を30年以上調査している機関があるそうです。

一例としてUFOらしき写真が登場しました。これはフランスで結婚パーティーの後で打ち上げられる気球の一種だとわかりました。


しかし目撃情報の22%は正体不明なものもあるそうです。一例としてサッカースタジアムのスポットライトのような飛行船が目撃されましたがその夜は飛行機は飛んでいなかったそうです。


ノルウェーで30年以上前から光が目撃された「ヘスタレンの光」と呼ばれるものがありました。

これはプラズマ発光されたものでした。イオンと電子に分解されたプラズマ発光がヘスタレンの光の正体でした。かつては光が目撃された場所は鉱山でした。石英に圧力がかかり電磁波が発生、霧が多い地方で霧に反射して浮いて見えた…というのが真相のようでした。

しかし飛行機の周りで謎の飛行物体が消える…ジグザグ飛行をする…などの目撃情報は分かっていなくてUFOを捕まえて来ない限りグレーゾーンのままになってしまうそうです。


宇宙人やUFOについて3つの考え方が出来るそうです。1、宇宙人はいて地球に来ている、
2、宇宙人はいるが地球に来ていない、
3、宇宙人はいない、

個人的には2、の考え方を評価したいと思います。

近年形外惑星が見つかってきて3千個が見つかり500個には水があると言われています。


天秤座の近くにあるグリーゼ581という星には第2の地球があるかも?と考えられています。水が凍らずに液体があるのでは…と言われています。地球形の生命体を考えれば水のある…という事は大きいそうです。

グリーゼ581は地球から20光年離れています。もしも光の速さで行けるロケットが開発されても片道20年、往復40年、人生の大半をかけてグリーゼ581に行きたいか?その星に住む生命体は地球にやって来たいか?という問題になります。


もしも光の速さで行くと人体の感覚では5ヶ月程度の感覚になるそうで往復で約一年の感覚になりますが地上では40年過ぎているそうで感覚としては浦島太郎的かな?と想像しました。

ロケットが光の速さで進めば放射線など人体に有害なものが発生して実は現実的でなく光の速さで行くロケットに乗っているのは機械やロボットの可能性が強く宇宙人がいたとしても実際に地球に来るのはロボットになるのではないか?と考えられ2番の宇宙人はいても地球には来ていない…という考え方が現状では正しいのではないか…と考えられるそうです。


宇宙や地球外の知的生命体の研究が進んで行って欲しい…と思いながら30分の番組が終了しました。


写真はメトロン星人、ザラブ星人、バルタン星人、メフィラス星人です。ウルトラマンシリーズを見て育った僕は宇宙人や知的生命体といえばこんなイメージを持ってしまいます。  


2013年06月10日 Posted by プラネマン at 06:35Comments(0)天文、宇宙

オーロラ…天空の炎、氷の大地

今週の木曜日5月23日にNHK、BSで放送されたコズミック、フロントという宇宙専門の番組を見ました。

今回のテーマは「天空の炎、氷の大地〜極北の民が描く宇宙〜」でオーロラの特集でした。


「星と生きる極北の民」

カナダのイカルイットという場所は人口が6千人の村でルーツは先住民イヌイットといわれています。気温はマイナス40度で1年の半分は海が凍っているそうです。

目的物がない雪の中で太陽、月、星で方角を判断して星が生活の知恵になっています。1月10日午後5時10分頃東の空にアクツシュクと呼ばれる星が見えました。

オリオン座のべテルギュースとべラトリクスの事で2つの星は冬至の頃現れ冬が半分過ぎた事を知らせます。
イヌイットには冬が近づくとあやとりで遊び太陽を糸で繋ぎ冬が来るのを遅らせ冬至を境にあやとりはやめてけん玉をして太陽に速く登れ…と急かす風習があるそうです。イヌイットの伝説で北極熊を追いかけたいた3人の漁師がいつしか空に登ってしまい漁師の3人はオリオン座の3つ星に熊はアルデバランになったという伝説があるそうです。

「語り継がれるオーロラの脅威」

フィンランドにイナリと呼ばれる人口7千人の町があります。彼らの先祖はラップランドの先住民でトナカイを放牧して暮らしています。彼らには伝説がありトナカイの世話をする兄弟がいましたが弟は太陽をからかいました。太陽は怒り嵐を起こしました。嵐が収まり月が出ると今度は月をからかいました。月は怒りつららを落としてきましたが兄弟は耐えました。今度はオーロラが現れました。オーロラを囃し立てるとオーロラは怒り弟は灰になりました。原住民はオーロラを敬っていた事が伝説から伝わってきました。


1989年3月13日にフロリダやキューバでもオーロラが観測されました。黒点の影響で太陽風が吹き太陽フレアという激しい爆発がありました。同じ年にカナダのケベック州で大停電がありました。

11年周期で太陽フレアが大爆発をおこしていますが2012年には金星に向かって太陽風が吹き金星探索衛星が被害を受けました。太陽の11年周期は乱れていていつ激しい太陽風が吹くのか分からず先住民の時代から現代までオーロラの脅威にさらされてきた人類だと感じました。


「オーロラ」が伝える人類の足跡」



南極から2千キロ離れたニュージーランドは750年ほど前に東アジアをルーツに持つマオリ族がルーツです。ニュージーランドではオーロラが見える事があります。マオリ族は放浪の時に焚き火をすると炎が延びて故郷の人々に居場所を伝えた…という伝説がありますがオーロラの存在を示した伝説のようでした。


「オーロラの不思議な音」
オーロラの音を聞いた事がある人をインタビューしていました。1956年に内側から炎を見ているようなオーロラを見た人がいました。パチパチと火が燃えるような音が15分ほど続いたそうです。音は15分ほど続きましたがその時一度だけでした。


アラスカ大学でオーロラの音を研究している教授が1958年に南極でオーロラの音を聞いたそうです。オーロラの音は電磁波や放電が空気に伝わり聞こえるのではないか…と考えました。人間の耳に伝わらない低周波を調べ音を千倍に加工してオーロラの音を聞きました。


1958年にここ200年で最大級の太陽活動がありました。1956年2月23日に日本人研究者が太陽フレアを肉眼で見たそうです。太陽フレアは観測ね限界値を超えていたそうですが太陽活動とオーロラが関係しているのではないか…と結論つけられました。


原住民の伝説から最新の研究まで興味深い番組でした。いつかはオーロラを生で見たいな…と感じた1時間でした。  


2013年05月26日 Posted by プラネマン at 12:17Comments(0)天文、宇宙

マゼラン星雲の正体を探れ!

少し時間が過ぎましたが4月30日にNHK、BSで放送された宇宙の番組「コズミック、フロント」を見ました。

今回のテーマは「マゼラン星雲の正体を探れ!」で以前放送された番組の再放送でした。

1、マゼラン星雲の正体とは…

17世紀ヨーロッパでは南半球の星図が作られました。そこには飛び魚座、孔雀座、カメレオン座、が描かれその星図の中にラテン語で大きな雲、小さな雲が描かれていました。

1830年代アフリカ南方の希望峰に天文台が作られました。天文学者ジョン、ハーシェルが5年滞在しました。当時の天文学者はマゼラン星雲は銀河の中にあると思っていましたがジョン、ハーシェルはマゼランを別の銀河と考えるようになりました。しかしマゼラン星雲までの距離を計らなければ証明出来ずその手段はありませんでした。


アメリカカリフォルニアのフッカー望遠鏡で銀河までの距離を計ってみました。マゼランまではおよそ20万光年、アンドロメダまでは230万光年、科学者はマゼラン星雲は衛星銀河でマゼラン星雲が銀河の周りを回っていると考えました。

2、発見、マゼラニック、ストーム

北半球で謎のガス帯が見つかりました。伸ばして行くとマゼラン星雲に行き着きました。発見した博士は直径64メートル南半球最大のバークス天文台に使いたい…と申し出ました。バークス天文台を使用するには審査が必要でした。天文台のメンテナンスの日を狙いアタックすると使う事ができました。

ガス帯はマゼラニック、ストームと呼ばれ長さ100万光年、飛行機雲のようにマゼラン星雲が通った後でした。マゼラン星雲がガスを出しながら銀河の周りを回っている事が分かりました。


3、不思議な銀河、マゼラン星雲、

ヨーロッパ南天天文台(ESO)ではチリに3つの観測拠点を持つそうですがサンティアゴから北に1000キロの場所に2009年に完成した最新式望遠鏡VISTAがあります。

VISTAは満月の7つ分を1度に観測できハッブル望遠鏡の500倍の視野を持つそうです。大マゼラン星雲にタランチュラ星雲といい直径1000光年、毒蜘蛛の足のように見える星雲があります。VISTAの画像はガスやチリの奥まで細かくとらえました。

VISTAによって銀河にない不思議な星団が見つかりました。球状星団は銀河の中では年老いた星団ですがマゼラン星雲の中の星が密集する場所に若い球状星団がありこれはマゼランにあって銀河にないものでした…
VISTAは次々と若い球状星団を発見していきました。球状星団はなぜ銀河では年老いているのにマゼランは若いのか…

大マゼラン星雲にはN11というオリオン星雲の30倍、
小マゼランではNGC346、オリオン星雲の60倍、
NGC2080は生まれたばかりの星が周りの星を輝かせていました。

NGC265はマゼランの宝石と呼ばれていますが銀河より活発に星が誕生している事が分かりました。


4、ハッブル望遠鏡が発見、
マゼラン星雲がどれだけの速度で動くかハッブル望遠鏡の観測は4年に及びました。1秒間に378キロ動いていた事が分かりました。マゼランは衛星銀河ではなくどこかから来てどこかに飛びさってしまう銀河だと分かりました。


5、見えた、マゼラン星雲の正体、

タランチュラ星雲にはR136という太陽の1億倍で輝く星があります。

チリのパルナス天文台でVLTという直径8・2メートルの望遠鏡でR136を観測しました。

1つに見えた星の中に複数の星がありました。R136a1では太陽の1千万倍で輝き表面温度は5万5千度ある事が分かりました。

ビッグバン第1世代ではR139a1のように青い巨星が多かったそうです。

太古の銀河は青く輝き現在の銀河の1/10以下のいびつな形をしていたそうです。その形はマゼラン星雲に酷似していました。

マゼラン星雲を調べれば銀河がどう進化したか分かり「マゼラン星雲は初期の銀河の生き残り」だと判明しました。


文章では伝わり難いとは思いますが大宇宙のロマンに触れたスケールの大きな話でした。

コズミック、フロントや宇宙についてもっと知りたいと思った素晴らしい番組でした。  


2013年05月07日 Posted by プラネマン at 23:45Comments(2)天文、宇宙

大宇宙 新たな驚異の扉を開け

NHK、BSプレミアムで放送されたコズミックフロント、発見!驚異の大宇宙「2周年スペシャル、新たな驚異の扉を開け!」を見ました。3月28日に放送された番組を再放送で4月1日に見ました。


初めに雅楽士の東儀秀樹さんが登場しました。東儀秀樹さんがは宇宙をイメージした曲を作ったり宇宙に行くためにロシアに行き無重力を体験するなど宇宙マニアで長男も4才の時に見たコズミックフロントがきっかけで宇宙好きになったそうです。


この日は2周年記念の特番として4つのテーマで番組が進んで行きました。

第1のテーマが金環日食でした。

沖縄近くの海上から始まった金環日食は東へ東へと進んで行きました。金環日食を利用して鹿児島の天文学者が太陽の正確な半径を測量しました。太陽の半径は100年前に計られた数値をそのまま使っていたので誤差があり今回の金環日食のベイリービーズを使い測量したそうです。数値の話があり全てを書けませんが誤差はプラスマイナス20キロほどでした。


今年はオーロラの当たり年と言われていますが太陽は11年周期で活動が変わって行くそうですが今年は13年目に突入して太陽活動に変化が起きているようです。黒点が弱くなったり太陽の磁場が弱っているようです。これと同じ現象が300年前にありその時はイギリスのテムズ川が凍ったそうです。悪い影響が無いことを祈るばかりです。


第2のテーマはアポロ13号の奇跡の帰還でした。1970年アポロ13号が月の引力圏に入ろうとしていた時酸素タンクが爆発してアクシデントが起きました。月を回って帰るコースを選び無事帰還出来ましたが現場と指令部が協力して最も成功した失敗と言われたそうです。


第3のテーマはモンスターブラックホールでした。通常ブラックホールは直径が50キロほどと言われていますがそれ以上の規模のモンスターブラックホールと呼ばれるブラックホールが発見されているそうです。

天の川銀河でもSO2と呼ばれる太陽が17個並ぶ大きさのブラックホールが発見されました。ブラックホールの近くで赤ちゃん星が見つかっているそうです。集まったガスの中で新しい星が生まれてきているそうですが光さえ吸い込んでしまうブラックホールの近く星が生まれている‥というのも神秘的だと思いました。

第4のテーマは彗星でした。今年は観測史上最大になると言われるアイソン彗星がやって来ますが2011年12月に来たラブジョイ彗星が紹介されました。

オーストラリアのIT業界に勤めるラブジョイ氏は11月20日に南十字星を観測すると彗星を発見しました。満月30個分の尾を持っていたそうです。

1910年にやって来たハレー彗星は有害物質のシアンが降り注ぐと言われていましたがパニックにならずにすみました。今回のアイソン彗星ではどんな物語があるのでしょうか?


コズミックフロントは今回の放送で2周年になりましたがこんなに見応えのある番組を見逃して惜しい事をしました。これからのコズミックフロントに期待したいと思います。  


2013年04月05日 Posted by プラネマン at 23:39Comments(0)天文、宇宙

大沢たかお 神秘の北極圏

昨日3月31日にNHK、BSで放送された「大沢たかお、神秘の北極圏〜光と闇の旅〜」を見ました。

この作品は俳優の大沢たかおさんが北極を旅したドキュメンタリーで3部作として放送され初回として「北極、もう1つのフローズンプラネット」というタイトルで放送されました。


初めに大沢たかおさんはカナダのイエローナイフという場所に行きました。人口が2万人のこの街は1月の平均最低気温がマイナス30度以下になる極寒の地ですが冬でも晴れの日は多く雷鳥の仲間が街中で見られるそうです。


大沢たかおさんはアイスロードという場所に行きました。湖が氷つき雪原になり厳冬期だけ現れる氷の道です。アイスロードは10トンのトラックが通っても壊れないほど頑丈です。

雪を踏むと雪の粉同士がぶつかり合い音がしました。移動には犬ゾリを使い小型飛行機も使います。滑走路は凍った湖で車輪の代わりにスキーを使います。

大沢たかおさんは夜9時〜深夜2時までオーロラを待っていたそうです。僕は以前食料品店でバイトした事がありました。マイナス何度かは忘れましたが鼻毛まで凍った感じがして10分以上中にいてはいけない‥と言われました。大沢たかおさんはその時よりハードな環境でオーロラを見たのだと思いますがテレビの画面に映ったオーロラは光のカーテンのようでした。



続いて大沢たかおさんはノルウェーに行きました。トロムソという場所から船に乗りヨーロッパ大陸最北端に行きました。途中氷河が大地を削ったフィヨルドという絶景がありました。

大沢たかおさんはスバールバル諸島という北極圏まで1000キロの場所に行きました。ロングイヤービエンという街に行きましたが世界で最も北にある町で冬の4ヶ月は日が昇らないそうです。


大沢たかおさんがこの地を訪れたのはブルーライトという夜明け前に見える幻想的な青い光を見るためでした。3月8日には町の高台に多くの人が集まり町に初めて射し込む日の光を祝うお祭りにも参加しました。
大沢たかおさんは全長15キロ以上の氷河を見たり夏に氷河の中に水が流れて空洞になる氷の洞窟、アイスケーブに行きました。


あっという間に一時間が過ぎてしまいましたが4月13日と20日に2時間枠で続きが放送されます。

僕は常にお金の悩みと仕事の悩みと独り身の不安に怯えていますがオーロラやブルーライトを見て己の小ささを感じてみたいな‥と切に思いました。大自然に心を真っ白に出来たらいいな‥と思いながら見ていました。大沢たかおさん寒さを乗り越え素晴らしい番組をありがとうございました。大沢たかおさんのますますの活躍を願っています。  


2013年04月01日 Posted by プラネマン at 22:25Comments(0)天文、宇宙