太陽系8番目の「幻の惑星」ケレスの謎/NHK サイエンスゼロ

今年3月にNASAの探査機がケレスに到着しました。不思議な光の発光現象や平坦な表面に不思議な地形がありピラミッドか?とネット上で話題になりました。
太陽系の8番目の惑星は海王星ですが18世紀海王星が発見される前にケレスが発見されました。
1801年に火星と木星の間にケレスを発見しました。次々と惑星が発見されましたがこれらは後に小惑星と呼ばれケレスも惑星から小惑星に降格になると忘れられていきました。
2007年にNASAが探査機DWAN(夜明けという意味)を打ち上げました。
7年後ケレス近くでトラブルがありましたが何とかクリアしました。
ケレスから950キロの距離から送られてきた80枚の写真を調査、ほぼ球形でクレーターで覆われていたことが分かりました。
ケレスは自転9時間、4・6年で太陽系の回りを公転、発見から約200年幻の惑星が現れました。
どうして今ケレスが注目されたのか?小惑星帯は太陽系の化石と呼ばれ惑星の材料がたくさん残されケレスはその最大級になります。2006年には準惑星に登録され惑星に準じる天体になります。
15年1月、高度38万キロ(月と地球の距離)で自転に伴い光を発見、火山?太陽の光を反射、宇宙人説?まで天文関係者や愛好家の間で盛り上がりました。
2月4万6千キロから撮影、光の点は2つあり1ヶ所にまとまっていました。ケレスの内部活動か?と考えられましたがケレスの温度差を測ると周りと温度差がなく火山ではないと思われました。
4月ケレスの裏側を観測、光は映らず表面の物質が太陽に反射してか?と思われました。
6月光は直径90キロのクレーターの中に複数発見されました。
8月大きな光は直径9キロになることがわかりました。
NASAの関係者も現時点では光の原因が分からないそうです。
ケレスの不思議は光だけでなく高さ6千メートルの山が発見されました。平坦な表面に突き出ていました。
ある研究者はケレスの地形でクレーターが浅く平らなことに注目しました。これは内部構造を考える手がかりになり内部に大量の氷があるのではないか…という仮説が浮かびあがりました。
ケレスの中心には核があり回りはマグマではなく氷のマントルがあり液体の水が存在するのではないか?と考えました。
明るい部分はクレーターの中にあり隕石が当たり壊された部分に地下からの水が固まったのではないか?という説が考えられました。
氷以外にも塩ではないか?と考えられましたが生物のいる可能性は低いようです。
ケレスは水気かあるのに対して近くにあるペスタは金属主体の乾いた天体で水や氷がなく近いのになぜ対極なのか調査のあたらしいテーマになりました。
水星、金星のように太陽に近ければ岩石や金属質の天体になり遠いほど氷の天体になりますがなぜケレスとペスタが同じ小惑星帯にあるのか?
ある研究者の説としては太陽系誕生時に太陽になりかけていた木星に土星が接近して巨大惑星は共鳴して太陽から遠ざかり通り道にあったケレスがかき混ぜられたのか?
ケレスは小惑星にしては大きく氷があり異質、違う場所でできて小惑星帯に移動したのか?と考えられました。
宇宙の奥深さを感じた番組でした。ケレスの全貌が明かされる日を楽しみにしています。
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2015年10月04日 Posted byプラネマン at 18:36 │Comments(0) │天文、宇宙
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