シューベルトの未完成交響曲/音楽史最大のミステリー/NHK らららクラシック

時間が過ぎてしまいましたが1月23日にNHK、Eテレで放送された♪らららクラシックという番組をみました。毎回クラシック音楽の名曲を1曲特集しますが今回はシューベルトの未完成交響曲でした。毎回クラシックファンのゲストが登場しますが脳科学者の茂木健一郎さんが出演しました。脳とクラシックについてたくさんの本を書いているそうです。


1、未完成交響曲発見ミステリー


1823年シューベルトはウィーン郊外のグラーツの音楽家協会から名誉会員の称号を贈られたシューベルトが返礼として贈ったのがこの2楽章の交響曲でした。

贈られたのはアンゼルム、ヒュッテンブレンナーといいウィーンで活躍するのを夢みましたが才能に恵まれずグラーツに戻りました。

5年後シューベルトは亡くなり楽譜は32年間埋もれたままになりました。弟のヨーゼフはシューベルトの秘書をしていたので未完成交響曲のことを知っていましたが32年後に楽譜を見つけました。


1865年にシューベルト死後37年目にウィーンで初演されました。この曲は音楽史最大のミステリーとして人々を魅力しました。

なぜ32年後に発表したのか?

自作として発表したかったから?
忘れていたのか?

ヨーゼフが楽譜を発見してから5年後に発表されたのか?

兄が楽譜を渡さなかったから?
指揮者を説得するのに時間がかかったから?



2、永遠のミステリー


シューベルトは第3楽章を書き始めていた?

シューベルトは売れない時代に教師をしながら作曲、作曲家としては評価されていませんでした。


当時はベートーベンが生きていた時代で交響曲を書かないと作曲家として認められなかった時代でした。


シューベルトは歌曲のようにスラスラいかず作曲家として壁にぶつかっていました。シューベルトは3曲の未完成交響曲を書いていましたが誰にも知られぬように封印していました。

完成か未完成かどんな意図があったのかはシューベルトしか知りませんが人類の財産としてシューベルトの死後もさんぜんと輝いています。


司会の石田衣良さんは捨てるのが忍びなく外に逃がしたかった…
加羽沢美濃さんはいつか3楽章、4楽章を書くつもりではなかったのか?それぞれ意見を語っていました。

3、人生はロ短調

作曲家はまず短調や長調といった調性を決めて作曲するそうですがシューベルトはロ短調を調性しました。ベートーベンはロ短調を暗くて交響曲には不向きだと語ったそうです。

シューベルトが苦悩の末にたどり着いたのがロ短調だと解説がありました。


シューベルトも作曲家として苦悩していたことは意外でした。音楽史最大のミステリーにクラシック音楽の奥の深さを感じました。  


2016年02月13日 Posted by プラネマン at 21:23Comments(0)NHK らららクラシック

おすすめクラシックスペシャル/NHKらららクラシック

僕は毎週土曜日夜9時半から放送される♪らららクラシックという番組を楽しみにしています。既に1ヶ月も前になりますが2016年最初の番組は特番でおすすめクラシックスペシャルでした。


1月のテーマは気持ちを新たにしてくれるクラシックでした。僕は途中からの観賞になってしまいましたがグリーグのベールキュント組曲第1楽章「朝」が演奏されていました。


続いてシチュエーションクラシックということで番組内で〇〇の時におすすめのクラシック音楽がどのくらいマッチングするか検証する企画でそれぞれのシチュエーションを再現したVTRに1位になった曲と2位になった曲を当てはめてみました。


星空の下で聞きたいクラシックとして
1位、キラキラ星変奏曲
2位、ホルスト、木星


食欲をそそるクラシックとして
1位、ヴェルディ、乾杯の歌
2位、狩人の合唱を再現していましたが個人的には印象に残らない企画でした。

続いて著名人のおすすめクラシックとして…


N響第1マスターの篠崎史紀さんにワクワクしたい時のクラシックを質問したところヨハンシュトラウスの皇帝円舞曲をあげました。

ウルトラセブンの最終回でウルトラ警備隊の背景で流れていたそうです。


チェリストの宮田大さんには心を落ち着かせたい時のクラシックを質問しましたがバルトークのピアノ協奏曲第2番をすすめていました。

演奏会が始まる前に精神的な安定や宇宙との交信に聞くと語っていました。


錦織健さんはゲームが好きで熱中しているときにおすすめクラシックはロッシーニのアルジェの女から第1幕でハッピーでテンポの良い曲を聞くと勝てるそうです。


ピアニストの小山実稚恵さんの質問は聞き逃しましたがゴルドヘルグ変奏曲がおすすめでアリアを挟んで30あり一周しと違った思いでアリアを聞くのが良いと語っていました。


らららバーということで司会の石田衣良さんと加羽沢美濃さんがお酒を飲みながら聞きたいクラシックを提案しました。ゲストにバーテンダーの金子道人さんが出演、金子道人さんはワールドクラス2015というバーテンダーの大会で2万人の中で総合優勝をしました。


石田衣良さんがラヴェルの亡き王女のためのバウァーヌをリクエストするとそれをイメージした葡萄を使ったカクテルを作り加羽沢美濃さんがフォーレの月の光をリクエストすると月のイメージのカクテルを作りました。


最後にピアニストの外山啓介さんが演奏して終わりました。いつもの番組と違った意味で楽しい番組でした。  


2016年02月13日 Posted by プラネマン at 20:28Comments(0)NHK らららクラシック

ヤナーチェクのシンフォニエッタ/チェコに咲く遅咲きの花/NHK らららクラシック

更新が遅れ既に2ヶ月前になりましたが12月12日にNHK、Eテレで放送された♪らららクラシックという番組を見ました。

毎回クラシックの名曲を1曲ピックアップして特集します。この日はヤナーチェクのシンフォニエッタでした。毎回クラシック音楽ファンのゲストが登場しますが今回はタレントのクリス村松さんでした。クリスさんは何回かこの番組に出演した熱烈なクラシック音楽ファンです。


ヤナーチェクはドヴォルザークと並ぶチェコの偉大な作曲家でした。ヤナーチェクは電車には乗らなかったというエピソードがありました。当時のチェコはドイツに占領され駅にドイツ語の標識あり人一倍愛国心の強かったヤナーチェクはそれが気に入らなかったようでした。


1、小さな交響曲に込められた愛


シンフォニエッタとは小さな交響曲という意味になるそうです。先に書いたようにヤナーチェクは電車以外にも妻にドイツ語を使わせない等愛国心の強さは筋金入りでした。

チェコが独立を勝ちとるとヤナーチェクはシンフォニエッタを作曲しました。ヤナーチェクが生涯の大半を過ごしたブルノの街をモチーフに城を散策しながら構想をねりました。


2、爆発する愛、爆発する創作


ヤナーチェクはチェコにあるモラヴィア地方に生まれました。11歳で聖歌隊に入り音楽を学びプラハでドヴォルザークと出会いました。しかしチェコ以外では60歳まで無名でした。


ヤナーチェクは63歳の時に25歳だったカミラという女性に会いました。一目惚れしたヤナーチェクは11年の間に600通のラブレターを送りカミラも心を開くようになりました。


数年後に散歩していた2人が野外音楽堂から軍楽隊のファンファーレが聞こえてきました。楽しい思い出として刻まれたヤナーチェクは記念式典の音楽制作の以来があった時にファンファーレの思い出をモチーフにシンフォニエッタを作曲しました。


3、心にしみるファンファーレ


シンフォニエッタの演奏にはオーケストラとは別にバンダと呼ばれる小編成のアンサンブルがあります。

ファンファーレは力強く土着的に演奏されています。この曲は西洋音楽ではあまり使われていない2番目と6番目を抜くニロ抜き音階が使われています。日本の童歌や「恋の季節」はニロ抜き音階が使われ日本人にも親しみやすい曲調になっていると解説がありました。

ゲストのクリス村松さんは71歳まで枯れなかった愛の力、バンダが城壁のようだ、映画的なクラシックだと語っていました。


この番組に登場した作曲家の中で一番の遅咲きになるそうですが愛の力は凄いと感じさせ2015年の中で見たらららクラシックの中では個人的にMVPをあげたいと思いました。クラシック音楽の深さを感じた番組でした。  


2016年02月11日 Posted by プラネマン at 22:52Comments(0)NHK らららクラシック

ショパンの幻想即興曲/偉大なる影の存在/NHK らららクラシック

更新が遅れ2ヶ月前になりますがNHK、Eテレで12月5日に放送された♪らららクラシックという番組を見ました。


毎回クラシック音楽の名曲を1曲ピックアップして放送されますが今回はショパンの幻想即興曲でした。番組あてに届いたリクエストの中でNo.1に輝き人々に愛されている名曲で楽しみでした。


毎回クラシック音楽ファンのゲストが出演しますが今回は元AKB48の松井咲子さんでした。4才からピアノを始め現在は音大で学んでいるそうです。


エリーゼのために、乙女の祈りなどピアノが上達して行くうちに弾きたいと憧れるのがこの幻想即興曲だと言われています。タイトルにある即興とはアドリブのことでアドリブとは自由に思うままに演奏することです。


クラシック音楽での即興とはあたかも即興で作られたかのような曲のことでインスピレーションを大事にして短くまとめた曲をいうそうです。

ショパンは即興曲を4曲作り最初に作曲したのがこの曲になりますが譜面通りの中でどう自由に弾くのか?ショパンは世にこの曲をだしたくなく生きている間は楽譜が出版されることはありませんでした。


2、陰で支え続けた友

ショパンは24歳で幻想即興曲を作曲しましたが当時即興曲モスレシュにそっくりだと言われショパンは失敗作だと思っていたようでした。


ショパンは自分の間際に残した楽譜は全て焼却して欲しいと遺言しました。しかし無許可の楽譜が世にあふれショパンの親友で法律家であり音楽家でもあり楽譜の清書や出版社との交渉までまかされていたショパンが信頼していたユリアン、フォンタナという人物が遺族の了解を得て遺作を公式遺作集として発表しました。


フォンタナはピアニストとして披露したそうですが最初はシンプルに即興曲と名付けられたようでしたがフォンタナが幻想とつけたようでした。


譜面を預けることは音楽家からすれば命を預けるに等しいと司会者が語っていましたがショパンがフォンタナを信頼していたことで後世に作品が残ったのは奥深いと思いました。


3、計算された即興、

曲の冒頭で右手と左手は違うリズムを刻み松井咲子さんは小指の動かし方で苦労したと語っていました。このリズムのズレが割りきれない気持ちや複雑な心のひだを現していると語られ異名同音について解説がありました。


最後に小山実稚恵さんの演奏がありました。流れる風や空気を想像して演奏していると話していました。


名曲のエピソードにクラシック音楽の深さを感じました。  


2016年01月31日 Posted by プラネマン at 21:34Comments(0)NHK らららクラシック

楽器特集パイプオルガン/荘厳な響きと2千年の歴史/NHKらららクラシック


11月28日にNHK、Eテレで放送されたらららクラシックという番組を見ました。毎回クラシック音楽の名曲を1曲特集しますが今回は特別編として楽器特集パイプオルガンでした。僕個人的には中学2年の時にバッハの小フーガト短調を聞いて感銘を受けました。田舎の中学だったのでそれっきりでしたがパイプオルガンの音色は神秘的で今回の特集は楽しみでした。毎回クラシック音楽ファンのゲストが登場しますが今回はタレントの渡辺徹さんが出演しました。渡辺徹さんのお父さんはアコーディオン奏者だったそうです。

番組は3つのテーマで進行しました。最初のテーマは風が鳴らす鍵盤楽器でした。

カメラハトウキョウにあるカテドラル聖マリア大聖堂を映していました。最大級のパイプオルガンで金属や木材のパイプが3121本、手鍵盤3、足鍵盤1と巨大なパイプオルガンでした。

パイプオルガンは鍵盤楽器ですがピアスとは音が出る仕組みが違いペダルから風を送るアコーディオンに近く現在のパイプオルガンは風送機で風をパイプに届け鍵盤を押すことでパイプに風が通り音が鳴る仕組みになっています。16世紀の技術書には人間がふいごで送風、鍵盤に風を送るスイッチの役割をしていました。人間の身体に例えるとふいごが肺、鍵盤が口、パイプが喉の役目をしていると解説がありました。


第2のテーマパイプオルガン2千年の歴史でした。

オルガンは紀元前3世紀のアレキサンドリアがルーツだと言われています。クテシビオスという床屋の息子がポンプで作った水オルガンが最初だと解説がありました。その後ローマ帝国にも伝わりコロシアムで拳闘士たちが闘う傍らでオルガンが鳴り響いていたようでした。

9世紀頃には教会の儀式で使われるようになり16世紀のルネッサンス時代には手鍵盤1、パイプ600本になったそうです。
17世紀バロック時代のオルガンコンクールがドイツのハンブルクに残りパイプが4千本、低音が充実、重厚なオルガン曲が出来るようになりました。

19世紀ロマン派の時代、パイプは7500本になり当時のオルガン職人は交響曲やオーケストラをオルガン1台で演奏出来るように研鑽しました。多様化と巨大化していきました。

第3のテーマは音色を決めるキーマンでした。

オルガンの演奏台の両脇にはストップと呼ばれるドアノブのようなものが並んでいます。フルートの音で演奏したい時はフルートのストップを引っ張ると音が出て大きなパイプオルガンだとストップが100種類以上あるそうです。いくつかのストップを同時に引っ張るとミックスした音が出て音色は無限大になり司会者が電子オルガンやシンセサイザーの先を行っていると語っていてなるほどと思いました。

最後にオルガニストの青田絹江さんがカッコウのスケルツォによるトッカータを演奏しました。カッコウの鳴き声に似た音が印象的でした。

続いてバッハのトッカータとフーガ、
バッハの育った街にはパイプオルガンがなく北部まで足を運び作曲したそうです。

最後にヴィエンヌのオルガン交響曲が演奏されました。司会者がパイプオルガンは1つのドラマを見ているようだ…と語っていましたがパイプオルガンの魅了が伝わった素晴らしい企画でした。  


2015年12月13日 Posted by プラネマン at 08:46Comments(0)NHK らららクラシック

ファランドール、ビゼー/友に受け継がれたメロディー/NHKらららクラシック


時間が過ぎてしまいましたが11月21日にNHK、Eテレで放送されたらららクラシックという番組を見ました。

毎回クラシック音楽の名曲を1曲特集しますが今回はビゼーのファランドールでした。毎回クラシック音楽ファンのゲストが出演しますが今回はタレントの加藤紀子さんが出演しました。加藤紀子さんはフランスに2年留学経験がありフランスが好きだと語っていましたが夢見るシャンソン人形に影響されたと話していました。3歳からオルガンを始め中1で電子オルガンコンクールでファランドールを弾いた思い出の曲だと語っていました。

番組は3つのテーマで進行しましたが最初のテーマは劇付随音楽はどうですか?でした。

ファランドールはアルルの女という劇の中で芝居を盛り上げるたに劇付随音楽として作れた作品でした。ビゼーはアルルの女に全27曲の劇付随音楽を書き上げました。

アルルの女は風車小屋だよりで有名になったドーデの作品でしたが33歳だったビゼーは劇場支配人に劇付随音楽を書くように依頼されました。ビゼーは舞台になったブロバンス地方を訪れたことがあり地域色豊かな音楽を作りました。初演は芳しくありませんでしたが音楽としては高い評価を受けました。

第2のテーマは受け継いだ音楽のバトンでした。

ギローはパリ音楽院で学びビゼーより2年遅れて作曲家の登竜門のローマ賞を受賞しました。ギローはデュカスやドビュッシーの先生特集して音楽界に影響を与えました。ビゼーとギローは留学先のイタリアで意気投合、一ヶ月イタリアを旅行しました。

しかしビゼーは扁桃腺が悪化して辛い日々を過ごしましたがギローは励ましていました。ビゼーは36歳の若さで亡くなりましたがギローはビゼーが書いた曲が埋もれていかないようにアルルの女の組曲を書き始めました。ギローが書いた曲はビゼーが残した組曲とは異なる第2の組曲でしたがファランドールはその中に入っていました。

第3のテーマはギローはつなぎ職人でした。

ファランドールはアルルの女の舞台となるブロバンス地方の民謡のメロディー3人の王の行列と馬のダンスが引用されています。3人の王の行列は短調、馬のダンスは長調、2つのメロディーが登場、最後に合体しますがビゼーはここまでやりました。ギローは合体させる前につなぎを作りスムーズに最後の合体が出来るようにしました。

2人の友人により後世の人々が名曲を聞けるのは素晴らしいと思いました。クラシック音楽の深さを感じた番組でした。
  


2015年12月13日 Posted by プラネマン at 06:13Comments(0)NHK らららクラシック

交響詩・魔法使いの弟子・デュカス/完璧男のマジカルワールド/


時間が過ぎましたが11月14日にNHK、Eテレで放送されたらららクラシックを見ました。毎回クラシック音楽の名曲を1曲特集しますが今回はデュカスの交響詩魔法使いの弟子でした。毎回クラシックファンのゲストが登場しますが今回は女優の本仮屋ユイカさんが出演しました。本仮屋ユイカさんは映画スイングガールでトランペットを演奏、2010年にはN響と共演したことがありました。

番組は3つのテーマで進行しました。最初のテーマは〔オーケストラが描き出す物〕でした。この曲はゲーテの魔法使いの詩を音楽にしたものでした。

老師が出かけるために弟子に留守を任せました。弟子は魔法の呪文を唱えるとほうきが水を汲みに行きました。しかし弟子は止める呪文を知らなかったので斧で倒すと分裂して収拾がつかなくなりました。老師が帰ってきて落ち着きましたがゲーテのコミカルな詩の世界を描いた作品でした。

孤高の芸術家の到着点

デュカスは16歳でパリ音楽院に入学しましたが若手選手の登竜門のローマ賞に応募しましたが結果は2位で完璧主義者のデュカスは音楽院を止めこのました。

その後デュカスは兵役につきますが乗馬、水泳、厳しい訓練、上下関係、集団生活と慣れない軍隊生活に四苦八苦していました。

しかし音楽に理解のある軍楽隊長に出会い2ヶ月管オペラの上演を手伝うことになりました。オペラは大成功でデュカスは自分には音楽しかないことを悟り除隊後は音楽評論家などもして頑固主義者がより進んだと言われましたがゲーテの作品紹介に出会い創作意欲が刺激されたようでした。

弟子でしたは70以上の作品を作ったそうですがほとんど破棄して僅か10曲しか発表しなかったそうですが魔法使いの弟子は完璧な作品のようでした。

魔法の音の使い方

ホルンの音などに全音階級が含まれていると解説がありました。文章で上手く表現出来ずに申し訳ありませんがカエルの歌を題材に解説がありました

軍隊生活から自分の生きる道を見つけたデュカスは素晴らしいと思いました。クラシック音楽の深さを感じた番組でした。  


2015年12月13日 Posted by プラネマン at 03:33Comments(0)NHK らららクラシック

チャイコフスキー特集/名曲の仕掛け人たち/NHKらららクラシック

時間が過ぎてしまいましたが10月31日にNHK・Eテレで放送された♪らららクラシックという番組を見ました。

毎回クラシック音楽の名曲を1曲特集しますがこの日は特別編でチャイコフスキー特集が放送されました。毎回クラシック音楽ファンのゲストが出演しますが今回は演出家の宮本亜門さんが出演しました。宮本亜門さんは高校3年生の頃ひきこもりになりましたがチャイコフスキーの序曲1812を聞き音楽の奏でる世界を自覚した…と語っていました

チャイコフスキーは裕福な家庭にうまれ法律学校を卒業しましたが万年金欠病だった…など数々のエピソードがある音楽家ですが名曲誕生の影には多くの出会いがありました。

辛口コメンターは大親友、
モスクワ音楽院創設者のニコライ、ルビンシテインは駆け出しだったチャイコフスキーの才能を見出して自宅に下宿させたり友人に紹介したりチャイコフスキーを支えきました。

チャイコフスキーはニコライのためにピアノ協奏曲第1番を作曲、クリスマスイブに披露しました。しかし難しくピアノが苦手だったニコライは完成度が高かったので別のピアニストが作曲したと思い嫉妬、すぐに書き直すように命令しましたがチャイコフスキーは1音も変えないとそのまま絶交しました。

この曲は別のピアニストによりアメリカで初演されました。3年後曲に圧倒され和解しました。実はこの曲は2回書き直され初演では弾き難いといわれハードさから華やかさに直したようでした。チャイコフスキーの肉声が再現されヒゲにあっていないかん高い声でした。


名曲の影にあしながおばさんあり、

ニコライの家を出た後でチャイコフスキーはメック夫人に会いました。メック夫人は大富豪の未亡人で若手音楽家を支援していました。チャイコフスキーが借金まみれと知り手を差し伸べてくれました。チャイコフスキーとメック夫人は文通のみで会ったことはありませんでした。

チャイコフスキーは同性愛を隠すために結婚しましたが結婚生活は一ヶ月で破綻結婚の準備で借金が膨らんだチャイコフスキー特集は自殺的未遂を図りました。メック夫人は借金をはじめとして肩代わりした上で高額な報酬を与えました。


チャイコフスキーはメック夫人のために交響曲第4番を作曲しました。恋愛とは違う深い思いがありました。


バレエ界を変えた伝説のタッグ
チャイコフスキーはオルガン以外に多くのジャンルを作曲しましたがバレエ音楽は革新的な音楽に振り付けがついてこず失敗してからバレエ界を離れていました。


ロシアの芸術を立て直そうとしていた文化官僚のイワン、フセヴォロシススキーは国の威信をかけた大作眠りの森の美女にはチャイコフスキーの音楽が必要だと感じ説得しました。チャイコフスキーは熱意に負けて引き受けました。

タイプの違う3人を魅了したチャ
イコフスキーでしたが名曲誕生影にはいろいろなエピソードがありクラシック音楽の深さを感じました。  


2015年12月12日 Posted by プラネマン at 20:37Comments(0)NHK らららクラシック

サティのジムノぺディ/新しい音楽のかたち/NHK らららクラシック

11月7日にNHKEテレで放送されたらららクラシックを見ました。毎回1曲クラシックの名曲を特集しますが今回はサティのジムノぺディでした。毎回クラシック音楽ファンのゲストが登場しますが今回は菊地成孔さんが出演しました。


番組は3つのテーマで演奏されました最初のテーマは酒場でデビューでした。

ジムノぺディは1888年にサティが21歳の時の作品でしたが初演はパリの酒場でした。

サティは6歳の時に教会のオルガン奏者から習い頭角を現しパリ音楽院に13歳で入学しました。しかしサティは伝統や格式を重んじる音楽に嫌気を感じ逃げ出しました。


サティはモンマルトルに流れ着きました。そこは芸術家、詩人、社会からはみ出した人も受け入れサティには居心地の良い場所でした。サティは酒場の主人に職業を聞かれ「ジムノぺディ」と答え気に入られました。

第2のテーマは日常の音楽でした。

ジムノぺディは静かに漂う音楽で1〜3まで3曲からなります。全ての曲が同じ早さ、リズムの反復で続き展開しない終わりの見えない音楽です。

ベートーベンの月光ソナタと比較すると第1楽章遅く、第1〜第2楽章を経てクライマックスになり構築してドラマチックに仕上げていますがジムノぺディはドラマはなく展開します。

人生は繰り返し…そういう側面をありそうした日常の中に音楽があっても良いのではないか…と考えていました。

酒場のノイズが人間の生活に役立つBGM的なものを産み出したのではないか…という解説がありました。


11月の視聴者のリクエスト特集で夜更かししながら聞きたい曲は…
ドビュッシー、月の光、
ラヴェル、ボレロ、
プッチーニ、誰も寝てはならぬ…でした。


3、なんでもジムノぺディ
ジムノぺディは2種類の和音からなり着地感のないフワフワした曲ですがジムノぺディに他の象さんやベートーベン第9などをつけて聞き比べしました。

毎回ゲスト演奏家が出演しますが今回は司会の加羽沢美濃さんが演奏、菊地成孔さんのファゴットとコラボする企画がありました。


落第生から名曲が生まれたというのは奥深い話だと思いました。クラシック音楽の深さを感じた30分でした。  


2015年11月23日 Posted by プラネマン at 23:22Comments(0)NHK らららクラシック

メンデルスゾーン、ヴァイオリン協奏曲/友情が生んだ名旋律/NHKらららクラシック

今日10月24日にNHK、Eテレで放送された♪らららクラシックという番組を見ました。毎回1曲クラシック音楽の名曲を特集しますが今回はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲でした。

この曲は日本人の中でヴァイオリンの曲としとは一番人気があるのではないか…とナレーションがありました。

毎回クラシック音楽ファンのゲストが登場しますが今回は鴻上高史さんが出演しました。


番組は3つのテーマで進行しました。最初のテーマは「掟やぶりの協奏曲」でした。

1、冒頭からいきなりソロが奏でている…
開始から2秒後にソロが始まること

2、ソロが伴奏に回る…
当時はソリストは主人公でしたがこの曲はオーケストラが主役でソロが伴奏に回る場面もあるそうです。

3、カテンツァまで作曲…
オーケストラが演奏をやめてソリストにソロ演奏をさせる時に楽譜には詳しい指示はなくソリストの感性や力量で演奏させるそうですがこの曲はカテンツァを詳しく指示しているそうです。

ドイツにライプチヒという場所がありますがここが世界初の市民オーケストラの発祥の地になりメンデルスゾーンはこの楽団の音楽監督をしていたそうです。


メンデルスゾーンはソロとオーケストラの両方味わえる曲を書きました。鴻上高史さんが客員俳優と劇団の両方の良さを表すものだと語っていました。メンデルスゾーンはソロとオーケストラの両者が絶妙に溶け合う世界を曲にしました。


メンデルスゾーンはお父さんが大銀行を経営、音楽の英才教育を受けました。

作曲家、指揮者、プロデューサーといろいろな分野で活躍、

ライプチヒの市民オーケストラを大きくさせましたが38才で亡くなりました。

コンサートマスターの解説がありました。コンサートマスターとはオーケストラのリーダーでありお手本でありチューニングの中心であり退席の合図をしたり指揮者とオーケストラの橋渡しをしたり…と役目の解説がありました。


2、名旋律は友情の証し

メンデルスゾーンの親友にダーフィットというヴァイオリン奏者がいました。幼い頃は同じアパートに住むお隣さんでした。1度は引っ越しで離れ離れになりましたが再会後リーダーシップを発揮するメンデルスゾーンと大人しい性格のダーフィットは意気投合して盟友として活躍しました。


メンデルスゾーンはダーフィットに曲をプレゼントしようと思い希望を聞きました。ダーフィットは高いE音をふんだんに使う曲を作曲して欲しいと頼みました。メンデルスゾーンはリクエストに答え24小節E音が続く曲を作曲しました。

3、いー線いってる、高音の響き…


ヴァイオリン奏者の成田達輝さんが出演しました。1992年生まれ、期待されているホープになるそうです。

この曲の楽譜が映されましたが五線譜からはみ出している音符が多く1オクターブ低い音域で演奏してみました。

1オクターブ低い音域での演奏をしてみましたが鴻上高史さんは諦めかけた悲しみ…
司会の衣良さんは青年の悲しみが中年になった…と感想を語りました。


この曲の下書きが残っていました。訂正箇所がないのが印象的で成田達輝さんが下書きを弾いてみました。出だしは同じでしたが焦っている感じだと鴻上高史さんが語っていました。


成田達輝さんがダイジェストで演奏しましが白鳥が湖を滑るような場面に注目して欲しいと語っていました。

鴻上高史さんは昔の歌手がリバイバルで昔の曲を歌うとき高い音が出なくなることに気がついた…と語っていましたが昔の歌手を通じてE線のことを語っていました。

E線が隠し味の素敵な曲の特集でした。次回はチャイコフスキー特集で楽しみです。  


2015年10月24日 Posted by プラネマン at 23:34Comments(0)NHK らららクラシック

クエスチョン特集/楽器編/NHK らららクラシック

先週の土曜日10月17日にNHK、Eテレで放送された♪らららクラシックという番組を見ました。

毎回クラシック音楽の名曲を1曲特集しますが今回は特別編としてクエスチョン特集の楽器編でした。


先ずは弦楽器で「オーケストラで弦楽器の演奏者は動きがピッタリに見えるが何故か?という質問がありました。

N響の篠崎史紀さんが答えました。アップ(上げ)とダウン(下げ)の関係で細かいアップダウンの指示をコンサートマスターが楽譜に書き柔らかい音はアップが多く柔らかい音はダウンが多くその指示によって揃って見える…と解説がありました。


話が変わり番組のスタジオのセットはある楽器を描いているそうですが…コントラバスが描かれていました。ベースの土台をイメージした…とのことでした。


続いて管楽器で管楽器の中で音域の広い楽器は何か?という質問がありトランペット、トロンボーン、ホルン、チューバが登場しました。


管が長いほど低い音が出るそうで4つの楽器を直線上で比べてみるとチューバが550、ホルン370、トロンボーン270、トランペット130でした。


高い音は…大きいマウスピースが低い音が出やすいそうで4つの楽器のマウスピースを比べたところホルン、トランペットの順になりました。

演奏者によりますが…管が長くマウスピースが小さいホルンがNo.1になりました。


司会の作曲家加羽沢美濃さんは作曲家が全ての楽器をクリアできることはなく演奏者とディスカッションを通じて得意楽器以外のことを学ぶと話していました。

続いてピアノで「鍵盤の一番低い音と高い音を使う曲はあるか?」という質問がありました。

ピアノは88鍵あるそうで最も低い音ら♪ラ、高い音は♪ドで…

最高音はラフマニノフピアノ協奏曲第3番やラウェルの左手のための協奏曲に出てくるそうです。


ヤニス、クセナキスは88鍵盤を全て使う曲を数学理論を使いながら作曲したそうです。

97鍵盤のピアノも存在するそうですが増えた箇所は黒い色がついているそうです。バルトークは97鍵盤を想定して作曲した曲があるそうです。


鍵盤の数は時代毎に違いましたが昔のピアニストは全ての音階を使うように考えていたそうでピアノの表現の素晴らしさや響きの豊かさを表すように研鑽していました。


続いて画家マネの笛を吹く少年の絵からどんな音が出ているか質問がありました。

マネの笛を吹く少年の絵はフランス帝国軍の鼓笛隊を描き登場する楽器はファイフという木製の楽器でフルートと同じ音階を使うそうです。

絵は♪ソを鳴らしていましたが鼓笛隊は突撃、退却、警告の合図を送る大事な役を担ったそうです。


オーケストラで第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンに分かれていますが第2ヴァイオリンについての質問がありました。


第2ヴァイオリンは第1ヴァイオリンとチェロ、コントラバスに挟まれている場所にありますがモーツァルトのアイネクライネナルトムシークを題材に第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ビオラで第2ヴァイオリン抜きで実験しました。


第2ヴァイオリンが効果音のような働きをしているのが分かりました。第2ヴァイオリンは絶妙なバランス感覚が求められることが分かりました。


うまく活字にできませんでしたが普段の放送と違う角度で音楽の良さを紹介した番組でした。  


2015年10月19日 Posted by プラネマン at 23:37Comments(0)NHK らららクラシック

シューベルト、五重奏曲「ます」/出会いは名曲の源泉/NHK らららクラシック

昨日10月3日にNHK、Eテレで放送されたらららクラシックを見ました。毎回1曲クラシック音楽の名曲をピックアップして放送しますが今回は4月18日に放送されたシューベルトの五重奏曲「ます」が特集されました。


今回はゲストとして競泳の元日本代表選手で現在は俳優として活躍する藤本隆宏さんが出演しました。


番組は3つのテーマで進行しましたが最初のテーマは「ます」に惚れちゃいます…でした。


この曲のもとになったのは詩人のクリスティアン、フリートリヒ、ダニエル、シューバートの詩「ます」に曲をつけたのが始まりでした。

1、澄んだ小川にマスがいる様子、
2、釣り人がマスを狙う様子、
3、マスが釣り上げられた様子、

人間とマスのやりとりをドラマチックに描いた作品でした。藤本隆宏さんは現役時代に水の中に何時間もいたのでマスの気持ちが良くわかる…と語っていました。

元の詩には4節ありました。4節目はマスは女性、釣り人を男性に例えマスのように女性は気をつけろ…という詩が描かれていましたがシューベルトは自然の様子を描くため4節目はカットしたそうです。


2、引っ込み思案が燃えるとき、

シューベルトはウィーンに生まれ「のばら」「魔王」を作曲して学校の音楽室にも飾られていますが内気で引っ込み思案な性格でした。

当時の風刺画があり「君は素晴らしいものを持っているのに真面目すぎる」と描かれていました。しかし人から頼まれると燃えるタイプでした。


シューベルトはオーストリア北部を旅行した時バウムガルトナーという鉱山業を営むチェロの愛好家の家に招かれました。彼はシューベルトに五重奏曲の作曲を依頼しました。

シューベルトは友人や知人を楽しませるのが原動力で「ます」は生前出版されることはありませんでした。

ゲストの藤本隆宏さんはかつては成績が良くなかったですが父兄が集まり成績の良い選手の親が得意になり藤本隆宏さんの母親は成績が悪かったので小さくなっていたのを見て発奮したと話していました。


3、マスのように釣り人のように…


この曲は5つの楽章からなり4楽章が有名でその楽章の解説がありました。


冒頭はマスが泳いでいる川を思わせるメロディでこれが元になりいろいろな形に変化する変奏曲でした。

1つ目は魚のヒレがビュビュと動く感じでした。
続いて両手が同じ動きで追いかけるようなイメージ
低い音で脅える雰囲気、ガラッと雰囲気が変わりました。


依頼者がチェロ奏者だったのでチェロのためにサービスしてあるのが特徴でした。

藤本隆宏さんがクラシック音楽はもっと特別なものかと思ったが身近なものから名曲が誕生したことを知った…と語っていましたがクラシック音楽の深さを感じた30分でした。  


2015年10月04日 Posted by プラネマン at 15:05Comments(0)NHK らららクラシック

楽器特集・トランペット/華やかさを追い求めて/NHK 、らららクラシック

昨日9月26日にNHK、Eテレで放送されたらららクラシックという番組を見ました。毎回1曲クラシック音楽の名曲を放送しますが今回は特別編で楽器特集・トランペットでした。


毎回クラシックファンのゲストで出演しますが女優の三倉茉奈さんでした。三倉茉奈さんは中学高校と吹奏楽部に所属してトランペットを担当したそうです。当時はあまり目立ちたくなく下を向いて演奏して注意された…とエピソードを語っていました。


三倉茉奈さんにトランペットはある歴史上の人物と密接な関係にあったが誰か?とクイズが出されました。答えはツタンカーメンでした。


1、権威の象徴、トランペット


1922年にエジプトでツタンカーメンの墓の発掘調査が行われました。その時に装飾品の中から2本のトランペットが出てきました。現在のトランペットとは形が違いましたが1939年にBBCラジオで流されたツタンカーメンのトランペットの音が流れました。3000年以上前からトランペットは存在していました。


当時のトランペットは戦争、集会、儀式の合図として使用され戦場では相手を威圧する役目もありました。いつしか存在が特別なものになり権威の象徴として権力者ほどトランペット奏者を多く抱えるようになりました。


トランペット奏者は権力者の食事の時、民衆の前に立つ時、国を挙げての儀式の時など登場しました。


番組内で300年前に活躍したナチュラルトランペットが登場しました。音を変える装置がなく管だけで標準のトランペットの倍ありました。


演奏スタイルとして片手で持って腰に手を当て現在の銭湯でコーヒー牛乳を飲むスタイルですが馬の上で手綱を引くという名残からこのような形になったそうです。


ナチュラルトランペットは口だけで音を変えて
1、管が長い
2、出る音に限りがある
3、正確な音を出すのが難しい…などの特色がありました。

管が倍あるので音が伝わり難く細い息が使い難い…という難点がありました。


三倉茉奈さんがナチュラルトランペットにチャレンジしましたが難しいようでした。ナチュラルトランペットの演奏シーンとして作者はメモ出来ませんでしたがミサ曲ト単調という曲のダイジェストが流れました。


2、守り抜け伝統の音

ナチュラルトランペットは高度な技術が必要なのでトランペット奏者たちはギルドという組合を作り演奏技術を門外不出としました。

しかし18世紀頃から市民革命が起こり王公貴族は崩壊、お抱えのトランペット奏者は失業することになりました。

王公貴族の制約がなくなったトランペット奏者はトランペットの改良を試してみました。しかし管の長さは守り伝統の音色には拘るようになりました。解説では中世から生き残った…武士道のような拘りがあったのではないか…と語っていました。


後にコルネットが登場しました。1830年代からコルネットがトランペットの代わりとして台頭してきました。

トランペットは拘りを捨て短管トランペットになって行き現在に近い形になりました。

インヴェンショントランペット
キートランペット…半音上がる

長管バルブトランペット…バルブにより大きく進化

そして現代のトランペット、さらにバロック時代の音域を再現するためにピッコロトランペットも登場しました。


最後にトランペット奏者の斎藤秀範さんとチェンバロ奏者の水永牧子さんがクラークのトランペット、ウォランタリーを演奏しました。
この曲はダイアナ妃の結婚式に演奏されたそうですが斎藤秀範さんがトランペットの歴史に沿っていろいろなトランペットで演奏しました。


番組内でトランペットの音は人間に直接訴えてくる…と話していた場面がありましたがまさしくその通りだと思いました。トランペットの魅力が詰まった素敵な30分でした。  


2015年09月27日 Posted by プラネマン at 17:41Comments(0)NHK らららクラシック

ウェーバー、狩人の合唱/ドイツ人の心を射止めた男/NHK 、らららクラシック

先週の土曜日9月19日にNHK、Eテレで放送された♪らららクラシックという番組をみました。

毎回1曲クラシック音楽の名曲を特集しますが今回はドイツオペラの傑作「ウェーバーの狩人の合唱」でした。毎回クラシック音楽ファンがゲスト出演しますが今回は俳優の石丸幹二さんでした。


番組は3つのテーマで進行しました。最初のテーマはドイツオペラの金字塔でした。


19世紀は実質オペラ=イタリアオペラを指していました。その中でウェーバーは歌劇「魔弾の射手」を発表しました。これはドイツ人によるドイツ語を使ったドイツ人のためのオペラでした。


民話「幽霊物語」をモチーフにしています。主人公マックスは狩りの名手ですが美しいアガーデという娘と結婚したいと思っています。

1、アガーデの父親がマックスに今度の射撃会で失敗したら娘は嫁にやらない!と言いました。狩人仲間が百発百中の魔弾が手に入るらしい…と唆しました。それは悪魔の囁きで狩人仲間は美しいアガーデを悪魔の生け贄にしたいと思っていました。


2、マックスは魔弾を手に入れるために森に行きました。7発の魔弾を作りましたが1発作る度に怪奇現象が起きました。最後の1発は悪魔の意のままになる恐ろしい1発でした。


3、射撃会当日、狩人の合唱がマックスを鼓舞するように歌われました。最後の悪魔の意のままになる1発を撃った時…

アガーデは気絶して撃たれたのはマックスを唆した狩人仲間でした。


1821年初演で大ヒット、ドイツ民族の心を射止めました。原作では恋人アガーデが魔弾に撃たれることになっていましたが…

ウェーバーはらららクラシック初登場になります。指揮棒を初めて使ったのがウェーバーだと言われていました。


2、目覚めよドイツ魂、

ウェーバーは1786年ドイツ北部のオイディンに生まれました。父親が巡業歌劇団を営み各地を回っていました。身内の娘がモーツァルトの妻になったことに刺激を受けてウェーバーに英才教育をさせました。


巡業歌劇団で音楽的センスを磨かれていたウェーバーは頭角を現し13歳でオペラ作曲、17歳で指揮、26歳でプラハの落ちぶれた劇場を再興させ31歳で名門ドレスデン劇場の支配人となり活躍しました。


当時のドイツは統一国家でなくドイツ民族の誇りを音楽で取り戻したいと考えていました。そして完成したのが魔弾の射手で1年半に50回上演、空前絶後の大ヒットになりました。


ロンドンにまで名声が広がりロイヤルオペラハウスが満員になりました。しかし39歳の時、ロンドン公演が終わり帰国の前日に亡くなりました。

遺骨は同じドイツ人のワーグナーの努力によりドイツに戻ることになりましたがウェーバーの遺骨を乗せた船がエルベ川を通過すると喪旗を上げて敬意を表したそうです。


3、大ヒットの法則

小さな頃学校で習った「ぶんぶんぶん蜂が飛ぶ」や「山の音楽会」はドイツ民謡で日本人にも馴染み深いですが特徴の解説がありました。


1、ドレミファソだけの5音で作られ指をほとんど動かさない

2、ドミソ、ソシレの2つの和音と先にあげた5つのメロディが中心になり…

民話故に親しみやすい
シンプルな曲は観客が歌いやすい
会場を出ても口ずさみ聞いた人も受け入れやすい


ゲスト出演の石丸幹二さんは「おもちかえりソング」といいミュージカルには歌いながら帰る歌がある…と語っていましたが狩人の合唱がお持ち帰りソングのルーツになると解説がありました。


最後に東京混声合唱団の皆様により狩人の合唱が歌われましたが狩人の角笛を意識したホルンの響きも素敵でした。

音楽興行の先端を行ったウェーバーはあっぱれだと思いました。クラシック音楽の深さを感じた番組でした。  


2015年09月23日 Posted by プラネマン at 16:19Comments(0)NHK らららクラシック

ラヴェル「マ・メール・ロワ」/おとぎの世界へようこそ/NHK 、らららクラシック

昨日9月12日にNHK、Eテレで放送された♪らららクラシックという番組を見ました。毎回1曲クラシック音楽の名曲をピックアップして放送します。今回は5月16日の再放送でしたがラヴェルのマ・メール・ロワが特集されました。毎回クラシック音楽ファンのゲストが出演しますが今回はタレントのユージさんでした。


マ・メール・ロワとは英語でいうマザーグースでフランスで愛されている童話集です。あるおとぎ話を題材にしているとあり眠りの森の美女、親指小僧、美女と野獣からユージさんに3択でクイズがありました。答えは全て当たりでした。


マ・メール・ロワは5つの曲から構成され
1、眠りの森の美女パウァーヌ、乙女の深い眠りを広い音域と少ない音で演奏

2、親指小僧、不安な気持ちを拍子に変化をつけて演奏、

3、パゴダの女王レドロネット、異国情緒あふれる様子をユーモア的に演奏、

4、美女と野獣の対話、
5、妖精の園、おとぎ話を使わずラヴェルの想像力で作曲、

聞く童話集で後にラヴェルは自分で管弦楽バージョンとバレエバージョンを作りました。ゲストのユージさんの親しんだ童話はジャックと豆の木、赤ずきんちゃんだったそうです。ちなみに子供のための5つの小品という副題があるそうです、


2、小さな友人へ

ラヴェルは1875年にフランスの南部のバスク地方出身で14歳でパリ音楽院に入学、管弦楽の魔術師と呼ばれるようになりました。

ラヴェルは生涯独身でしたが子供が好きで親友の子供にミミとジャンという姉弟がいました。子供たちもラヴェルを慕いラヴェルはおとぎ話を聞かせていました。

後にミミとジャンはピアノを始めますがミミは練習熱心でなくラヴェルはミミにマ・メール・ロワを作曲、子供が弾けるようにシンプルで連弾ができるようにしました。ラヴェルならではのプレゼントでラヴェルはミミたちを僕の小さな友人といい慕いました。番組の会話の中で1台の楽器をシェアできるのはピアノの魅力だと語っていました。


クラシック音楽の質問コーナーらららクエスチョンでは海外でオペラを見たいがおすすめは?という内容でした。


オペラ歌手の錦織健さんが回答しましたがベローナの野外オペラやブレゲンツの湖上劇場は一般席はラフな服装の人が多く海外旅行のオプションに良いと解説がありました。


3、愛のドラマを2人で、美女と野獣の対話を題材に…
美女は高温でプリモ、上品で優雅な感じ、
野獣はセコンド、低音で低くよどんでいる不協和音が野獣のイメージ、


距離感は右が美女、左が野獣、野獣が迫り美女が後ろを見ながらゆっくり歩くイメージ、野獣がプロポーズをしましたが告白後気持ちが折れてしまう様子がピアノで描かれていました。

後半はプロポーズを美女が受け鍵盤を指先で払うグリッサントという奏法を使い星の砂が落ちてくるイメージになる…と解説がありました。


子供のために作った曲が後世世界中の人々に愛されるとは奥が深いと思いました。もしもラヴェルが子供嫌いなら存在しない曲でクラシック音楽の背景を知るとますます興味が深まってきました。クラシック音楽の深さを感じた30分でした。  


2015年09月13日 Posted by プラネマン at 11:05Comments(0)NHK らららクラシック

よりどころは教会のしらべ/モーツァルト、アヴェ、ヴェルム、コルプス/NHK らららクラシック

9月5日にNHK、Eテレで放送されたらららクラシックを見ました。毎回クラシック音楽の名曲を1曲ピックアップして放送しますが今回はモーツァルトのアヴェ、ヴェルム、コルプスが放送されました。毎回クラシック音楽ファンのゲストが出演しますが今回はタレントの清水区ミチコさんが出演しました。


番組は3つのテーマで進行しました。最初のテーマは「感謝の響き」でした。


アヴェ、ヴェルム、コルプスは教会音楽で様々な儀式で歌われています。ラテン語で「めでたくまことの御体」という意味でキリスト賛美の曲になるそうです。

ウィーン郊外の温泉地バーデンにモーツァルトは妻の療養で通いました。その時に教会関係者が良くしてくれたので感謝の思いでアヴェ、ヴェルム、コルプスを作曲しました。


第2のテーマは「立ち返る場所」でした。

1756年にモーツァルトはザルツブルクに生まれました。そこはカトリックの街でモーツァルトの父もカトリック信者で教会音楽に携わって生きてきました。

モーツァルトも11歳で大司教に使え教会音楽に親しんできました。しかし2代目の大司教がいろいろと注文をつけるのが嫌になりウィーンに移りました。

戦争が起きて教会音楽に立ち帰りました。もしもモーツァルトが長生きしたら教会音楽も変わっていたと思われますがアヴェ、ヴェルム、コルプスを作曲後半年でなくなりました。


スポーツをしながら聞きたいクラシック曲として…
トランペット吹きの休日、
クラシコポスト、
天国と地獄序曲が視聴者のエピソードと共に紹介されました。


第3のテーマは「音のグラデーション」でした。


ソプラノのソ#のある場合とない場合の比較、ラとソの間にソ#が1音入ると天上の音楽になり神秘的な響きになる…という解説と転調が4回あり前半はニ単調、後半はニ長調、中間のどちらでもない和音が転調を滑らかに行わせていると解説がありました。モーツァルトの偉大さを感じた30分でした。  


2015年09月06日 Posted by プラネマン at 22:49Comments(0)NHK らららクラシック

アモーレニッポン/プッチーニ歌曲「蝶々夫人」/NHK 、らららクラシック

少し時間が過ぎましたが8月29日にNHK、Eテレで放送されたらららクラシックを見ました。毎回クラシック音楽の名曲を1曲ピックアップして放送しますが今回はプッチーニの歌曲「蝶々夫人」でした。


明治の時代、没落した武家の娘とアメリカ軍人の恋物語、アメリカ軍人は故郷に恋人がいましたが日本で蝶々夫人と結婚しました。軍人がアメリカに帰り3年、生まれた子と帰りを待ちアリア「ある晴れた日」を歌います。アメリカ軍人は子供を引き取りに日本にきますが蝶々夫人は自ら命を絶つ話でした。


プッチーニが活躍した時代ジャポニズムという日本を題材にした芸術作品がブームになりプッチーニは蝶々夫人を見て自分を信じ続け貫く気持ちに動かされました。


プッチーニは日本に関する資料を集め研究して1903年に歌劇「蝶々夫人」を発表しました。しかし初演は大失敗でした。プッチーニが描きたかった愛と死が見えにくくなっていたので改作をして最後のアリアを修正、3度の改作の末に愛と死のオペラ化に成功しました。


プッチーニは日本を真剣に研究して「お江戸日本橋」「さくら」「君が代」が登場しました。


曲調の解説は上手くメモできませんでしたが現代のように情報が入り難い時代に研究熱心で素晴らしいと思いました。クラシック音楽の深さを感じた30分でした。  


2015年09月06日 Posted by プラネマン at 21:50Comments(0)NHK らららクラシック

恋はまぼろし/ベルリオーズの幻想交響曲/NHK らららクラシック

少し時間が過ぎましたが8月22日にNHK、Eテレで放送されたらららクラシックを見ました。毎回クラシック音楽の名曲を1曲ピックアップする番組ですがベルリオーズの幻想交響曲でした。毎回クラシック音楽ファンのゲストが出演しますが今回はタレントのつるの剛士さんでした。


番組は3つのテーマによって進行しました。最初のテーマは幻想の正体でした。

1830年にベルリオーズは幻想交響曲を作曲しましたが歌詞のない交響曲でストーリーを作る新しい試みでした。曲は5つの構成になっています。

1、夢と情熱、芸術家の男が熱烈な恋をする
2、舞踏会、彼女と舞踏会で再会する、
3、野の風景、夏の野で彼女を思い恋の不安に怯える
4、処刑台への行進、アヘンに溺れ幻想を見て彼女を殺す
5、ワルプスギスの夜の夢、死後魔女の夜会と下品な彼女を描く
ベルリオーズは当時ベストセラーだったアヘンの本を参考にしたそうです。


第2のテーマは大失恋でシンフォニー

ベルリオーズは27歳の時1827年にパリに来たシェークスピアを観賞、ヒロイン、ハリエットに一目惚れしました。彼女の出身地のアイルランド風の曲を作ったり向かいのアパートから彼女を眺めたりしましたが1度も話すことなく失恋しました。


2年後失恋を作曲に生かそうとベートーベンの交響曲田園を参考に作曲しました。初演は大成功である日ハリエットがコンサート会場に現れ自分のために曲を作ったことに感激してその後結婚しました。数年後別居したそうですが籍は抜かなかったそうです。


固定楽想…その曲が流れることで登場人物が特定できる…
例、スターウォーズのダース・ベイダー、ゴジラ等…

この曲での彼女の固定楽想…覚えにくい、つかみどころがない…


第1楽章…彼女と出会う場面の音楽…残り香、シャンプーのイメージ、

第2楽章…華やかな舞踏会で彼女を見たいが人がいるのでチラチラ見るイメージ、

第5楽章…魔女の宴…クラリネットの音が壊れたおもちゃのようなイメージを与える…等解説があり第4楽章が演奏されました。

歌詞がないのに曲だけでイメージを膨らませすごいと思いました。クラシック音楽の深さを感じた30分でした。  


2015年09月06日 Posted by プラネマン at 21:23Comments(0)NHK らららクラシック

クラシック徹底比較/ヴェルディ対ワグナー/NHK 、らららクラシック

先週の土曜日8月8日にNHK、Eテレで放送された♪らららクラシックという番組をみました。普段は毎回1曲クラシック音楽の名曲を特集しますが今回は夏休み企画第2弾としてクラシック徹底比較/ヴェルディ対ワグナーが放送されました。毎回クラシックファンのゲストが登場しますが今回はミッツマングローブさんが登場しました。


共に1813年生まれでオペラ界の巨匠として活躍した2人でした。ヴェルディはイタリア出身、実家は宿屋と居酒屋を営みワグナーはドイツ出身、公務員の家に生まれました。


比較1、パトロン、
ワグナーのパトロンはバイエルン国王でローエングリンを見て感激、豪華な邸宅や破格の年金を貰い国費で芸術活動をしていました。
対するヴェルディは音楽愛好家の卸し問屋の主人がパトロンでした。取引のあったヴェルディの自宅に行った時に演奏していたヴェルディの才能を見いだし父親を説得しました。ワグナーは国費に対してヴェルディは身近な支援者で対照的な2人でした。


ヴェルディは椿姫、リゴレット、アイーダ等歌でドラマを表したのに対してワグナーはローエングリンやワルキューレが有名で神々の祈りを表しアメリカのSF作品に通じるものがあるといいオーケストラでドラマを表現したと解説がありました。


比較2、お金について
ヴェルディは就活に失敗、お金に対してシビアで当時の作曲家は作品を発表するとその時1度だけしか収入になりませんでしたがヴェルディは著作権などのシステムを作りビジネスマンに近い考えでした。


対するヴェルディは浪費家であり貴族の年収分を使ってしまうこともあったそうですが作品のスケールも壮大で15時間の大作を作りました。それを上演するにあたり舞台の下にオーケストラの場所を置く専門ホールを作らせました。現代に通じるビジネスの基盤を作ったヴェルディ、専門ホールには世界中のワグナーファンが訪れそれぞれが違った形で後世に影響を残しました。


最後にヴェルディとワグナーのそれぞれの専門家同士が相手についてどう思ったか解説がありました。僕はオペラに疎くヴェルディやワグナーについて良く分からず消化しきれず申し訳ありませんが宇多田ヒカルさんと浜崎あゆみさんについての比較、松田聖子さんと中森明菜さんの比較でゲストのミッツマングローブさんが解説してくれました。


中森明菜さんはデビュー前から松田聖子さんのファンで松田聖子さんに会った時その話をしても松田聖子さんは気にかけなかった…と片方が無視したことを語ってくれました。


ワグナーの妻の日記にワグナーがピアノを弾いた時にこれはヴェルディ風と言って演奏したと書いてあり意識していたのではないか…と解説がありました。表現力と理解力がなく上手く伝わりませんがクラシック音楽の深さが伝わる素晴らしい番組でした。  


2015年08月13日 Posted by プラネマン at 20:56Comments(0)NHK らららクラシック

黒船が運んできたメロディ/日本人が西洋音楽に触れた瞬間/NHK 、らららクラシック

僕は40代半ばからクラシック音楽に興味を持つようになり3月でコンサート観賞200回観賞、らららクラシックを100回みました。その後もらららクラシックを見ていましたがブログアップする機会を逃し内容がゴッチャになり分からなくなりしばらくお休みしていました。8月から心新たにらららクラシックを楽しんでいきたいと思いました。

らららクラシックは通常クラシックの名曲を1曲ピックアップして特集しますが今回は夏休み企画としてクラシック音楽と歴史との関わりについて探る企画の放送がありました。

第1回目の放送は1853年ペリー率いる黒船が来た時にどんな音楽が来たのか?という特集でした。

最初のテーマは上陸ペリーの音楽隊でした。

司会の加羽沢美濃さんがスタジオを飛び出してペリー公園に行きました。ペリー艦隊では300人が上陸した…とありましたが40人の軍楽隊員が含まれ当時を描いた絵には楽器を持った人が描かれていたそうです。

10代の若い鼓笛隊の人も上陸してアルプス一万尺、アメリカでいうヤンキー、トゥートゥルが演奏されたという記録がありました。
1854年ペリー2度目の上陸を調べるために加羽沢美濃さんは開港資料館に行きました。ペリーは船の甲板で幕府の要人を招きフォスターの曲を演奏して白人が黒人の真似をするパフォーマンス、ミンストレルショーを観賞したと記録にありました。


幕府の要人の中には感激してペリーに抱きつき肩章がダメになった…というエピソードがありましたがアルプス一万尺やフォスターを番組で扱うクラシック音楽と言えるのか?疑問が出ました。


第2のテーマは1853年の東西音楽比較でした。


ペリーがやって来た1853年にヨーロッパではどんな音楽が流行っていたのか紹介がありました。

当時はヴェルディの椿姫が初演、リストがハンガリー狂詩曲を19作品中15作品1853年に作曲したと解説がありました。

日本では歌舞伎、端歌が流行、鎖国故に独自の文化が開花した…と解説がありました。


視聴者の参加企画で8月は涼しくなるクラシックというテーマでアンケートがありました。

ヘンデル、水上の音楽、
サン・サーンス、動物の謝肉祭、水族館等の紹介がありました。


最後に加羽沢美濃さんは元町商店街に行きました。現在は普通のビルですが黒船来航時には増徳院というお寺がありました。

1854年に当時24歳だった若き兵士が亡くなりました。その時にヘンデルのオラトリオ、サウルという曲が葬送曲として港から増徳院まで200メートルほど演奏されました。


当時の絵から復元してみました。ファイフという横笛が演奏され高い音が出る楽器だといわれていました。絵画のマネの笛を吹く少年に描かれていた楽器になるそうです。

スネアという部材が使われた打楽器が演奏されました。ファイフとスネアドラムの2つの楽器の演奏でしたがこれが日本で初めて演奏されたらららクラシック流のクラシック曲でした。

増徳院に葬られた兵士は階級が低かったので2人しか演奏がなかったですがサウルを葬送曲に使った人はリンカーン氏やイギリスのチャールズ氏など大物政治家が多く欧米では有名な曲でした。


日本ではその後、サウルの葬送曲を見ていた人の間でスネアドラムが流行りブラスバンドの源流になりクラシック音楽が根付いていく要因になりました。

亡くなった兵士には失礼ですがもしも兵士が亡くならずサウルの葬送曲を日本人が見なければクラシック音楽は根付かなかった可能性があり加羽沢美濃さんはもしかしたら違った仕事をしていたかもしれない…と語っていました。若き兵士の死が日本のクラシック界に多大な影響を与え歴史や音楽は奥が深いと思いました。

関係者の皆様素晴らしい番組をありがとうございました。これからもらららクラシックに期待しています。  


2015年08月03日 Posted by プラネマン at 00:06Comments(0)NHK らららクラシック