フィリピン襲撃、スーパー台風の脅威、

一昨日11月18日にNHKで放送されたクローズアップ現代を見ました。

今回はフィリピンを襲い多大な被害をもたらした台風についての特集でした。

今月初めにフィリピンを襲った台風は最大瞬間風速が90メートル、風に飛ばされた木材はコンクリートの壁をぶち抜く威力があったといいます。


今回の台風はフィリピンのレイテ島のタクロバンという場所に多大な被害を与えましたが家ごと流された人もいました。

インタビューを受けた女性は当初家を補強しておけば大丈夫だと思っていましたが11月8日午前10時頃突然に屋根が吹き飛び表に出ると強烈な風と雨だった…と話していました。


車に逃げ込みましたが強風で飛んできた木材が窓ガラスを破り子供が大ケガをしました。しかしこの女性は大声で泣き神に祈るしか出来なかったそうです。


風速70メートルで木材を飛ばす実験をしてみました。木材は厚さ5ミリのコンクリートの壁をぶち抜きました。

今回の台風は風速90メートルといわれましたが90メートルでは再現出来ないので70メートルで実験しました。実際はこの実験より飛んできた木材は被害を与えたと思われます。


この女性の家は海から1キロ離れていましたが高潮が押し寄せ車の中に海水が入り近くの木にしがみついて難を逃れたと話していました。


高潮の高さは4メートルになったといい段波という現状がおきて一旦水位が下がったところに高潮が襲い段差があった分被害が大きくなったそうです。


台風がフィリピンを通過した時は海水の水温が29度あり勢力が衰えず直撃しました。


近年温暖化が進み日本にも今回と同規模の台風が襲撃する可能性があると解説がありました。


2076年の予想では日本付近の海水温度は24〜25度になり現在のフィリピンの海水温度に近くなります。今回襲ってきたスーパー台風と同じ規模の台風が発生する可能性があります。


その時に襲ってくる台風をCGで再現しました。

最大瞬間風速100メートルを超え風速50メートルの風が1時間以上吹き三メートルの高潮が発生、7600人死亡、80万人が孤立…


利根川、荒川が決壊、流域の街を襲い場所によっては2週間水が引かず…

地下鉄の駅は97の駅が浸水…と予想されています。

ハード面での補強は時間的にも財政的にも間に合わないので情報でしか命を救えない時代が来るそうです。

自然災害の被害が珍しくなくなってきた中でこのようなシュミレーションが当たらない事を願うばかりです。  


2013年11月20日 Posted by プラネマン at 23:21Comments(0)時事、社会問題のテレビ

劇場型の投資詐欺、狙われる老後マネー、NHK クローズアップ現代

一昨日11月13日にNHKで放送されたクローズアップ現代という番組を見ました。

今回は高齢者を騙す劇場型投資詐欺についてでした。

投資詐欺で騙された被害者は3年間で18倍に増えて186億円になりオレオレ詐欺を上回る被害額になりました。劇場型といい複数の加害者で騙しにかかるのが特長だと言っていました。


投資詐欺の平均被害額は993万円、オレオレ詐欺の平均被害額343万円をはるかに上回る被害額になります。


被害者の9割が60代〜70代で都内で2000万円騙された70代被害者の例を放送していました。


被害者のもとに一冊のパンフレットが送られてきました。

太陽光の儲け話で地域限定500人という事でした。

大手証券会社を名乗る男から電話がありました。その男は将来性を力説、リスクがない事を強調しました。

別の大手証券会社からも電話があり前に電話があった会社より高いお金で引き取る…と話していました。

大手証券会社からの電話攻勢で心が動き2000万円分の社債を購入しました。5日後に社債が送られてきましたがトンズラされました。

イラク復興やIPS細胞など一般の話から入ってくるパターンが多いそうです。


被害回復型詐欺が増えているそうです。

1900万円の詐欺にあった例が紹介されました。


20年前に失効した会員権が公的機関で返金されるという電話がありました。

しかし申し込み殺到で締め切られ200万円で別の会社の会員権を買い転売するように言われました。

妻の介護でお金が必要だったために相手を信じて1600万円分買いましたが騙されたと知りました。


その後弁護士を名乗る男から被害額を取り戻してあげると電話があり300万円払い合計1900万円騙されました。


多数の犯人がグルになっている劇場型というスタイルが出来ていました。

東京巣鴨で高齢者に詐欺師の声を聞いてもらいましたが声の主はネクタイをした誠実な男をイメージする人がほとんどで声から騙されてしまう事がわかりました。

消費者庁は実験として600世帯の高齢者に月に一度電話をさせるコミュニケーションを始めました。


僕は若い頃大学受験を志し東京で浪人生活をしましたが失敗、将来を悲観して引きこもりになった事がありました。

人と何ヵ月も話をしない日々が続きましたが新聞の勧誘でも人が来ると嬉しくなり新聞を契約、3誌購読していた事もありました。


老人も寂しく話相手になってくれる人には相手に喜んで欲しくて買ってしまう人もいると思います。出来るだけお年寄りと話をして未然に防ぐ事も大事だと思いました。


せっせと貯めたお金を騙されるのは気の毒だと思います。詐欺被害がなくなる事を願っています。
  


2013年11月15日 Posted by プラネマン at 06:25Comments(0)時事、社会問題のテレビ

深刻化するストーカー被害、危険をどう見抜くか?NHK クローズアップ現代

一昨日10月22日にNHKで放送されたクローズアップ現代を見ました。

深刻化するストーカー被害、危険をどう見抜くか?というテーマでした。


最近三鷹市で起きたストーカー事件の検証から番組は始まりました。

事件当日両親と被害者が三鷹警察署に相談に行きました。その数時間後ストーカー被害にあいました。

ストーカー被害の相談に応じるNPOは犯人から送られたメッセージに「俺は死ぬ」というメッセージを確認しました。そこに相手を苦しめて振り向かせようとしている事を指摘しました。

そのNPOは800件のケースからリスク=話し合いで解決出来るレベル、デンジャー=1人では解決出来ないレベル、ボイズン=直ちに避難が必要なレベルに分けました。

今回の加害者は着信拒否を受けた4ヶ月の間に京都に住んでいた加害者が2度に渡り被害者の自宅近くに現れデンジャーのレベルになっていました。

警察に相談した時点ではボイズンで直ちに避難が必要なレベルでしたが警察は家に帰しました。

最終局面だという認識が警察に欲しかった…とNPOでは話していました。


ここで別のストーカー殺人事件で妹が殺された兄がインタビューを受けていました。

兄は妹からストーカーの相談を受けた時嫌がらせを受けている認識でした。被害者はストーカーの経験値がないので警察が誘導して欲しかった…と答えていました。


兵庫県警の取り組みが紹介されました。

14年前にストーカー殺人事件がありました。20歳の被害者から相談がありましたが防ぎきれませんでした。

過去の相談の事例を分析、44の項目をチェックしてストーカーチェック表を作りました。

同性の警官が話を聞き近況確認の電話を小まめにかけるようにしました。


県警ではストーカー、DV対策室を作りチェックシートをさらに分析、気になる点をさらに確認しました。


アメリカの事例で24年前に女優がストーカー殺人事件にあいました。それから本格的に取り組みました。
シアトルの事例で周囲が連携して被害者を守り学校や職場が警察や支援団体に連絡、シアトルでは15年ストーカー殺人事件がないそうです。


三鷹市の場合親と一緒だったので本当の事を話せなかった…ストーカーは命に関わるので友達など共通認識を持つのが大切だと締めくくられました。


1999年頃にもストーカー殺人事件があり警察が後手に回った事があった記憶があります。三鷹市の悲劇が起きないように警察関係者の努力を期待したいと思います。  


2013年10月24日 Posted by プラネマン at 12:42Comments(0)時事、社会問題のテレビ

氾濫する土下座、NHK クローズアップ現代

昨日10月8日にNHKで放送されたクローズアップ現代を見ました。

今回のテーマは「土下座」でした。

江戸時代に土下座とは参勤交代に際して身分の低い人々が敬意を示す意味で始まった…と解説がありました。

土下座が謝罪の意味になったのは戦後からで1974年に辞書に土下座は謝罪の意味で使われる…と書き加えられました。


土下座についてアンケートをとると8割は否定的と回答がありました。


ドラマ半沢直樹で第7話の土下座をさせられる場面で視聴率34・5%、最終回で土下座させる場面で視聴率が46・2%あったそうです。

演出家に聞くと勝ち負けをはっきりさせるために土下座を多様させたそうですがなぜ土下座が受けたのかは分からないそうです。

プチ鹿島氏は土下座=公開処刑論を説いていました。

1996年に薬害エイズ問題で土下座謝罪があり初めて公の場で土下座が記録されました。

ここ数年土下座で謝罪する場面を目にするようになりましたが自己責任、成果主義が浸透して捌け口を求めている…土下座を見て溜飲を下げているのではないか…という意見が聞かれました。


労働問題のNPOでは社員が上司やお客に対して土下座させる苦情が増えているそうです。

ある運送会社に勤めるサラリーマンはフォークリフトで商品に傷をつけた…という理由で土下座を強制させられました。

その社員は嫌だと反発しようと思いましたが子供を養う事が頭に浮かびプライドよりも家族を養う事を選び土下座を受け入れたそうです。


鉄道会社に勤めるサラリーマンは不正乗車した客を摘発したところ逆ギレされて鉄道員を真冬に20分以上土下座させた…と答えていました。謝る事がサービスの1つになっている…と嘆いていました。


土下座をネットで流した事件、

土下座を風刺した映画の紹介、

企業の危機管理、謝罪のマニュアル化で実際に企業が謝罪会見をシュミレーションで行っている場面が放送されました。


初めて公の場で謝罪があったのは1996年の薬害エイズ問題だとありましたがその前の年には阪神淡路大震災、オウム真理教事件、ウィンドウズ95発売で人災、天災、コンピューター時代の幕開けで社会の仕組みが変わった事について解説がありました。


江戸時代では切腹がありましたが本来は心底からのお詫びを目的としていましたが周囲からの強要になってきた…と解説がありました。

1995年に懲罰の厳罰化が進みそれも土下座が増えた要因ではないか…と解説がありました。


最近クレーマーが衣料店に難癖をつけて土下座の強要がありました。労働者の僕としては理不尽さに心が痛みましたが犯人が逮捕されて良かったと思いました。

土下座はするにしてもされるにしても嫌なもので関わりたくないな…と思いました。土下座の無い平等で風通しの良い世の中になって欲しいと思いました。  


2013年10月09日 Posted by プラネマン at 14:44Comments(0)時事、社会問題のテレビ

貧困拡大社会 家計指導で貧困救済

少し時間が過ぎましたが1月28日にNHK、Eテレビで放送されたハートネットテレビ「貧困拡大社会 家計指導で貧困を救済」を見ました。


偶然テレビをつけたらこの番組が放送していました。ゲストに長野県出身の経済ジャーナリストの荻原博子さんや年越し派遣村の関係者だった湯浅誠さんが出演しました。


今回は福岡県で活動するグリーンコープさんの特集でした。グリーンコープさんは生活保護の手前のセーフティネットとして活動していて貧困関係の相談や当面の生活費の貸し出しをしているそうです。

グリーンコープさんは相談者にお金を貸す事がありますが貸し倒れが少なく金利9%に貸し倒れ率は1%未満だそうです。家計簿をつけさせお金の管理を徹底させているようですが今回の放送ではグリーンコープさんに相談に来た24才の男性について特集がありました。この男性は3年前に学費を払えず大学を中退、以後就職が出来ずバイトを転々としていたようです。生活費をまかなうためにサラ金から借金が24万円、携帯電話料金の未払金があるそうです。

この男性の就活をしていましたが初任給が23万円の会社と面接が決ったそうです。グリーンコープさんは調査の結果この会社は労働条件が悪いブラック企業で勤めてもやめてしまっては意味がないのでこの会社に勤めるならお金は貸せない‥という話になりました。男性はよく考えた末内定をもらいましたが取り止めにしたそうです。


僕も14年ほど前に新卒で10年勤めた会社を辞めて就活しましたが30社ほど受けてやっと今の会社に決った事を思い出しました。あの頃より今の方が雇用条件は悪くなっていると思います。昔なら多少出来が悪くても大工とか寿司職人など職人で生きていかれましたがすっかり世の中は変わってしまったな‥と思いました。昔の自分を見ているようで心が痛みましたが45才の僕が失業したらもっと悲惨だな‥と思いました。

他に家電量販店で契約社員として働いていた女性がパニック障害になりその女性の就活のお手伝いを放送していました。グリーンコープさんは衣類のリサイクルセンターを経営していてこの女性のような方やホームレスやアル中などの方の社会復帰のお手伝いをしている場面が放送されました。

30分枠だったのであっという間に終わってしまいましたが行政では手の届かない分野を支援しているグリーンコープさんには好感が持てました。


いつこのような状況になっても不思議ではない現代社会を思うと他人事とは思えず見入ってしまった番組でした。  


2013年02月02日 Posted by プラネマン at 23:53Comments(0)時事、社会問題のテレビ