実録、連合赤軍 出演の俳優達

去年の今頃は北京オリンピックで盛り上がっていました。

その頃長野ロキシーさんではドラゴンキングダム、カンフーダンク、カンフーパンダのカンフーシリーズ、パンダフルライフ、パンダコパンダ、カンフーパンダのパンダシリーズが上映されてました。〈ちなみにパンダシリーズ3作品すべて見るとパンダグッズがもらえ僕はパンダの刺繍の入ったハンカチをもらいました。〉

パンダシリーズ、カンフーシリーズとは別の流れで実録連合赤軍、あさま山荘への道程、が上映されていました。

あさま山荘事件があった時僕はまだ5才、事件について何も覚えていないし今まで話題にもなった事がありません。

小泉元首相が役所広司さんが主演した突入せよ!あさま山荘事件を素晴らしい映画と褒めたのを知り旧長野東映に見に行きました。

県警と警視庁の縄張り争いが醜いと思った以外は犯人側の主張とか時代背景が全く解らず期待して見に行ったのにがっかりした覚えしかなかったです。

それから連合赤軍の事はすっかり忘れていてロキシーさんで上映が決まっても突入せよ!の二番煎じくらいにしか思っていませんでした。

実録連合赤軍は全体で3部に分かれていて第1部は事件があった時代背景の紹介、古いフィルムとともに東大の事件や学生運動の歴史の説明があり、僕が生まれた昭和42年頃はたとえ犯罪行為といえ若者達はこんなに熱かったのか?とスクリーンに釘付けになってしまいました。

第2部は若者達が連合赤軍を作って行く過程とおぞましい総括というリンチがあった榛名ベースの再現です。

第3部はあさま山荘に籠城した再現になります。若松監督は山荘での籠城の再現に自分の別荘を使い壊してしまったそうです。


3時間の長編映画ですが熱さにグイグイと引っ張られる感じで一度も時計を見ることもなくスクリーンにのめりこんでいきました。二番煎じどころか連合赤軍事件とは何だったのか?を問い掛ける熱い作品で見てよかった作品でした。



俳優達は坂井真紀さん以外はほとんど無名で初めて聞く人ばかりでしたが1970年代の若者を見事に演じていました。


俳優が無名だったから連合赤軍の若者と演じた俳優が重なってしまいます。

出演した俳優の中で印象に残っているのは榛名ベースでリンチで死亡した遠山さんを演じた坂井真紀さん。総括というリンチで可哀想な死に方をしてしまいますが死ぬ間際に重信房子との学生運動のシーンが脳裏をよぎり目頭が熱くなりました。


重信房子役を演じた伴杏里さんも坂井真紀さんに匹敵するほどの美人で黒髪のロングヘアーが素敵でした。

榛名ベースから活動家が逃げてあさま山荘に籠城するグループと街に逃げるグループに別れますが街に逃げるグループは捕まってしまいます。寺林真樹江役の神津千恵さんの最後に見せた驚いたような顔が印象的で実在した寺林真樹江さんも演じた神津千恵さんも幸せになって欲しいと思いました。

出演した俳優達も実在した活動家を演じたのも何かの縁だと思います。演じた役柄を演技のコヤシにして欲しいと思い役者として成長する事で演じられた活動家も少しは浮かばれるのではないかと思いました。


実録連合赤軍に出演後、坂井真紀さんはノン子36才に出演新しい境地を開きました。

伴杏里さんは砂時計、山のあなた徳市の恋、余命1ヶ月の花嫁などに出演したそうです。

他の俳優の方も3年後、5年後の活躍を楽しみにしています。
  


2009年08月20日 Posted by プラネマン at 04:39Comments(0)長野ロキシーさん上映映画