信州大学交響楽団定期演奏会

昨日5月15日ホクト文化会館に信州大学の交響楽団の定期演奏会に行ってきました。信州大学交響楽団さんは毎年2回長野市と松本市で定期演奏会を開催しているそうです。スタートは昭和38年医学部音楽研究会として5名で発足し今年で50年の節目の年になり今回の定期演奏会で85回となる伝統ある交響楽団だそうです。


今回の演奏会では全部で3曲演奏され最初はボロディンの「イゴーリ公」序曲でした。

ボロディンは1833年生まれでピアノ、フルート、チェロ等の教育を受けながらも化学に興味を持ち医学大学の薬学部に入学したそうです。医学大学の教授として多大な業績をあげ多忙な日々を送る中でわずかな余暇を作曲に充てていたそうで作曲数は少なく自ら日曜日の作曲家と呼んでいたそうです。


今回演奏されたイゴーリ公は中世ロシアの「イゴーリ軍記」を題材に主人公のイゴーリ公の勇壮な戦いを描いたそうです。今回演奏された曲は演奏される機会は少ないそうですが完成度の高さや聞き終わった後の余韻が素晴らしく埋もれそうな名曲を発掘、演奏してくれた主催者の方に感謝しています。



2曲目バンクーバーオリンピックのフィギアスケートで有名になったハチャトリアンの仮面舞踏会です。5曲の組曲が演奏されましたが夜想曲のバイオリンのシーンとロマンスの部分が良かったです。



最後にシューマンの交響曲「春」が演奏されました。シューマンは4つの交響曲を残しているそうですが演奏される機会はあまりないそうです。今年生誕200年をむかえるそうでこの時期にシューマンを演奏してもらいクラッシックファンとしては嬉しく思います。全部で4章からなり休息後の後半はこの曲のみで聞きごたえがありました。



アンコールでヨハンストラウス2世のトリッチ、トラッチ、ホルメとヨハンストラウスのラリッキー行進曲が演奏されました。


ラリッキー行進曲では団長が着替え客席と一体になり盛り上がり楽しい一時を過ごせました。指揮の桜井優徳氏も汗を拭く場面もあり客席まで熱意が伝わってきて素晴らしかったです。


信州大学交響楽団さんは大学に入ってから楽器に初めて触れる団員がいたりタコ足大学で合同練習の機会も限られると思いますがそれでもしっかりとまとまるのは団員の音楽に対する情熱や50年の歴史の持ついい伝統や音楽を通じて得た友情等があると思い他の楽団と違う雰囲気を感じ会場に行って良かったと思います。

もう一度学生時代に戻れるなら交響楽団に入ってみんなと共有する達成感とかを味わってみたいなーと思いながら会場を後にしました。

日曜日の作曲家ボロディンが今回の一番の掘り出し物でもしも来場しなければボロディンを一生知らなかったかと思いクラッシックファンとしてはいい作曲家を演奏してもらい感謝しています。ショパンほど騒がれませんがシューマンも今年生誕200年である事を知りよい事を教えてもらいました。仮面舞踏会も有名な部分だけでなく知らないパーツを演奏してもらい良かったです。選曲もよく会場に行って良かったと思いました。


団員の皆様お疲れ様でした。団員の皆様はこれからも音楽に勉学にキャンパスライフに素晴らしい学生生活を送る事を願っています。

次回は5月23日松本文化会館での公演があり、第86回の定期演奏会は11月21日ホクト文化会館で11月27日松本文化会館であるそうです。都合がついたら行ってみたいと思います。
  


2010年05月16日 Posted by プラネマン at 08:33Comments(0)コンサート