クラリネットとサックスの演奏会

昨日12月22日ホクト文化ホールで開催された「クラリネットとサクソフォンによる演奏会」に行ってきました。

出演者は昭和音大を卒業して音楽教室講師をしているクラリネット演奏者の川合大地さん、上田高校卒で武蔵野音大在学中のクラリネット演奏者の三井崇裕さん、屋代高校卒で昭和音大在学中のサクソフォン演奏者の由井平太さん、神奈川県出身で昭和音大卒業後結婚を機に長野に拠点を移し活動するピアノの雨宮千寿さんの4人で演奏されました。川合大地さんはヤングクラリネットッティストコンクール入賞、三井崇裕さんは日本アンサンブルコンクールにて優秀演奏者賞受賞、由井平太さんは昭和音大給費生と若手実力派の演奏が楽しみでした。


3曲目のエディソン、デニゾフの「ソナタ」から聞きました。ロシアを代表するデニゾフは音楽と平行して一般大学で数学を学んだそうです。パンフレットにあるように難解なリズムと激しい音の跳躍がある難曲を三井崇裕さんがクラリネット独奏で奏でていました。

続いてサクソフォンの由井平太さんとピアノの雨宮千寿さんによりジュール、ドゥメルスマンの「ファンタジー」が演奏されました。個人的にはこの日一番気に入った幻想的な曲でした。

前半の最後にモーツァルトの「5つのディベルティメント」が演奏されました。オーボエ、クラリネット、ファゴットの三重奏のために作曲された曲をクラリネット3本用に書かれた譜面をさらに一番パートをソプラノサクソフォンに置き換えて演奏されました。モーツァルトの華やかな世界を満喫できました。


後半はヴィヴァルディの合奏協奏曲四季より「冬」が演奏されました。普通の演奏会と違いこの曲は山ノ内町出身で国立音大で作曲を学ぶ山本哲也さんが編曲をして雨だれの音や吹雪の音を効率よく取り込んでいました。クラシックと現代音楽を見事に融合させていましたが本来は弦楽合奏やバイオリンのソロで演奏されるこの曲を管楽器で見事に演奏していました。


続いてテレビメドレーが4曲演奏され川合大地さんの作曲した「道化師の涙」が演奏されました。川合大地さんのオリジナル曲は素晴らしく作曲家としての実力も素晴らしかったです。映画で有名なゴッドファーザーのテーマ曲が演奏され川合大地さんがリードして演奏していましたが味わい深いものがありました。最後にこの時期に相応しいチャイコフスキーのくるみ割り人形が演奏されアンコールにくるみ割り人形の一部が演奏されました。


若手演奏家の情熱に満ちた素晴らしい演奏会でした。年末の慌しい中でしたが癒しや元気をもらった素晴らしい演奏会で会場まで足を運んでよかったと思いました。出演者の皆様素晴らしい演奏をありがとうございました。この日出演した方の益々の活躍を願っています。  


2011年12月23日 Posted by プラネマン at 10:30Comments(0)コンサート