月夜の室内楽演奏会 ソワレ2

先週の土曜日6月16日に松代文化ホールで開催された「ソワレ」に行ってきました。

ソワレとはフランス語で「夜会」という意味でこの演奏会は土曜日の夜、食後のリラックスした時間に重奏と若手演奏家達の魅力を静かに楽しむ事を目的とした大人向けの演奏会です。毎回メンバーが交代して楽器の種類も違いますが去年の12月に続き2度目の開催でした。


今回出場したのは長野市出身で国立音大出身で洗足学園音大大学院卒業のチェロの小島遼子さん、長野市出身で国立音大出身のピアノの青木千佳さん、岡山県出身で岡山大学教育学部芸術分野音楽専攻を卒業、洗足学園音大大学院卒業のサックスの須々木由子さんの3名が出場しました。


チェロの小島さんとピアノの青木さんは祖父が教員仲間母親が同じ音大で声楽とピアノを学んだそうで本人達も同じ音大に通っていたそうで深い縁というのはあるんだな‥と感じました。チェロの小島さんとサックスの須々木さんは同じ大学院で学んだそうです。

小島さんは中学の部活でバイオリン希望でしたが希望者が多く身体が大きかったのでチェロはどうか?と言われ学校に楽器があるから買わなくていい‥といわれチェロを始めたそうです。須々木さんも吹奏楽部の体験入部で先輩からサックスがいいのではないか?と言われサックスを始めたそうです。何気なく始めた楽器が生涯の道になるというのも興味深いと思います。


オープニングはドビュッシーの月の光です。この曲はソワレのテーマ曲でオープニングに必ず月の光を演奏するのがお約束になります。見事な3重奏でした。

続いてチェロの小島さんがソロでバッハの無伴奏チェロ組曲、プレリュードとアルマンドを演奏しました。続いて小島さんとピアノの青木さんがサンサーンスの動物の謝肉祭より白鳥が演奏されました。この曲は映画カルテットのクライマックスで演奏されその時の感動が甦ってくるようでした。

続いてサックスの須々木さんがソロでイベールの「物語より「金の亀を使う女」「白い小さなロバ」「机の下で」「水晶の籠」の4曲が演奏されました。イベールはドビュッシーの影響を強く受けているそうです。須々木さんの気迫が伝わってくる素晴らしい演奏でした。続いて須々木さんと青木さんでピアソラのリベルタンゴが演奏されました。ピアノとサックスという組み合わせは珍しく素晴らしい演奏でした。須々木さんと青木さんは小島さんを通じて知り合い初対面たったそうですがそんな事を感じさせない息のあった演奏でした。

最後にドビュッシーピアノ3重奏曲ト単調第1、4楽章が影響されアンコール曲一曲が演奏されました。一時間ちょっとの短い時間でしたがリラックス出来て癒されました。この演奏会の前に地元サッカーチームの試合を見に行きましたが腑甲斐ない試合をして敗戦、ストレスを感じましたがソワレに癒されました。この内容で入場料はワンコイン500円で場内ではワインやコーヒーの販売をしていて大人の雰囲気の演奏会でした。土曜日の夜のイベントとしてソワレが定着して欲しいと思います。この日出場した演奏家の皆様お疲れ様でした。皆様のこれからの活躍を願っています。  


2012年06月18日 Posted by プラネマン at 05:58Comments(0)コンサート