プラネマン便り☆

１２月６日にスポーツ専門チャンネルスカイＡで放送されたキックボクシングレベルスを見ました。この興行は９月１６日に行われたものでしたがその中で立嶋篤史選手対炎出丸選手の対戦がありました。


僕は若い頃僅か３戦ですがキックボクシングのリングに上がったことがありました。その時に団体は違いましたがカリスマキックボクサーとして活躍していたのが立嶋篤史選手でした。


入場シーンからオーラが凄く日本刀で相手を切りつけるパフォーマンスはド迫力がありました。


立嶋篤史選手は僕が習ったタイ人の選手にKO勝ちしましたがそれだけでも尊敬でき僕もフェザーで試合をしたので立嶋篤史選手には憧れていました。


最近立嶋篤史選手が現役であることを知り驚きました。そして息子さんもキックボクサーになり時代の流れを感じましたが中高年のかがみとして立嶋篤史選手の試合は見たいと思っていました。そしてテレビ放送されると知り楽しみでした。

立嶋篤史選手の戦績は４１勝２７KO３８敗６分け、キャリア８５戦の大ベテランです。対する炎出丸選手は２４勝５KO１９敗３分けの３２歳でした。この試合はムエタイルールで行われました。


立嶋篤史選手恒例の日本刀を振り回すパフォーマンスをしました。９０年代前半はそれだけで会場を釘付けにするカリスマ性がありワクワクしたものですが今回は何か滑稽に見え闘志や肉体のキレがなくて別人でした。


下半身がフラフラしているというか…軸が定まっていないというか…正直な感想で壊れている…と思いました。壊れた身体で昔の名前でお客を呼ぶのは寂しいな…と思いました。


僕のイメージでは同じ４０代の大月選手のような若手を寄せつけず世代交代をさせないぞ…という力強いイメージがありましたが大月選手とは対極の凄みがない…見せ物小屋にいるような嫌な気持ちになりました。

２ラウンドはカットされ３ラウンドから放送されました。炎出丸選手が膝とローキックで圧倒、立嶋篤史選手はバックハンドブローを出しましたがそれがダウンにとられ不運でしたが全盛期を知っているだけに落ちぶれた立嶋篤史選手を見るのがショッキングでした。

今年引退した中量級のエース佐藤選手も８０戦以上試合をしましたが最後はダメージの蓄積が目立ちました。立嶋篤史選手も佐藤選手と同じ位の試合数でしたがダメージの蓄積した伸びしろのない立嶋篤史選手が若手の噛ませ犬になっているのを見るのはオールドファンとしては切ないものがありました。


最後にインタビューがありまだまだ試合をしたいようなコメントをしていましたがもう止めて欲しいと思いました。


１０代の凄い選手がたくさん出て来た中で４３歳の立嶋篤史選手の居場所はリングの上になくもしも立嶋篤史選手がリングに上がり続け事故があったら若い芽の出てきたキックボクシング界に悪い影響が出る可能性があります。


立嶋篤史選手今までお疲れさまでした。立嶋篤史選手はこれからは指導者として培ったものをキックボクシング界に還元して欲しいと思いました。


カリスマキックボクサーの陰りと時の流れの非情さを感じた試合でした。