もんぜんまち劇場 お国と五平

「お国と五平」は谷崎潤一郎が1922年に発表、1949年に初めて歌舞伎で上演された作品で原作では池田友之丞が男だったのを女性が演じていました。
「ゴッドサウンド+スタジオエンド」さんは山梨県で結成され長野県を中心に活動しているそうで谷崎潤一郎や江戸川乱歩などの近代文芸作品をただ演じるだけでなくオリジナルの人形を使い作品をアレンジしています。
人形を使った卑猥な表現をする場面もありそれもご愛嬌だと思いました。ジュディオングの「魅せられて」を効率的に使ったのが印象的でした。役者と観客の距離が近くて演技者に話かけたりすればすべてが聞こえてしまうような距離で熱演され舞台に引き込まれてしまいました。役者と観客の一体感が新鮮で上演当日は大雪が降っていましたが外の天気と関係ない熱さで見に行って良かったと思いました。
会場は権堂の片隅にあるネオンホールさんでライブハウスを中心に小演劇や映画上映会、舞踏、朗読会などのフリースペースとして独自路線を目指す表現者が集う場所だそうです。
ネオンホールさんは来年2012年に20周年を迎えるそうですが僕も個人的には1992年に長野市に戻って来てから来年で20年になり僕が長野市での生活が始まった頃に活動を始めたのが親しみがもてました。ネオンホールさんにはこれからも独自の文化の発信を期待したいと思います。
もんぜんまち劇場は10ヵ所の内5ヵ所に行きましたが5ヵ所共に初めて行った場所で善光寺界隈の再発見が出来て有意義な時間を過ごせました。善光寺界隈の益々の発展と出演された皆様のさらなるご活躍を期待しています。