NAGANO映画祭  高校3年生

個人的には3回目となるNAGANO映画祭に行ってきました。朝方は強い雨が降り客足が心配でしたが午前中には止みました。


会場の長野ロキシーさんに着くと広場で音楽家の演奏会が行われ人集りが出来ていてお祭りムード一色でした。


高校3年生からの鑑賞でしたが会場に着くと年輩の方を中心に行列が出来ていて、昭和38年と今から46年前の作品で僕が生まれる前の作品でしたが行列を見ると多くの人に愛されていた作品だと感じました。


ヒロインの姿美千子さんは老舗の織物問屋の娘ですが頑固なおばあさんが仕切っていて堅苦しい日々を過ごしています。


姉の浜田ゆう子さんはそんな家がいやで恋人の下宿に家出してしまいます。その家出先が倉石功さんの家でした。携帯電話がない時代なので倉石功さんが浜田ゆう子さんと姿美千子さんの連絡役をする事になり、姿美千子さんと接しているうちに二人はお互いを意識するようになっていき…


同時進行で船木一夫さんは銀行の支店長の娘を好きですがついついと意地悪な事をしてしまいます。銀行の支店長の娘は先生に気があって…


去年の映画祭にゲスト出演した倉石功さんが舞台あいさつで高校3年生の話をした時、いつか上映したいという話になり今回の上映が決定たようです。


全然予備知識は無く船木一夫さんが主役と思っていたくらいでしたが、笑いありで46年前でも若さというか青春時代のエネルギーが伝わってくる作品で見終わった後清々しい気分になりました。


倉石功さんも船木一夫さんもまだデビュー間もなくセリフなどぎこちないところがありましたがそれも逆に魅力的でした。浜田ゆう子さんや名前は分からなかったですが銀行の支店長の娘役の女性も素晴らしかったです。


この映画の中で好きなシーンは船木一夫さん達がみんなでそろばんでリズムをとり合唱しているところで生徒同士の絆が今よりも深かった気がして羨ましかったです。


進学組のがり勉に対して、高校は大学進学の予備校じゃない!と言った事が強烈でした。 


僕はがり勉とは少し違いますが進学希望で学校行事をないがしろにしたり自分から同級生に距離を置いたりして遠くの大学進学ばかり夢見ていましたが高校時代しか出来ない事もあるのだとこの映画を見て強く感じ高校時代の過ごし方を間違えたような気がしました。

倉石功さんは長野日大高校の前身の長野中央高校の一期生でかつての同級生もたくさん応援にきていました。

倉石功さんは客席の一番後で高校3年生を見ていたそうですが目頭が熱くなってきたそうです。僕が多くを語らずとも数多くの映画、ドラマに出演してきた倉石功さんの思い入れを見ると年代に関係なくかつて高校3年生だった人の心に何かを訴えてくるものと思います。

倉石功さんは現在舞台を中心に活躍しているそうですがこれからの活躍を期待したいと思います。映画祭実行委員会の方は埋もれてしまいそうな名作を上映していただきありがとうございました。


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2009年11月15日 Posted byプラネマン at 08:35 │Comments(0)NAGANO映画祭

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