東日本大震災栄村復興支援演奏会

昨日8月14日ホクト文化ホールで開催された東日本大震災・栄村復興支援コンサート「TSUNAGARU」に行ってきました。


ホクト文化ホールの大、中、小ホールとロビーにも会場を作り4会場で長野に縁のある演奏家によりジャンルを超えたコンサートが開催され収益が東日本大震災・栄村の復興支援に使われるそうです。


午前中から行きたかったですが身体がバテ気味で昼からの鑑賞になりました。初めにピアノの水澤未来さんとソプラノの柳沢萌さんの演奏から鑑賞でした。水澤未来さんは8月11日にアンサンブルNOVAさんで演奏したばかりで多忙な中での演奏です。柳沢萌さんは2005年の高校野球長野県大会開会式で独唱した実績のある実力派です。


途中からの鑑賞でしたが川の流れのようにを素晴らしい歌唱力で歌いあげていました。最後に水澤未来さんがラフマニノフの楽興の時を演奏しましたが静から動への躍動感が素晴らしくこの曲を聞いただけでも入場料の元がとれた感じでした。

次に坂原美菜さん小井戸愛美さんのピアノの演奏を聞きました。去年のもんぜんまち音楽祭で二人の演奏を聞いて以来一年ぶりの鑑賞です。二人は先月真夏のベートーベンコンサートにゲスト出演、坂原さんはドイツ留学帰り、小井戸さんはラヴェルのコンサートを演奏したばかりと多忙なお二人の演奏です。


初めに坂原さんがベートーベンピアノソナタ第3番ハ長調OP2-3を演奏しました。ベートーベンの中でも明るい曲調で被災された方を元気づけたいそうですが想いが届きそうな素晴らしい曲でした。


小井戸さんはラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌを演奏しましたが月の光を浴びているような癒し系の曲でした。続いてラヴェルの水の戯れが演奏されました。ラヴェルが水をイメージして作曲したそうですが水は怖いというイメージを和らげてくれる名曲でした。3曲目にリストの愛の夢が演奏されました。誰でも一度は聞いた事はあると思いますが素晴らしい曲でした。


最後に二人の連弾がありチャイコフスキーのくるみ割り人形の4パートが演奏されました。僕が聞いた事のある曲がありそれが金平糖の踊りと聞いて初めて曲名を知り感動的でした。お二人のこれからの活躍が楽しみです。


続いて生田流箏の湯井麻里子さんと尺八の渡辺淳さんのお琴と尺八の調べに行ってきました。演奏時間帯他の3会場でも演奏会がありましたが渡辺淳さんは出身校が僕の卒業した専門学校の同じ系列の学校と知り親しみがもて尺八会場に行きました。


オープニングは宮城道雄さんの春の海でした。瀬戸内海をイメージした幻想的な曲でした。続いて尺八の独奏で堀井小二朗さんのひとみが演奏されました。映画24のひとみでこの曲が演奏される場面があったそうです。

箏による独奏もあり春の海の作曲者の宮城道雄さんのロンドンの夜の雨が演奏されました。宮城道雄さんがイギリスに演奏に行った時、その頃視力がなかったそうですがロンドンの雨を聞いて作曲したそうです。美しい音色でした。最後に風の歌が演奏されアンコールでいちこつという曲が演奏されました。中々聞く機会のない伝統芸能に魅せられた一時でした。


続いてアンサンブルNOVAさんと仙台フィルハーモニーのメンバーによる演奏会に行きました。アンサンブルNOVAさんは長野に縁のあるプロの演奏家のみで形成された楽団です。そこに現在仙台フィルハーモニーで活躍する長野県出身の演奏家の伊部祥子さん、安田和代さんが加わりました。


伊部祥子さんは屋代高校卒業で1月に開催された高校選抜オーケストラにゲスト出演しました。安田和代さんは須坂市出身で長野西高校卒業で長野縁の演奏家です。ヴィヴァルディの合奏協奏曲集調和の霊感から2曲演奏されました。プロの集団だけあり洗礼された音色でいつまでも聞いていたい気分でした。最後にパッヘルベルのカノンが演奏され仙台フィルハーモニーのゲストお二人に幼少の頃仙台で過ごした杉原桐子さんが加わり素晴らしい曲が演奏されました。


いろいろなジャンルのトップクラスの演奏が聞け至福の一時でしたが身体が2つ欲しかった感じでした。出演された演奏家の皆様のこれからの益々の活躍を願っています。  


2011年08月15日 Posted by プラネマン at 12:50Comments(0)コンサート