50年分の愛を抱えて会いに来た

ヒロインのソフィはコックの婚約者がいて婚約者はレストランを開業するにあたり慌しい日々を過ごしています。レストランが開業して忙しくなる前にソフィと婚約者はハネムーンを兼てイタリアに行きますがせっかくイタリアに来ても婚約者は仕事絡みでソフィは内心面白くありません。
120キロ離れた場所まで食材の買い出しに行こう‥と言い出した婚約者にソフィは残ると言い1人でヴェローナの観光に行きロミオとジュリエットのヒロインのジュリエットの生家に行きます。
そこには世界中から恋に悩む女性がやって来て恋の悩みを手紙に書いて綴っていきますがソフィは手紙を回収する女性を発見して後をつけてみます。彼女達はジュリエットの秘書として手紙の主に返事を書いているそうですが彼女達と意気投合したソフィは偶然50年前にジュリエット宛てに書かれた手紙を発見します。
興味を持ったソフィはこの手紙の主に返事を書きますが数日後クレアと名乗る老婦人と孫というイケメンがソフィの元に表れます。クレアはかつてイタリアで出会ったロレンツォと恋に落ちたけど貫けなかった事を手紙に書きジュリエット宛てに出しましたが思わず来た返事に背中を押されロレンツォに会って詫びたいとイタリアまで来たそうです。
ソフィの婚約者は食材の買い出しやオークションに忙しくソフィはクレアの初恋の相手捜しにについていきます。名前だけを頼りにロレンツォを探しますが全て人違いでした。クレアの初恋の人探しはどうなっていくのでしょうか‥
クレアは息子夫婦を事故で亡くし残された孫を我が子のように育ててきました。クレアは夫とも死別して孫と二人暮らしです。孫が現実主義者で劇中ソフィと孫がぶつかりますが孫の現実主義者も祖母を守りたいという祖母想いの裏返しだったりソフィとクレアの孫の本音のぶつかり合いなどやりとりに見所がありました。
クレアも手紙をもらっても終わった事と諦めたりイタリアに行くのをめんどくさく思えばそれで終わりだったので手紙を貰って踏み出したクレアに拍車を送りたいと思います。劇中ソフィがクレアに書いた手紙を読む場面がありますがホロリとくる内容でした。
一歩踏み出す事で変わって行くんだな‥と感じ何事にも前向きに行きたいと思いハッピーな気分で劇場を後にしました。恋の悩みのある人も無い人もジュリエットの世界を楽しんで欲しいと思います。