男女間で評価が違いそうな映画

長野ロキシーさんで公開中のブルーバレンタインを見てきました。

夫ディーンと妻シンディは結婚7年目、娘フランキーと3人暮らしです。シンディは努力家で長年の勉強の末に資格をとり病院で忙しく働いています。それに対してディーンは朝からビールを飲みながらペンキ塗りのような仕事をしています。お互いに不満はありますが口にしたら生活が壊れてしまう事も知っています。

ある日愛犬の死をきっかけに夫婦間に亀裂が入りそうになります。ディーンは子供を預け久々にラブホテルに行こうと誘います。しぶしぶ出掛けるシンディですが買い出しに行ったスーパーで1人の男性と会いました。その男性は実はフランキーの本当の父親で熱愛中はその事を知りながらディーンはシンディを受け入れました。その男性にディーンは激しく殴られた事もありましたがシンディはディーンにスーパーで誰に会ったと思う?と言いました。心穏やかでないディーンは‥

ディーンは朝からビールを飲みながらペンキ塗りの仕事をして呑気に過ごしているように見えますがそれに対してシンディは資格をとりバリバリ働いていて同僚の医者から告白されるほど輝いています。シンディから見ればディーンは情けなく見えるでしょうが娘フランキーはディーンに懐いているしディーンはフランキーの本当の父親でない事を思うと冷たくしすぎではないか?と個人的にはディーンに肩入れしました。


壊れそうな夫婦の現状と共に二人がラブラブだった頃の様子も同時に流れ何ともやりきれなさを感じます。ラブホテルでは二人が熱々だった頃聞いた歌を流して何とか改善を図ろうとするディーンが何とも痛々しいです。


不景気な時代が長くなると妻が夫より収入が多い夫婦も珍しくないと思いますがシンディもあからさまにディーンを見下していないか?と淋しく感じます。特にスーパーでフランキーの本当の父親に会った事など本人に言わなくてもいいと思うのですが‥夫婦仲が悪いと子供が不憫に思えました。この映画は男女間で見方が変わってくると思います。ラブラブカップルより秋風が吹いているカップルが必見だと思いますがヒロインのブロークバックマウンテンに出演したミッシェル、ウィリアムズが体重を増やし髪を抜きノーメイクで望んでいます。彼女はこの映画で本年度アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。専門家筋の評価も高いと思います。誰も見た事がないラブストーリーとコピーにありますが一味違った大人の映画だと思いました。  


2011年08月31日 Posted by プラネマン at 06:05Comments(2)長野ロキシーさん上映映画