市立博物館催し 川中島の戦い

この特別展は現実世界として展開してきた歴史が時間が経つにしたがい虚構をともない歴史ドラマ化するのに対して川中島の戦いの実像を復元するのでなく川中島の戦いがその後にどのようにドラマ化したのか焦点をあてたそうです。
まずは長野市立博物館さんが所有する武田信玄の自筆文書の解説がありました。現在確認されている武田信玄の自筆文書は6点しか残っていませんが長野市立博物館さんが所蔵する自筆文書はそのうちの1つだそうです。
文書の内容は「鳥屋(長野市七二会)の敵が増強され鬼無里に夜襲をかけてきたという情報があるが事実かどうか調査せよ‥」という内容だったそうです。
僕は中学卒業まで鬼無里にいたので戦国時代にすでに鬼無里という地名が出てきた事や武田信玄が鬼無里に注目した事があったのか‥と嬉しくなりました。
武田信玄、上杉謙信が英雄になるのは江戸時代になってからで歌舞伎などで川中島の戦いを取り上げられたり、川中島の戦いの書物が出たりした事が要因になっているそうです。大衆娯楽として川中島の戦いが親しまれると史実から離れてしまう反面もありますが当時の文化が形に残ったという一面もあり興味深い解説をしてもらいました。
川中島の戦いがゲームになったものが展示してあり郵便局が出したパズルや茶臼山とか海津城まで陣地になっている合戦ゲームは遊んでみたかったな‥と思いました。
学芸員さんの解説がなければ分からなかった事がたくさんあり雪の中を行った甲斐がありました。バブル期とはいえ川中島合戦の屏風が3億円で売れたとは凄い話だと思いました。
知的好奇心が満たされた1日でした。次回のギャラリートークは2月20日の2時からです。長野市立博物館さんの次の催し物に期待したいと思います。