長野市立博物館 学校資料展

長野市立博物館さんで公開中の企画展「学校資料展」に行ってきました。

今回の企画展は2012年に閉校する長野市立後町小学校に残った資料を中心に後町小学校のルーツの1876年に開校した朝陽学校から136年間の後町小学校の歴史を展示する企画展でした。


まず目についたのは木製の下駄箱と運動会で使われた金太郎と桃太郎の幟でした。70年以上前に作られた物で今では2代目の物が使われているそうです。


明治時代になると全国統一の教育制度が作られ明治9年に後町小学校の前進の第91番小学朝陽学校が開校されたそうです。


戦時下では剣道、相撲、薙刀などの武道訓練が奨められ強制参拝と行って後町小学校〜戸隠神社まで往復40キロを歩く授業があったそうです。チェックポイントがあり遅れた子は先に進めなかったそうです。


明治時代、大正7年、昭和2年の卒業写真が展示してありました。亡くなった僕の父親が昭和8年生まれだったので後町小学校の歴史の古さを感じます。


時代の流れとはいえ消えてしまうのは惜しい歴史の深さでした。長野市立博物館さんの一角にでも後町小学校に残った歴史的に価値のあるものを展示して市民の宝として残して欲しかったと思います。


写真は長野市立博物館さんの年間予定表から撮りました。歴史的に価値のある企画展をありがとうございました。長野市歴史や風土を利用した独特の企画展を期待しています。  


2012年11月21日 Posted by プラネマン at 23:10Comments(0)長野市立博物館の催し物

ネオンホール20 周年記念公演 邪宗門

すでに公開は終わってしまいましたが11月9日〜18日まで長野市権堂のネオンホールさんで公開していた邪宗門という演劇を見てきました。


この企画はネオンホールさんの創立20周年記念公演として行われました。奇数日と偶数日にそれぞれ別のグループが公演して10日間ぶっ続けで行われた公演でした。


僕は17日の土曜日の嵐組さんの公演に行ってきました。開演は8時でしたがすでに長い列が出来ていて関係者が交通整理をしていました。僕が場内に入ると雨が降った11月の肌寒い夜の気温とは別世界で熱気が充満していました。黒子の装束を着た人がパフォーマンスで踊っていましたが凄い気合いが伝わってきました。黒装束の役者の気合いと演劇が好きな観衆の期待が狭い場内でぶつかり合い凄い熱気で酸欠になるのではないか‥と心配になりました。


役者の唾や汗が見えるくらい近距離で芝居が見れるのがネオンホールさんの他の劇場やホールにない良さですが役者の皆様に引っ張られ公演時間の1時間40分が本当に短く感じました。

黒装束の役者のダンスパフォーマンスでは乱れる事なく全員で拳を頭上に突き上げた時の気合いと迫力は機械体操を見ているような正確さや美しさがありました。ギターを弾いていた女性の役者も良かったしプロの歌手が登場して卑猥な言葉を連発したのも小劇場の良さだったと思います。照明の演出も良く劇とライトの色がマッチしていたしレーザー光線のような照明を使い黒子が踊っている場面が印象的でした。


1時間40分の中に踊りあり音楽ありで飽きる事なく見れました。最後に役者が自己紹介と共に一言発言しましたが重みのある一言でした。最後に演出家の中沢清氏が邪宗門について解説してくれました。


邪宗門は1971年に公開され翌年パリで開催された演劇祭で賞を獲得したそうです。日本では渋谷公会堂に定員2千人の会場に3千人詰め込んだ伝説の邪宗門公演に中沢清氏も出演していたそうです。中沢清氏ら出演者が合宿をした時はボクシングの練習も取り入れ青タンを作りながら取り組んでいたと話していました。その流れを引く中沢清氏がプロデュースするのだから迫力があるはずだな‥と感じました。


僕はあまり理解力がないので正直芝居の内容は理解出来なかった箇所が多かったですが最後に大道具を壊して劇を社会に解放して観客に問いかけていたのが印象深かったです。


邪宗門でググッてみましたが劇の内容に触れたブログ類は少なかったですが筋書き云々より役者の熱さを通じてお前はどう生きるのか‥それを問われた気がして作品の知名度に関係なく今回の10日間の公演で邪宗門を見れた人は幸せな人だと思いました。


出演された役者の皆様気迫と魂のこもった素晴らしい劇をありがとうございました。役者の皆様のますますの活躍を願っています。また今回の企画をしてくれたネオンホールの関係者の皆様も素晴らしい企画をありがとうございました。ネオンホールさんもこれからも長野市周辺の演劇やライブなどの大衆文化をこれからも支えて欲しいと思います。ネオンホールさん20周年をステップにさらなる飛躍を願っています。  


2012年11月21日 Posted by プラネマン at 06:21Comments(0)観劇、舞台芸術