野口五郎さん 19時の街

http://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=XhQsVgSwCh0&fulldescription=1
先日「旅の贈り物、明日へ」という映画を見ました。劇中主人公が高校時代に文通していた相手に会うため彼女の住んでいた福井県に行きデートする場面がありました。打算のない淡い恋を羨ましく思いました。

僕は45才ですが一発奮起して婚活を始めてみました。気になった何人かの女性に交際を申し込みましたが大卒でないから‥とか年がいっているから‥親と同居だからダメとか‥彼女達の注文の多さに唖然としたものでした。


付き合ってお互いが納得して同居するなり次のステップに進む時に収入とか聞かれたり話すのは分かりますが知り合う前から年収を話したりするのも何か複雑な気分でした。


中島みゆきさんの「恋文」という歌の中で♪調べきってから恋したりしない‥という歌詞がありますが歌詞と対極のようで年を重ねる毎に恋愛は打算的になり映画の中の主人公の打算の無い愛が羨ましく逆に若い頃打算の無い愛を重ねてこなかったのか‥と残念に思いました。


しばらく劇中の打算の無い恋の事を考えていましたが僕が本当に純情だった初恋の事を思い出しました。僕の芸能人などを抜かし本当の純情な初恋は中学一年生の頃でした。

僕は当時バレー部でした。田舎の学校だったので部活の選択肢がなくバレー部に入りました。バレー部は男女共に同じ体育館で練習していましたが1つ年上のバレー部のレギュラーだった女性が格好よく思え見るのが楽しみになり尊敬が恋愛に代わりました。しかし僕は当時150センチもなく憧れの女性よりかなり身長が低く全く相手にされていませんでした。それでも初恋の女性と幼なじみの同級生がいていろいろな話を聞いたりしているうちに憧れが強くなっていきました。

初恋の女性が授業として行うクラブ活動で演劇部に入ると知り僕も演劇部に入りました。僕は照明係になりましたが初恋の彼女だけ照らしていたいな‥と思いました。もちろん全く相手にされませんでしたが彼女が卒業する直前のクリスマスにバスで一時間かけて長野市まで買い物に行き悩みながらカラーの軍手を買いリボンをつけてもらい渡しました。


初恋の彼女の幼なじみである僕の同級生に協力してもらい初恋の彼女を呼び出し手渡しでプレゼントを渡しました。筋を通してプレゼントを渡すと初恋の彼女も悪い気がしなかったようでニコニコしていて僕も天に昇るような気持ちでした。結局進展がないまま初恋の彼女は卒業して行きましたが彼女が僕のプレゼントした軍手を使っているのを見た時は報われたような気持ちになった初恋でした。

初恋の女性は野口五郎さんのファンだと言っていました。当時野口五郎さんの19時の街という歌がヒットしていてその歌を聞くたびに初恋の彼女に思いを馳せていました。


旅の贈り物、明日へを見て初恋を思い出したりクリスマスモードが高まってくると初恋だった1つ年上の彼女の事を思い出して野口五郎さんの19時の街をユーチューブで聞いてみました。

♪霧雨降るガラス越しに19時の街‥とか光と影、線を描き車が過ぎる‥などの歌詞を聞くと情景が目に浮かんできました。

♪都会は海、人は砂漠、愛は蜃気楼‥とか女は息、男は汗、夜を重ねて‥などの歌詞が言葉のマジックのように僕の心をとらえ聞き惚れてしまいました。リアルタイムで聞いた時には分からない大人の歌だな‥と感動的でした。


僕は趣味で作詞をして30作品近く手掛けていますが19時の街を聞くとまだまだだな‥と思いこの歌のように80年代前半の大人の恋の歌を作りたいと思いました。中年の独り身の男がクリスマスの話を聞くと萎んでしまいますが淋しさややりきれなさを上手く作詞に転化して頑張ってみたいものだ‥と19時の街を聞いて思いました。


歌い手の野口五郎さんや初恋だった1つ年上の女性のご多幸を願いつつ19時の街を聞き惚れています。  


2012年11月28日 Posted by プラネマン at 06:54Comments(2)テレビ、芸能