作詞 御前崎哀歌

12月も近くなりクリスマスモードが高まってきますが僕は彼女いない歴年の数なのでクリスマスとは別世界に生きています。そんな僕でも一度だけ印象的なクリスマスを過ごせたな‥と思う時がありました。


1996年だと思いますがその年のクリスマスに箱根経由で静岡県の御前崎にいきました。冬至の頃は太陽の軌道が短いのでクリスマスの前後1ヶ月ほど御前崎の海に陽が沈み同じ海から陽が昇る‥というロマンチックな現象が見られそれを見るために御前崎に行ってきました。


黄金色に染まる夕日の海‥沈んで行く太陽に1年の悲しみや煩いを託しせば罪汚れや災い煩悩が救われるのではないか‥と思うほど素晴らしい海でした。そして朝陽の海は昇る太陽の躍動感やエネルギッシュさに新しい自分に生まれ変われるような気分になり遠方まで行った価値がありました。

出発前にもう一度海を見て帰ろうと思いました。駐車場に車を停めてルームミラーを見るとそこに冬の海が写っていてなぜか感傷的になりました。1人で見るには惜しい景色だな‥と思いました。その時23才の頃好きだった片思いの女性を思い出していました。


その女性は3才年上で僕が新卒で入社した会社で知り合いました。その女性は上司と不倫していて居づらくなり退社しました。その女性のために何もしてあげられなかった事に嘆き僕はしばらくして格闘技のジムに入門しました。


その後恋の話もいくつかありましたが相手の女性は僕以外の彼氏を見つけたりお高くついたりして未練は無くその後引きずる事はなかったですが御前崎の海の美しさが旅愁を誘い新卒の会社で知り合った3才年上の女性を思い出させたのだと思いました。

3才年上の女性を御前崎に連れて来てあげたかったな‥と思いました。夕陽に傷ついた思いを託して沈んでもらい朝陽と共に生まれ変われる‥と思いました。


3才年上の女性の事や御前崎の海の事を思い出すと御前崎哀歌という詞が書けました。1番が夕陽の海、2番が朝陽の海、3番が離別となります。不倫カップルの詞になってしまいましたが不倫賛歌ではなく不倫カップルも御前崎の海で癒されて欲しいという願いで作りました。


♪君の横顔を見るのが辛くて視線をそらすと、ルームミラーに冬の海が写っているのさ

♪愛しあう2人がいれば楽しいはずなのに、君の顔を見るのが辛いのは何故、

♪もうじき夕陽が沈む時間、まわりのアベックにまぎれて、海を見ると夕陽が沈んでいくのさ‥

♪「海から陽が昇り海に陽が沈む真冬の御前崎、それが自然の摂理というのなら、二人愛する事も自然の摂理、

♪ただ許されぬ恋が悲しい2人の物語」


2番♪波と遊ぶ君の後姿を遠くで見ていると、なんで2人はもっと早く会わなかったのか‥

♪人を愛する事は尊い事のはずなのに、君に迷惑をかけて辛い、

♪もうじき朝陽が昇る時間、海辺には人影はなくて、忍ぶ恋のつかの間の時間‥
♪「」繰り返し


3番♪2人だけの時間を惜しむように、君を抱きしめる、海は2人の涙で塩辛いものなのさ、

♪好きという言葉の代わりにゴメンとつぶやく、君は悪くないだけに余計辛い

♪もうじき2人が別れる時間、抱き合えば抱き合うほど愛しくて、かげろうのようなはかなさ‥

♪「 」繰り返し


僕の悲恋だった3才年上のお姉さんの気持ちを重ね合わせるとこんな感じの詞が書けました。


真冬の御前崎がパワースポットのように多くの人に癒しを与える事を願いつつ僕の叶わなかった恋の相手の3才年上女性のご多幸を願っています。  


2012年11月29日 Posted by プラネマン at 06:05Comments(2)作詞