長野市立博物館 西山地区の文化

長野市立博物館さんで開催中の企画展「西山地区の文化」に行ってきました。

長野盆地は善光寺平、川中島平と呼ばれる平地とその周囲を囲む山間部に分けられますが長野市は平成19年と21年に2町4村と合併しました。これを機会に長野市西部の山間地域の西山地区の暮らしに焦点を当て企画展をしたそうです。

西山地区の歴史的背景‥
戸隠神社は明治維新までは顕光寺と呼ばれていたそうです。平安時代の書物にはすでに名前があり東は飯綱山東麓〜西は中条村付近まで勢力があったそうです。戦国時代には顕光寺は小川村に移され顕光寺の西の境は中条付近で歴史的に大きな役割があったそうです。

江戸時代の西山地区は森林資源によって豊かな生活を送っていたようです。西山地区には松代藩の「御林」という木材確保の場所があり松代藩の城の修理などに使われていたそうです。木材供給の見返りに鎧兜が松代藩から西山地区に贈られたそうです。


西山地区では麻の栽培が盛んで1666年には麻畑があったようです。大正時代には軍需で麻の用途が広がったそうですが昭和28年頃に外国産の値段が安いものや化学製品が広まり西山地区の麻の栽培は終わったそうです。麻の関係する展示品がありました。


西山地区は木材でも栄え鬼無里や虫倉山では裾花川で木材を流し下流の丹波島で陸揚げしたそうです。ノコギリの関係の展示品がありました。


江戸時代に善光寺平では綿花の栽培が盛んで着物に仕立てるのに使う藍が盛んに行われていたそうです。藍染めに使った桶の展示品がありました。

また西山地区は和紙の生産が盛んで水が豊富な事や原料のニレが自生していて善光寺平や松代など消費地が近く和紙作りが栄えたそうです。

自然資源に恵まれた西山地区ですが当時の繁栄を想いながら西山地区を散策したいと思いました。


今度の日曜日、11月25日までの公開です。長野市立博物館さんこれからも地域に密着した企画展を楽しみにしています。  


2012年11月18日 Posted by プラネマン at 20:24Comments(0)長野市立博物館の催し物

信大混声合唱団第44 回定期演奏会

昨日11月17日にホクト文化ホールで開催された信州大学混声合唱団さんの定期演奏会に行ってきました。


去年に続き2回目の観賞です。今回の演奏会は3部構成で行われました。


第1部はERIC WHITACREアラカルトが歌われました。全4楽章歌われました。去年もそうでしたが外国語の歌をスムーズに歌い知的な格好良さを感じました。ピアノ伴奏がない楽章もありましたが歌唱力の素晴らしさに聞き惚れてしまいました。

第2章は小倉百人一首より「歌垣」でした。小倉百人一首などの和歌に曲をつけた作品で歌垣とは古代には男女が集まり歌い踊り求愛する風習を言ったそうで作曲者の千原英喜氏は男女に関わらず人と人との関わりを描きたかったようです。
1、ちはやぶる
2、めぐりあひて
3、はなのいろは
4、うらみわび
5、これやこの

と5楽章が歌われました。3章目の「はなのいろは」の流れゆく時の中で‥という部分と「これやこの」の出会いと別れを描いた部分が印象的でした。

第1部の外国語の歌のスマートさとは対称的に日本的で良かったと思います。第1部では黒いユニフォームを着ていた団員の皆様は第2部では一部昔のコスチュームを来た人以外半袖で気合いが入っていました。


第3部は混声合唱組曲「まだ見ぬあなたへ」が歌われました。

1、たそがれ
2、言葉と呟きのはざま
3、なくならない
4、まだみぬあなたへの歌
5、問え、そして歩め

が歌われました。3部では団員の皆様は白いブレザーに着替え女性はオレンジ色の衣装をまとい似合っていました。


最後にアンコールでまだ見ぬあなたへの作曲者北川昇氏のここから始まるが歌われ続いてキテレツ大百科の初めてのチューが歌われました。題名を聞いた時は???と思いましたが団員が上手く歌い上げ他の曲と違い予想していなかった驚きがありました。そして締めくくりに外国語の歌で美しい地球のためにが歌われ終わりました。


3部構成の素晴らしい合唱の他にオープニングの信大混声合唱団さんの団歌や0・5劇場の素晴らしい歌声も良かったです。現在の若者は無気力とか何とか離れとか言われていますが熱く生きている団員の皆様を見てまだまだ日本の若者はすてたものではないな‥と思いました。生憎の雨降りでしたがそんな事は苦にならない素晴らしい演奏会でした。団員の皆様素晴らしい演奏会をありがとうございました。若者の力と歌の魅力を再発見した演奏会でした。団員の皆様が合唱を通じ素晴らしい人生が後れる事とキャンパスライフの充実を願っています。  


2012年11月18日 Posted by プラネマン at 10:58Comments(0)コンサート